セミナー講師:鈴木剛プロインタビュー

2013年9月

JPBF鈴木剛プロ
JPBF鈴木剛プロ

「第一にビリヤードとの関わり方を教えたい」

 

――鈴木先生、いや鈴木プロ。今日はありがとうございました。

 

こちらこそ、受講して下さってありがとうございました。

 

――大変勉強になりました。教わったことを持ち帰ってすぐ試したくなりますね。

 

それが狙いです(笑)。今日配ったプリント、半分ぐらいのショットしか消化しなかったでしょう? それも狙いで、皆さんに自主的にビリヤード場に足を運んでもらって、自分で考えて撞いてもらいたいんです。

 

――ほほう……。先生、単刀直入に聞きますが、僕は上手くなれるでしょうか。

 

なれますなれます(笑)。誰でもなれますよ。「日常的に撞くこと」。これで良いんです。大事なのは「日常的」です。テーブルを見かけたら撞くことです。

 

――わかりました。話題を変えますが……。月イチのセミナー。今回が第14回ということで、1年以上が経過しています。

 

お陰様で地道にではありますが活動を続けて来られました。本セミナーがなければ「3Cをやってなかった」という方も実際におられますし、一定の成果は感じています。

 

――まだまだ広げて行かなくては、と感じておられるのでしょうか。

 

はい。関東でだけやっているセミナーですし、告知宣伝にも限界はありますが、もっと多くの方に利用してもらいたいですね。元々このセミナーは、本当の初心者の方々にキャロムビリヤードの遊び方を覚えてもらいたいと思って始めたんです。

 

――言うならば、現状の「C」クラスよりさらに下の層ですね。

 

そうです。もうビリヤード自体が初めてという人ですよね。もしそういう方が参加して下さるなら、キューの持ち方、ブリッジの作り方からお教えしますし、過去に実際そういうことがありました。その層の参加者数が増えるなら、本当に新クラスを設けたいです。

 

――ポケットビリヤードプレイヤーは?

 

もちろん大歓迎です。まずはキューもそのままでいいですし、スリークッションのルールや遊び方がわからなくても構いません。ぜひここで覚えていってもらいたいですね。

 

――話を聞いていますと、「上達を目指す人の為のセミナー」というより、まず先にキャロムを啓蒙するというか、楽しんでもらうためのセミナーなんですね。

 

ええ。もちろん継続してプレーするならば技術の上達も大事な要素ですが、このセミナーでは第一に「ビリヤードとの関わり方」を伝えたいと思っています。

 

――それは……?

 

まずはスリークッションのルール・遊び方・マナーをぜひ覚えてほしいということです。僕らは教えるプロでもありますから、いい加減なことは言いませんし、そこは安心して頂いて(笑)。そうすれば、一人でお店に行くことがあっても色々な人と撞けますし、一人で練習をすることもできる。お店のスタッフや他のお客さんと顔見知りになれば、あとはどんどん楽しみと世界が広がっていきますから。

 

――その通りですね。

 

今、プレイヤーとしてあるいは趣味人としてキャロムビリヤードを続けておられる方って、ほとんどの方が、極論すればかなりラッキーというか、偶然の産物でそうなっている人だと僕は思うんですね。決して日本にテーブル台数が多い訳でもないですし、教える場所がたくさんあった訳でもない。これはもうその人の、縁とか巡り合いでたまたまそうなったのだと思います。

 

――つまり、このセミナーは……。

 

そうじゃない形、つまり、正しく教える/学ぶという形で、キャロムビリヤードを愛好する人をたくさん生み出していける場所だと思っていますし、これからはそうじゃないといけません。冒頭で言いましたが、実際にそういう方が増え始めている。僕ら3名の講師も、事務局のスタッフも、そこに使命感を感じていますから、引き続きこのセミナーに力を注いでいきたいと思っています。

 

――わかりました。ありがとうございました。

 

※キャロムビリヤードセミナーの公式ブログはこちら