〈BD〉「なぜイギリスに? スヌーカー転向?」――イギリスビリヤード留学中の林武志選手に聞いてみた。【前編】

Photo : Takeshi Hayashi ※以下全て
Photo : Takeshi Hayashi ※以下全て

 

ジュニア時代からプール

(ポケットビリヤード)で

国内アマトップクラスの活躍を

続けていた林武志選手(21歳・神奈川)。

 

現在大学生の林選手は、

大学を休学して今年4月に渡英。

イングランド北部の街、

ダーリントンに住み、当地の

アカデミーでスヌーカーを学んでいます。

 

なぜビリヤード留学をすることに

なったのか。現地での生活と練習は

どのようなものなのか。

 

インタビューにお答えいただきました。

 

…………

 

Takeshi Hayashi

生年月日:2000年11月4日(21歳・大学4年生・休学中)

出身・在住:岐阜県出身・神奈川県在住

所属:KPBA、インフィニティ

主な戦績:2015年『全関東学生ナインボール』優勝

2015年『世界ジュニア』日本代表

2016年『神奈川県知事杯』優勝

2017年『第57期名人戦』挑戦者(史上最年少。当時16歳)

使用キュー:ADAM JAPAN(ポケットビリヤード)、Mongkol Cues(スヌーカー)

Supported by NewArt、金沢スポーツ

林武志 TwitterYouTube

 

ダーリントンの街並み。3枚目は6月の『エリザベス女王誕生式典』の日の街の様子

 

 

 

――渡英したのはいつですか? 初めてのイギリスですか?

 

林:4月にこちらに来ました。今回が初イギリス、初ヨーロッパです。今までに中国、韓国、台湾には行ったことがあります。

 

――住んでいる街は?

 

林:イングランド北部のダーリントン(Darlington)です。練習場所も同じです。

 

――そもそも、なぜイギリスに? 

 

林:神奈川の『ジーク』(2021年秋オープン)でスヌーカーをやり始めた頃、久しぶりに福田さん(福田豊JPBAレッスンプロ。スヌーカーコーチ資格を有し、スヌーカーとプール両競技をプレー・指導出来る)とお会いして、一緒に食事に行きました。その時に、イギリスのスヌーカーはレベルが高くて、世界で活躍する人がたくさんいる。スヌーカーで学ぶことでもポケットに活かせることがあるかもしれないというような話をしていただき、直感で「楽しそうだな。行きたい!」と思い、家族に相談したところ、家族も「良いね、行きなよ」と言ってくれたというのが大まかな経緯です。また、少しでも英語を話せるようになりたいと思ったことも、行きたいと思った理由の一つです。

 

――もともと海外でのビリヤード修行や海外在住に憧れはありましたか?

 

林:前から海外に行きたいという気持ちはありました。今回このようなお話をいただき、行かない手は無いと思いました。

 

――学ぶ場所、住む場所はどうやって決めたんですか?

 

林:福田さんからのお話で、アカデミー(『Q House Snooker Academy 』)の存在を知りました。住む場所も、基本はアカデミーのシェアハウスで生活するとのことでしたので、特別自分で探した訳ではありません。

 

――留学を決めてから、実際に渡英し、生活を始めるまではすんなりと進みましたか?

 

林:話が出て渡英するまで半年もなかったと思います。なのでスピーディに準備していかなければなりませんでしたが、家族やスポンサーを含め多くの方々のご協力のお陰で、特に大きな問題は起こらずに渡英出来ました。渡英してすぐの頃は、時差と土地柄に少し苦労しましたが、すぐ慣れました。安いスーパーやご飯屋さんを探したり、生活に必要な物を揃えたり、結構楽しいです。そういえば、本当は都市対抗(アマ団体戦『都道府県対抗』)を6月に控え、私は神奈川(KPBA)Aチームとして参加するつもりだったので、チームの皆さんには結構驚かれましたね(笑)。その点は申し訳なかったと思ってます。それでも最後には快く送り出していただきました。KPBAの方々にも感謝です。

 

――林選手は日本ではプール(ポケットビリヤード)をやっていましたが、イギリスではスヌーカーだけを学ぶのですか? 

 

林:コーチから教わって「学ぶ」点に関してはスヌーカーだけですが、イギリスでもポケットを少なからずプレーするつもりです。出来ればハウスなどの試合にも出たいですね。よく「スヌーカーに転向するの?」と言われますが、そういう訳ではないです。私はポケットを主としてプレーし続けるつもりです。ですが、せっかくイギリスまでスヌーカーをしに来ましたし、今はスヌーカーをいちから学び、基礎のフォームや考え方を鍛える事が出来たら良いなと思いつつ、ポケットに有用なことを模索している感じです。

 

Q House Snooker Academy。以前神箸渓心選手も在籍していた

 

 

 

――今いるアカデミーはどんなところですか?

 

林:スヌーカーテーブルが8台。基本いつでも練習してOKって感じです。台もボールも最高級のものです。私と同じように練習している選手たちがいて、今は中国やタイの方が多いかと思います。プロレベルの方もいます。コーチは元プロの方で、たまにアカデミーに来てアドバイスをしてくれます。

 

――林選手はそこでどんな練習を?

 

林:一人練習が多くて、様々なドリルを毎日こなしています。たまにアカデミーの選手と試合をして良い刺激をもらってます。彼らには今まで1度も勝ったことはありません。コーチには練習法やフォームなどのアドバイスをもらったりします。

 

――コーチから特にしっかり言われていることとは?

 

林:コーチにはとにかく一球一球撞く前に「right, left, down」(右足→左足→上体を折るというアドレスのルーティン化)と教わりました。私はイギリスに来るまでそのようなことを教わったことはなく、自分でも特に気にはしていませんでした。ただ改めて意識を向けてみると、身体に違和感があるのにそのまま撞いてしまうということがありました。コーチから「下半身だけが違う方を向いている。今狙うべき方向に向いていない」、「腕はあるんだから、下半身の訓練をしっかりと」と言われました。

 

(近日公開の後編に続く)

 

………… 

 

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