〈BD〉「今まで以上にビリヤードが楽しく感じられる」――『GPE-3』優勝・栗林達の談話

 

10月31日の

2021 グランプリイースト第3戦 in BAGUS六本木

(GPE-3)で優勝した

栗林達プロの談話をお届けします。

大会翌日に取材しました。

 

…………

 

――約3年ぶりの優勝。どんなお気持ちでしょうか。

 

栗林:色々な意味で嬉しいです。まず、コロナ禍で試合もあまり無い中で久々に色々な人達に会えたこと。そして、恵まれた運勢で優勝できて活動をアピールできたこと。それに今の『KULICKS』(東京都墨田区。栗林プロ経営)のお客さんたちに初めて優勝の報告ができたこと。皆が信じられないぐらい喜んでくれたこと。お祝いのLINEとかもひさびさにめっちゃ来ましたし(笑)、ほんとに何もかもが嬉しいです。

 

――2019年8月に『KULICKS』を移転再オープンしてから初めての優勝だったのですね。

 

栗林:そうなんです。自分で経営していると、周りの人達から『店の運営と競技との両立は難しいところがあるよね』というお話をされることが結構あります。お客さんたちから『クリプロならできるよ』という期待や応援もありましたし、その意味でも結果が出せてホッとしてます。

 

それに大井直幸プロがアメリカで活躍してたじゃないですか。うちのお店のお客さんには以前から大井プロを知っている人が多くて色々なエピソードがよく出てきます。僕は僕でもちろん大井プロに頑張ってほしいと思いつつ、自分もやりたいけど出来てないことを彼が先にやっているので、プレイヤーとして悔しさやもどかしさはありました。そういうことも含めて色々な意味で嬉しい優勝ですね。

 

――コロナ禍でもモチベーションは保てていましたか?

 

栗林:大井プロの活躍のおかげもありますけど、モチベーションは全然下がってなかったし、課題意識を持ちながら出来る限り撞ける時は撞いてました。今回のGPEはそれを試す場だと捉えていたので、調子が良い訳ではなかったですけど、やるべきことを貫いて苦しい場面でもくじげずにやれたことが結果に繋がったのかなと思います。

 

――去年今年とプロ公式戦の開催が少ない状況が続いていました。いわゆる「試合勘」は問題なかったですか?

 

栗林:問題ありましたね~(苦笑)。そこは対応しようと思って出来ることじゃないです。プロたちは皆同じだったと思います。皆そんなに良くなかった部分があってその分ミスもあったと思うし、僕もそうでした。だから実力勝負というよりは、気持ちを切らさず頑張ってやり抜いて、流れを掴むかどうかという戦いだったのかなと思います。決勝ラウンドの雰囲気も久しぶりだったし、試合勘はないし、全試合「相手どうこうじゃない」という感覚でした。

 

――決勝戦(vs 内垣建一)も? 

 

栗林:はい。序盤僕が先行できたのも単にこちらに運勢があったというだけで、「相手がミスをしたから」という捉え方は全くしてなかったです。目の前の球を一球一球一生懸命撞いてただけです。だから、7-2まで差を広げることが出来ましたけど、最後まで「すんごいプレッシャーあるな」と思いながらやってました。

 

――今大会で得られたものとは?

 

栗林:以前から「こういうところが足りないんじゃないか」「これが課題なんじゃないか」と取り組んでいた部分があるんですけど、それを実戦で試すことでひらめくものがありました。「こっちの方向で正しそうだ」「これを練習に取り入れていけば対応力が上がりそう」という道筋が見えて来た感覚があります。久々の試合の中でもトライすべきところでトライしただけの価値はあったと思います。

 

――その探究心がまたモチベーションに繋がりそうですね。

 

栗林:そうですね。試合自体は苦しかったし、球の厳しさを改めて感じましたけど(笑)、明らかに今まで以上にビリヤードが楽しく感じられるようになってきました。それと、ビリヤードが好きだから自分でお店をやりつつ競技活動もやってますけど、もっとストイックにやらなきゃいけないなという気付きも与えてくれた試合だったと思います。

 

――わかりました。この先の目標は?

 

栗林:試合に出ることで現時点のビリヤードの考え方とか課題とかの整理ができ始めてきているので、自分のビリヤードを更新して新しいスタイルを築いて実力アップをはかること。そして、今大井直幸プロがやっている領域まですぐには行けないことはわかってますけど、似たようなところ、近いところにターゲットを設定してやっていきたいですね。2022年は国際大会へ出て行けるように色々な面での準備を始めたいと思います。

 

(了)

 

Toru Kuribayashi

JPBA39期生

1982年6月26日生

福井県出身・東京都在住

2004年アマ『球聖』『名人』

2010年『ワールドプールマスターズ』準優勝

2011年&2018年『関西オープン』優勝

2011年『関東オープン』優勝

2014年『兵庫オープン』優勝

2015年『ワールドカップオブプール』3位

2016年『ジャパンオープン』準優勝

2017年『東海グランプリ』優勝

2018年『ハウステンボス九州オープン』優勝

2018年『北陸オープン』優勝

他、優勝・上位入賞多数

GPWでは通算4勝

GPEでは通算15勝

所属:『KULICKS』(東京・墨田区)

スポンサー:JUSTDOIT、キューショップジャパン、ユニバーサル、ココカラダ、BANDEL、SY32 by sweeet years、VOGUE、NAOLLY

使用キュー:UNIVERSAL

 

………… 

 

BD Official Partners :  

世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED 

創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN 

ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt 

2018年4月大阪市淀川区西中島に移転リニューアルオープン。日勝亭

カーボン繊維構造REVOシャフト発売中。PREDATOR JAPAN

徹底した品質の追求。信頼できる道具をその手に。KAMUI BRAND

カスタムキュー、多数取り扱い中。UK Corporation 

国内外トッププレイヤー達が信頼する国産積層タップ。斬タップ

13都道府県で開催。アマチュアビリヤードリーグ。JPA

赤狩山幸男プロ参加の平日トーナメント開催中。 BAGUS

川崎と横浜でビリヤードを楽しむ・習う・競う。MECCA 

撞きたい球を思いのままに。自分流で撞く楽しみを。Geezシャフト

極上の撞き味を今ここに。国産牛革積層タップ。BIZEN TIP

徹底的なプレイヤー目線でできたJapanタップ。NISHIKI PREMIUM TIP

「チャンピオンのタップ」HOW Tip(ハオ)登場。SHOP FLANNEL

世界が注目。東京発のキューケースブランド。3seconds

第3巻発売中! ビリヤード漫画『ミドリノバショ

Cue Ball Samurai―ビリヤードサムライLINEスタンプ 

 


<<<前の記事   次の記事>>>