〈BD〉『USオープン』公式テーブル『ダイヤモンド』がやってきた。神奈川『アロウズビリヤード』

 

世界最高峰の9ボールトーナメント

USオープン』。

 

その公式テーブルは、

『DIAMOND』(ダイヤモンド)社の

最高クラスの競技タイプモデル

『PRO-AM』です。

 

そのダイヤモンド『PRO-AM』が、

神奈川・鶴見のビリヤード場

アロウズ』に設置されました

(JPBA丸岡良輔プロ&丸岡文子プロのお店)。

 

モデルは新品の

『PRO-AM Rosewood DymaLux』

(ボールリターン型)で、

 

ダイヤモンド日本国内正規取扱店である

New Artが設置工事を行いました。

 

アロウズとNew Artの了承を得て、

その様子を撮影しました。

 

まず、約8時間の設置工事を約1分の

タイムラプス動画にしたのがこちら。↓

 

 

…………

 

BDは今回初めて『PRO-AM』の

筐体(ボックス部)の

組み立てから見ましたが、

他社テーブルとは構造が異なり、

ダイヤモンド社独自のこだわりも感じられ、

とても興味深いものでした。

 

ダイヤモンドテーブルは、

「タフで水平の狂いにくい構造」を

持つテーブルとして、

競技者層に支持されていますが、

その一端を見ることができました。

 

以下、画像でポイントを絞ってお届けします

(※写真の掲載順序は実際の工程とは

異なるところがあります)。

 

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分厚い合板を組み合わせて筐体を作り、

底面に四隅に頑健な脚部を取り付けます。

 

くるっとひっくり返して、

筐体内部中央にボールドレン

(ポケットされたボールの通り道。

4枚目の画像の黒い部分)を組み付けます。

 

ちなみに筐体の各パーツのサイズは

アメリカ仕様なため、

日本の小さいエレベーターだと

乗せられないものもあるのだそう。

 

…………

 

 

抜き加工がされた板を筐体の天面にかぶせ、

そこにたくさんの半透明の樹脂パーツを

載せていきます。

 

これは『PRO-AM』独自の石板支持部構造。

 

ここでスレート(石版)を

がっしりと受け止めるだけでなく、

外側に付いているボルトを回すことで

樹脂パーツがわずかに上下動し、

スレートの水平を微調整できるとのこと。

かなり手が込んだ機構です。

 

ちなみにテーブル自体の高さは、

脚部に内蔵された太いボルトを

回すことで調整できます。

 

…………

 

 

スレートを1枚ずつ、計3枚載せて、

水平を取りながら繋げていきます。

 

4枚目の画像は、

クッションレールを仮置きして、

スレートの裏側(下側)から

水平を微調整している様子。

 

…………

 

 

いよいよラシャを張ります。

今回はお店側の希望で

『シモニス860トーナメントブルー』を。

これは『USオープン』と

同じセッティングです。

 

…………

 

 

クッションレールと

側面パネル(エプロン)を取り付けて、

改めてスレートの水平を確認・調整。

 

フットスポットシールを貼り、

オプションのLED照明をセットして、

台上と台周りの清掃をして完成です。

 

…………

 

 

アロウズに導入された

ダイヤモンドテーブル『PRO-AM』は、

お店に入ってすぐの場所にあります

(以前からの「華台」の場所です)。

 

真新しく張り替えられたカーペットの上に

赤茶色のダイヤモンドテーブルが

設置されたことで、以前よりも

温かみのあるプレー空間になりました。

 

アロウズ創業時のコンセプトでもある

「アメリカのビリヤード場のような雰囲気」が

さらに色濃く漂うようになった印象です。

 

設置工事を眺めながら、

「かっこいいなぁ」とつぶやいていた

アロウズ代表の丸岡良輔プロに

導入を決めた経緯などをお聞きしました。

 

 

丸岡良輔プロ・談:

 

「ダイヤモンドテーブルを置きたいと本気で考え始めたのは2年ぐらい前です。2019年の『USオープン』をきっかけにお店のお客さんや身の回りのプレイヤーで興味を持つ方が増えたので、『うちに置いたら喜ばれそうだな』と思っていました。

 

単純に見た目も良くてかっこいいですし、店の雰囲気もより良くなるんじゃないかと。コロナ禍が長引いて経営的にはだいぶ苦しい時期が続いていますが、だからこそ、店としては新しいことに取り組んで前に進んでいきたいという気持ちもありました。

 

それと僕自身、今までたまに他店のダイヤモンドテーブルで撞いたことはありましたけど、もう少し真剣に撞きたいなと思っていました。アメリカの大会にも行きたいと思っているので、それならダイヤモンドに慣れないといけないなと。それも導入のきっかけです。

 

New Artさんとの打ち合わせはすんなり進みましたが、色だけは少し悩みました。USオープンで使われているのは『Black』なんですが、うちの店には『Rosewood』の方が映えるんじゃないかなと。その時点で『Rosewood』の在庫はなかったのですが、欲しかったので待つことにしました(※現在Rosewoodは本国アメリカでも廃盤になっている)。設置までたぶん9ヶ月ぐらいはかかったと思います。なので今、大げさですけど感無量です(笑)。

 

よく言われるように、ダイヤモンドテーブルのクッションの反応やポケットの受けの渋さなどは他社のテーブルとは少し異なります。どちらが良い悪いではなくてダイヤモンドにはダイヤモンドの特性があり、他社には他社の特性があるということ。自分のお店にダイヤモンドを置けば、その特性をもっと掴めるだろうし発見もあると思いました。

 

この9月、アメリカでダイヤモンドテーブルを採用したプロトーナメントが3つ続きましたよね。同じテーブルが店にあれば、球がイメージしやすくていい練習ができると思います。一言で言えばダイヤモンドはシビアなので、僕もお客さんも皆苦しむと思いますけど(笑)、それも勉強だと思っていますし、ダイヤモンドでのプレーを楽しみたいですね」

 

(了)

 

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丸岡プロありがとうございました。

 

New Artで取り扱っている

ダイヤモンドテーブルについては

こちらもご覧ください。

 

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