〈BD〉「K復活! 酔爺との対話:SBE2020妄想」【後編】――Detective “K” season6 episode 02

 

~9月11日掲載の【前編】より続く~

 

オレと酔爺との「妄想SBE」対話の続きだ。

 

最後に、この『キュー探偵K』連載

season6のスタートを記念して、

ちょっとしたお知らせがあるぜ。

 

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酔爺がバリー・ザンボッティの工房に初めて訪れた1997年3月の1枚。「懐かしい!」(酔爺)
酔爺がバリー・ザンボッティの工房に初めて訪れた1997年3月の1枚。「懐かしい!」(酔爺)

 

【今年の目玉】

 

K:もし今年SBEが開催されて、向こうに行けたとしたら、酔爺は何に注目した?

 

酔:バリー・ザンボッティの引退セレモニーがあると聞いていた。キューメーカーのサヨナラ公演的なノリは、普通ありえない。

 

K:バリーとは20年以上の付き合いだからな。オレはサインしてもらったポロシャツをうっかり洗濯してしまったので、書き直してもらいたい(笑)。

 

酔:ぜひ会って話をしたかったなと思う。10年以上前にオーダーしたのだが、作ってもらえず逃げ切られてしまうかと思うと、文句の一つでも言ってやりたい(苦笑)。

 

K:キャロム関連での注目は?

 

酔:カスタムキューではないけれど、プレデターのキャロム(CRM)のブースは絶対チェックしていたと思う。去年(2019年)のSBEでプレデターのキャロムへの力の入れようをすごく感じたから、間違いない。

 

K:キャロムのサポーター、怪人デニス・ディックマンが亡くなってからもSBEでのキャロムは衰えないな。

 

酔:今年もプレデター仕切りでキャロムのイベントをやったり、キャロムの新商品を発表したりとか、なにかしら大きな動きがあったんじゃないかと思う。きっとダニエル・サンチェス(スペイン)も来ていたと思うし、俺はプレデターブースに長くいたと思う。

 

K:キャロムの新製品?

 

酔:そうそう、REVO Caromシャフトが2種類発売された(※本稿の時点で国内未発売)。トビがあるのとないのと2種類。なんとなく、今のプレデターのキャロムへの力の傾け方は、四半世紀前、314シャフトが出た時のような雰囲気を感じる。

 

K:キャロム界にも大きな変化が訪れているわけだな。オレとしては、前回行った2018年よりもはるかに多種多彩なカーボンシャフトを見ただろうなと思う。まるで、養毛剤のCMの如く、会場内に黒竿が林立していたに違いない。

 

酔:黒以外の着色カーボンシャフトもあると聞いている。

 

K:ハイテクキューを超えたエレクトリックキューが出ていたかもしれないな! 撞くとピカピカ光るようなヤツとか振動するヤツとか……(かなり酔っている)。

 

酔:それはないし!(苦笑)

 

K:SBEに行くなら「1本行っとく?」の精神だ。エレキューは絶対買う!(力説) 酔爺なら何を買った?

 

酔:ジョシュ・トレッドウェイだ。前に頼んだ56インチのキャロムキューをもともとSBEで受け取れる予定だった。今年4月に電話したら「夏の終りに出来る」という反応だった。

 

ジョシュ・トレッドウェイ(2019年。酔爺撮影)
ジョシュ・トレッドウェイ(2019年。酔爺撮影)

 

K:トレッドウェイに「元気?」と問い合わせたら、「エキスポで売るつもりだったキューがある」と言われ、結局プールキューを買わされた(笑)。それはそれとして、オレが会場に行ったなら、若手のエディ・コーヘンやスティーヴ・ダンケルあたりの中堅、ピート・トンキンなどの高級カスタム、あとは1980年代から1990年代の掘り出し物を探していたろう。

 

酔:ブースは絶対持たないけど、バリー・ザンボッティとかジョン・ショーマンとかテニス・シアリングとか、売ってくれるなら欲しい(笑)。

 

K:トニー・シャネイラ(ブラックボア)とか(笑)。

 

酔:そう。

 

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2010年のアマチュアトーナメント風景
2010年のアマチュアトーナメント風景
2010年の展示ブースエリア
2010年の展示ブースエリア

 

【これからのSBEの形】

 

K:もしいつも通り各トーナメントも開催されていたら、特にTAP(500名以上参加の8ボールリーグ戦)などは大感染大会になったんじゃないか? アメリカではマスクの着用率は低いと聞いているが、でも、超完全防備で出てきたり、1球ごとに手球を消毒したりする人もいたかもしれん。自分が正しいと思ったことをする人たちが多いからな。

 

酔:そうそう。

 

K:どうせなら特注マスクを用意して行きたかったな。ビリヤード柄とか、「I want a Ginacue.」とかメッセージを書き入れたマスクならアメリカ人にもウケただろう。

 

酔:キューメーカーのブースは減っただろうか?

 

K:キューメーカーは大半が予定通り来ていただろう。キューメーカーの多くはキューやブース用のディスプレーとか荷物が多いから、飛行機じゃなくて基本車移動だ。

 

酔:基礎疾患を持ってる人も多いから、どうだろう?

 

K:そうか、では来ないメーカーもいただろうな。……おっと、もうこんな時間か。話は尽きないが、もし2021年4月に予定通り開催されるなら?

 

酔:その時の状況次第だけど、もちろん行きたい。

 

K:日本の状況というよりアメリカの状況による。

 

酔:そうだ。もし開催されて行けたとしたら……、心震えるキューに出会ったらすぐハンティングモードになるだろうが(笑)、なによりもまず挨拶回りをしたい。とにかく、親交のあるメーカーとか知り合いに直接会って話をしたい。それが一番の願いだ。

 

K:今後のSBEは変わってゆく?

 

酔:変わらざるを得ないだろう? 個人的な希望としてはオンラインSBEはぜひやってほしい。各キューメーカーの最新商品が出て来て、そこで商談が出来るようなオンラインエキスポだ。全世界からオンラインでSBEのブースに買い物に来られることになったらそれはそれで面白いと思う。

 

K:そうだな。形はどうあれ、様々なビリヤード人と直接触れ合える場というのが、皆が一番求めているものだと思う。我々はキューが好きだけど、SBEには世界中からビリヤード好きが集まっていて「ビリヤード」とか「キュー」っていう共通項で、皆が国籍とか人種とかを超えて交流できる場だ。それがSBEの一番の魅力だと思う。ただ大規模な試合開催は今のところ想像つかないな。

 

酔:来年になれば、状況はまた変わる。

 

K:そうだな。その時改めて考えよう。

 

・K:もう一杯!

 

(了)

 

※対話の前編はこちら

 

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数年前、ちょいと

『K』グッズを作ったことがある。

 

ごく一部では好評だったな。

 

ということで、

season 6のスタートに合わせて、

色々と『K』グッズを作ってみた。

 

https://suzuri.jp/BD

 

ヒマな時にチェックしてみてくれ。

今後、ラインナップの追加もありうる。

 

ん? ナニを目指しているかって?

 

BDグッズも揃っていることからわかるだろう。

カタチあるものを作りたくなったのさ(笑)。

 

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Detective Kについて詳しくはこちら

 

 

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