〈BD〉カーリーに聞く世界トッププレイヤーのちょっと裏側・その3。ロニー・アルカノ編

 

コロナウイルス感染症の影響で、

今も国内外のプール(ポケット

ビリヤード)の公式トーナメントが

中止または延期になっています。

 

メジャーイベントが再開された時のために、

ワールドトップスターたちの

プレースタイルや人となりについて

理解を深めておきましょう。

そしてまた試合観戦を楽しみましょう。

 

……ということで、

2011年『9ボール世界選手権』

チャンピオンの「カーリー」こと

赤狩山幸男プロにご協力いただき、

 

カーリーの目線で、世界の名プレイヤー達の

オンとオフの姿を語っていただきました。

 

今回紹介するのは、

プール(ポケットビリヤード)強国、

フィリピン屈指のテクニシャンで、

 

2006年『9ボール世界選手権』優勝&

2007年『8ボール世界選手権』優勝

という世界二冠を達成。

他、『USオープン』で2年連続準優勝など、

国際大会で優勝・入賞多数。

 

そんな戦績を誇る「奇才」、

ロニー(ロナート)・アルカノです

(現在47歳)

 

赤狩山プロが優勝した

『2011年9ボール世界選手権』の

決勝戦の相手でもあります。

 

…………

 

赤狩山幸男・談:

 

「めっちゃ器用な人ですね、ロニーさんは。フィリピンを代表するプレイヤーの一人であるのと同時に、普段どこにいて何をしているのか謎な人でもあります。あれだけ上手い人なんで、今もフィリピンでトーナメントや平場で稼いでるだろうけど、最近は海外の試合に出ることも少ないし、生態がよくわかりません。

 

2011年9ボール世界選手権』の決勝戦でロニーさんと当たりましたけど、あの試合以外だと……その1ヶ月ぐらい前の『チャイナオープン』のベスト8で当たって僕が負けてます(※BD註:2010年『全日本選手権』グループラウンドでも対戦し、アルカノが勝っている)。それと、2009年~2010年頃、僕がフィリピンに何度か修行しに行った時にロニーさんと何回か撞きましたけど、たしかほとんど負けてるはずです。

 

あの2011年世界選手権の時、反対の山の準決勝はデニス(・オルコロ)vs ロニーというフィリピン対決でした。正直、どっちが上がって来る方が良いかというとロニーさんでした。僕はロニーさんに負けてばっかりだったけど、あの場ではデニスよりはロニーさんの方が戦えそうな気がしてました。集中力で撞くタイプのデニスと比べると、ロニーさんは淡白と言えば淡白なところもある人なので、まだこっちにチャンスが回って来そうだなと思ったんです。

 

『強国』フィリピンの中でも、ロニーさんはトップクラスのテクニシャンなのは間違いありません。総合的に見ると、エフレン(・レイズ)さんやジャンゴさん(フランシスコ・ブスタマンテ)の方が上手いとは思うけれど、ロニーさんの技術力も相当なものだと思います。

 

フィリピン修行の時に、現地でロニーさんが8ボールを撞いてるのを間近で見たことがあるんですが、めちゃめちゃプレーが速かったことを覚えてます。ブレイクでパーンと割って、ブレイクキューからプレーキューに持ち替えた……と思ったらもう構えてて、すぐマスワリしてました。『えっ、8ボールってそんなに早く撞けるものだっけ』みたいな(笑)。それも技術力の高さが為せる技なんだと思います。

 

でも。あれだけ上手い人に失礼ですけど、たぶんロニーさんは器用すぎてしまうからこそ、自分の技術を過信しちゃうところがあるというか、一生懸命になりづらい性格なんじゃないかと感じたことがあります。出来すぎるのも大変なんだろうな……みたいな。

 

2019 Japan Openにて
2019 Japan Openにて

 

赤狩山幸男・談:

 

「ロニーさんの人柄は……何を考えてるかわからないところもあるけど、基本的にはやっぱりフィリピン人らしいというか、陽気で朗らかですよ。

 

今でもそうなんですけど、いつも日本(『全日本選手権』や『ジャパンオープン』)に来て僕の顔を見るたびに、『グローブくれ』『タップくれ』『スポンサー紹介してくれ』って言ってきますね(笑)。以前1回あげちゃったことがあるから、すっかり僕のことを何かくれる人だと思ってるふしがあります(笑)。もうそれ以降は『ないよー』って言ってますけど、今も僕の顔を見てはニヤッとしてますね。

 

そういうフレンドリーというか、どこに行っても物怖じしないところはフィリピン人っぽいなと。特にすごいなと思うのは、たびたびあることなんですけど、キューを持たずに海外遠征に行くところです。現地でキューを調達して、それを使って勝ち上がって行くという。日本の試合でもそうやってる時があります。

 

現地調達したキューで試合を撞くのは、よほど適応力と技術に自身がないと出来ないこと。ロニーさんの球を見てて思いますけど、ヒネリをあまり使ってないんですよね。それも関係あるのかなと思います。もちろんヒネリを使うところは使うけど、基本的には縦の撞点だけで、力加減とタッチ感でコントロールしている印象です。そのへんはエフレン(・レイズ)さんと一緒だなと思います」

 

(了)

 

…………

 

ロニー・アルカノの試合を見るならこれ

(長いです)。↓

 

2006年『9ボール世界選手権』決勝戦。

R・スーケーを倒して初優勝。当時33歳。

 

 

開催地が地元・フィリピンで、

なおかつ、アルカノはベスト32で、

自身が崇拝する「神」レイズを倒して

勝ち上がってきたということもあり、

会場は99%アルカノのホーム。

 

難しい・易しいは関係なく

アルカノがどんなショットをしても、

たとえそれがフロックやミスであろうとも、

アルカノに拍手が鳴り響くという、

スーケーにとっては完全に

どアウェーな環境でした。

 

ゲームボールの1-9コンビを入れた時の

映像の音割れが現場の雰囲気を

よく表しています。

 

BDはこの時は会場にいませんでしたが、

フィリピン開催の国際イベントで

フィリピン選手が勝ち上がると

だいたい毎回こんな熱気に包まれる、

というのは身を以て体験しています。

 

…………

 

Vol.1 R・スーケー編

Vol.2 T・ホーマン編

 

…………

 

談話:赤狩山幸男

 

Yukio Akagariyama

2011年ナインボール世界チャンピオン

ニックネームは「カーリー」

1975年3月13日生まれ

大阪府出身・東京都在住

JPBA32期生

2002年『中国オープン』優勝

2006年&2010年『全日本選手権』3位

2006年『ドーハアジア大会』日本代表

2007年『インドアゲームズ』日本代表

2009年&2012年『チャイナオープン』3位

2011年『テンボール世界選手権』3位

2011年『ナインボール世界選手権』優勝

2012年『世界チーム戦』準優勝

2016年『全日本14-1選手権』優勝

2019年『北陸オープン』優勝

他、東西の男子プロツアーでは優勝・入賞多数

グランプリイーストでは通算3勝

BAGUS所属

PREDATORキュー使用

KAMUIタップ「ブラックS」使用

 

 

 

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