〈BD〉TADの輝き vol.2「ストレートフォアアーム」編その2

 

カスタムキューを多数取り扱っている

UK Corporation

 

その代表、大原秀夫氏が所蔵している

キューを見ていく本企画

(※過去記事はこちら)。

 

前回に引き続き、大原氏の

「TAD Custom Cues」

(タッドキュー)を紹介します。

 

※前回(Vol. 1)はこちら

 

1980年代初期にTADに憧れ、

数年後に初TADをプレーキューとして使い、

その撞き味に魅せられ、さらには、

「シリアルナンバー1000番以下で、

メイプルステッチリングのものを中心に」

蒐集するようになった大原氏。

 

タッド・コハラ氏本人にも

そのコレクションは認められていました。

 

今回紹介するのは前回と同タイプの、

ストレート(柄なし)の

バーズアイメイプルのフォアアームのキュー。

 

一見、この2本は同一のデザインに

見えますが、よく目を凝らすと……。

 

…………

 

トップ画像の右のキュー:

 

 

右:バーズアイメイプルに

「焼き」を入れたフォアアーム。

メイプルステッチリングの中の

マザーオブパールのドットは「丸型」。

 

…………

 

トップ画像の左のキュー:

 

 

右のキューに酷似しているが、

マザーオブパールのドットは「四角形」。

 

…………

 

大原氏談:

 

「細部に宿るタッド・コハラさんの

こだわりを楽しむために、

対で持っている2本です。

 

製作年代はともに1970年代で、

左のキュー(四角ドット)が少し先に

作られたのではないかと思います。

 

ともにフォアアームは焼きを入れた

バーズアイメイプルでしょう。

木の目がはっきりと出ていて良いですね。

 

右のキューのスリーブデザインは、

TADのトレードマークと言われるぐらい

代表的なもので、

当時のカタログにも載っていました。

リングには丸いドットが入っています。

 

私は球を始めて3、4年の頃、

これと同じデザインのTADを手に入れました。

いや、ひょっとしたらこれが

その現物だったのかもしれません(笑)。

 

少し脱線しますが、私がTADに

興味を持ったのは1980年代初期。

 

渋谷にあったビリヤード場、

『大和田』で撞いていた、あるトップアマが

使っていたTADが光り輝いて見えて、

『いつかはTADを持ちたい』と思いました。

それがTADコレクターとしての原点です。

 

さて、左のキューは、

右のキューのプロトタイプとして

作られたと思われるもの。

リングのドットが四角形になっている

とても珍しいモデルです。

 

よく見ると、この四角が傾いていたり、

上下の高さが不揃いだったりします。

整然とはしていないのです。

 

私はそこに『手作業の味』

『トライアンドエラーの痕跡』を

感じますし、非常に好みです。

 

私がこのキューを手に入れたのは

たしか1980年代か1990年代の

アメリカのエキスポだったはずです。

 

同じ四角ドットのキューを使っていた人を

私は数人知っています。

 

例えば、カリフォルニアの

ロイ山根(故人)という

ビリヤードインストラクター。

 

彼は『これは世界に1本しかないんだよ』

と言っていたのですが、

私がこのキューの写真を送ったら、

向こうが驚いたということがありました。

 

さらに、当時の東京のトップアマの中にも、

この四角ドットを使っていた方がいました。

 

タッドさんの言う、

『このデザインは1本しかない』というのは、

『アメリカに1本』『日本に1本』という

意味だった可能性も否定できないですし、

 

あるいは、パーツや寸法まで細かく見て、

『この組み合わせのものはこの1本だけ』

ということだったのかもしれません。

 

実際、タッドさんは一点物にこだわる人で、

バットキャップなどのパーツのサイズ、

スリーブの長さなどを、

全て少しずつ変えていました。

 

この2本も、同じデザインではありますが、

リングのドットの形状が違うだけでなく、

バットキャップの長さが異なります。

トップ画像のように並べてみると明白です。

 

私を含め多くのTADファンは、

そういった違いを個性として愛していますし、

互いのコレクションを見る時の

楽しみでもあります。

 

TAD好きが集まると、

キュー尻(バットキャップ)の長さを

比べるのはよく見られる光景ですね(笑)。

 

そう、以前日本のカスタムキューの

展示会で数十本のTADを並べた時に、

一番バットキャップが長かったキュー。

それは私のTADです。

いずれこの連載で出てくるでしょう」

 

(了)

 

…………

 

※TAD編 Vol.1 「ストレートフォアアームその1」

 

 

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