〈BD〉カーボンのREVOシャフトは実際のところどうなんですか?――原口俊行プロに聞いてみた

Toshiyuki Haraguchi
Toshiyuki Haraguchi

 

『PREDATOR』(プレデター)が

昨年販売を開始した、

 

カーボン繊維複合材を用いた新世代シャフト、

『REVO』(レボ)。

 

これを使っているプロとして、

先日、塙圭介プロのインタビューをお届けしましたが、

 

今回は東海地方で活躍する原口俊行プロの

インプレッション&レビューをお届けします。

 

インタビューの後半にも出てきますが、

シャフト単体での販売がますます期待されていますね。

 

※プレデタージャパンのFacebookページはこちら

 

…………

 

Toshiyuki Haraguchi

 

1980年09月08日

奈良県出身・愛知県在住

JPBA41期生(2007年)

2007年東海GP優勝

2015年GPW-3準優勝

所属店:ビリヤード&ダーツカフェ R.T.B(愛知県犬山市)

使用キュー:PREDATOR P3(REVOシャフト)使用

タップ:KAMUIクリアBLACK Sタップ使用

キューケース:Volturi(リネアカンパニー)

 

※原口プロのお店『R.T.B』で、4月9日(日)、

『グランプリウエスト第1戦』(GPW-1)の

開催が決定! 詳しくはこちら

 

…………

 

聞き手:BD

語り手:原口俊行プロ

 

 

――原口プロはREVO以前から

プレデターを使っていましたね。

 

「はい、契約プレイヤーになったのは2014年ですが、

それ以前からシャフトはプレデターでした。

 

初代の『314』を2000年から使っていて、

その後、『314-2』になり、

『VANTAGE(ヴァンテージ)と来て、

今回の『REVO』です」

 

――わかりました。使用遍歴などは

次回また詳しくお聞きしようと思います。

REVOを手にしたのはいつでしたか?

 

「昨年の7月です。

『ジャパンオープン』の1、2週間前ぐらい。

 

手にするまでは、

『まさかそんな、木じゃないシャフトが出てくるなんて』

と思っていたけど、

実際に使ってみたら感動しました」

 

――性能が良くて?

 

「そうです。

 

314-2からVANTAGEに変えた時も

性能がアップしたことに感動したんですが、

それに匹敵するぐらいの感動がありました。

 

より見越し(ヒネった時の横ズレ、トビ)が減って、

よりパワーがアップしているという。

 

その2つは共存させるのが難しいはずの要素なんです。

見越しを少なくすると、パワーがちょっと減るとか、

本来どっちかが犠牲になるものだろうと。

 

でも、REVOはそれがない。

ここまで両立できるんやなという

感動がありましたね」

 

――原口プロは5、6年前からグローブを

使っていますが、REVOでもグローブを?

 

「はい、人それぞれだと思いますが、

僕はREVOは素手では感触が合わないなと思って、

グローブをして使ってます。

 

グローブをしてREVOを触ってみるとわかるんですけど、

木のシャフトより滑ります。

かなりスムーズでツルツルな感じ。

 

REVOの後に木のシャフトで構えると、

『滑らないな』と思うほど違いがあります』

 

――音、打感、しなり、キレなどはいかがでしょうか。

 

「音は独特なものがありますね。

『カキーン』という金属音のような。

 

でも、『打音は硬いのに打感は柔らかい』。

 

そこがアンバランスで、

初めのうちは違和感を覚える人が

多いんじゃないかと思いますが、

ちょっとしたら慣れてきて、

それが普通になってくるぐらいだと思います、

僕のように(笑)。

 

自分の中ではもうREVOの打音がノーマルになり、

木のシャフトで撞いた時に

『鈍い』と感じるようになっています。

 

テーパーはストレートタイプで振りやすく、

しなりは木のシャフトより硬め。

 

でも、あのしなりの感じで、

見越しがほとんどないというところがすごいと思います。

 

もちろんキレも相当ありますね」

 

――タップは使用契約を結んでいる

KAMUIに付け替えているんですか?

 

「はい、KAMUIクリアBLACKの『S』です。

 

314シャフト時代は『M』を使ってたんですが、

REVOに『M』を付けると、314より

硬い感じがあったので、『S』にしました。

 

僕の場合は『S』を付けることで、

314とほぼ同じ感覚で撞けています。

 

REVOに初めから付いている

プレデター純正タップ『Victory』も『S』ですし、

このシャフトには柔らかい方が合うのかなと思ってます。

 

たくさん試した訳じゃないですけど、

硬いタップにすると打感が硬くなって、

見越しも出てきそうな気がします」

 

――REVOになって、

具体的にやりやすくなった球はありますか?

 

「どうでしょう……パワーがあるので

全体的にやりやすくなっていますけど、

 

例えば、厚い的球を逆押しでしっかり

撞きたい時とかは、見越しも出ないし、

パワーもあるので今まで以上に楽です。

 

あと、『ズレにくい』ということは、

ちょっとだけ撞きミスをしても、

的球が入ってくれるところに

手球が当たってくれるということでもあるので、

『拾って』くれますよね。

許容範囲が広くなったというか」

 

――やりにくい球は?

 

「今はもうないです。

 

以前は、パワーがあるために

『走るテーブルだと走りすぎる』

というイメージがありました。

 

特に僕はREVOを手にして1、2週間で

ジャパンオープンに出て、

速めのテーブルコンディションに

全然対応できなかったという経験をしてるので。

 

それはシャフトが悪い訳ではなく、

腕でカバーしなくちゃいけないことですけど、

いきなりジャパンオープンで使うのは

さすがに早かったなと(笑)。

 

でも、当時合わせられなかった球も

今はもう大丈夫になってます」

 

――逆に今、木のシャフトに戻れると思いますか?

 

「VANTAGEだったら戻れるでしょうね。

 

314-2は厳しいかな。

パワーの無さを感じるんじゃないかなと思います」

 

――REVOについてなにか問題や気になるところは?

 

「それが全くないんです。

『これ以上のものが出るのかな?』

っていうぐらい気に入ってます。

 

ただ、今はシャフトだけでは買えなくて、

REVO装備のキューを買う必要がある。

 

そうするとちょっとお値段が行きますので、

そこで足踏みされてる方は

結構いるだろうなと思います。

 

僕がREVOを使っていると、

『それってあのプレデターのカーボンの?』

というふうによく聞かれるのですが、

 

そのほとんどの方が、二言目には

『シャフトだけで出てないんですか?』

と聞いてきます。

 

シャフト単体で出るなら、

かなり需要があるんじゃないかなということを

僕自身がすごく感じています」

 

(了)

 

※近日、続編インタビューをお届けします。

【続編はこちら

 

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