〈BD〉「今も上手くなっていると思う。若いプロ達と当たるのが楽しみ」――GPW-2優勝・川端聡の談話

 

31日(日)、愛知『マーシー』で

行われたJPBA西日本男子プロツアー、

GPW-2』(グランプリウエスト第2戦)。

 

優勝した川端聡の談話をお届けします。

大会翌日に聞きました。

 

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――優勝の感想を。

 

川端:ラッキーもありましたけど、久しぶりに勝てて素直に嬉しいです。あまり「勝ちたい」と意気込むこともなく、一つ一つの配置で何をするべきか、ベストチョイスを考えながらやってました。その積み重ねで優勝できたと思います。

 

――昨日は6試合プレーしました。総合的にご自身のプレーを振り返ると?

 

川端:ポケットの甘いテーブルだったんでちょっと怖さは感じてたんですけど、10ボールでしたし、僕のディフェンスも上手く決まっていたので、自分の土俵で戦えていた気がします。ベスト32(vs 高橋政章アマ)だけは結構マスワリが出てたんですけど、他の試合は自分のラックがヘタっぴすぎてノーインばっかりでしたね(苦笑)。

 

――老眼鏡をかけてラックを立てる姿は今はおなじみの光景です。

 

川端:そう、それでも全然見えてません(笑)。でも、ラックが良くなかったから配置にトラブルが出来やすくて、それで守りやすかったというのもあると思います。ベスト16(vs 北谷好宏)もベスト8(vs 齋藤功博)もヒルヒルでぎりぎり勝てたという試合でしたけど、どちらも僕のディフェンスはよく決まってました。やっぱりファウルを取れるセーフティが出来ると大きいですね。昨日の僕は完全にディフェンダーでした。

 

――準決勝(vs 木原弘貴)は?

 

川端:会場の『マーシー』さんのプレデターテーブルで撞いたのは準決勝が初めてだったんですけど、プレデターテーブル自体はよそのお店で撞いた経験がそれなりにあったんで、違和感なくプレーできました。ガチマス(ラックがきちんと立っていない状態と、そのために出来る難しい配置のこと)ばっかりでマスワリは全然なかったですけど(笑)、木原プロがだいぶ気負っていたのか結構失敗してくれてたんで、ああいう展開になりました(7-0で勝利)。

 

――決勝戦(vs 能勢勇作)に臨む時の心境は? 

 

川端:「勝てたら良いな」ぐらいは思ってましたけど、目の前の配置をなんとか頑張って取るだけだという気持ちでした。能勢プロは準決勝で金澤(蒼生)プロにまくり勝ちをしてたし、実力をつけてきてるんやろうなと。初優勝をかけて気合い十分で来るのもわかってました。もちろん負けることもあるだろうけど、僕は僕で「どうやって10番まで取ろう」だけを考えようと思ってました。実際その通りにプレーできてたと思います。

 

――平常心ですね。

 

川端:そう、平常心に近い感じの戦い方ができてました。ショットクロックのこととかもあんまり気にならなかったし、良い精神状態でしたね。

 

――川端プロが先に3点取った後、能勢プロも難しい配置を取りながら追い上げてきました。プレッシャーは感じていましたか?

 

川端:いや、そこまでは。能勢プロはバーンとバンクショットに行ったり、攻撃的なスタイルでプレーしていたので、残り球は難しいかもしれないけど、一生懸命セーフを取ったり、しっかりセーフティをかけていけば、どこかでまた自分の展開になるんじゃないかなと思ってました。辛抱してしのぎ続けていくだけだなと。

 

――第10ラック。1番フリーボールから取り切って上がりました。思った通りに取れましたか?

 

川端:はい、どの球もフリは合ってたし、先球が外れる気もしなかったので、そこまでドキドキもしてなかったです。5番から6番を少し難しくしてしまったぐらいかな。あそこはあと球1個分ぐらい(テーブルセンター方向に)引っ張れてたら良かったです。

 

――1番→2番→3番も簡単ではないように見えました。

 

川端:そうですね、まず1番から2番へのポジションが大事。2番も頑張って入れなあかんし、3番への力加減も大事。サイドスクラッチや7番に隠れる危険性もあったので、「強い目だけはあかん」と思いながら、厚みだけ意識してポーンと撞きました。そうしたら3番に対してめっちゃええとこに出てくれたんで、一気に「取れる配置」になりましたね。あそこで「行けるな」って思いました。もちろん「油断は禁物」と思いながら。

 

――この上がりのマスを見ていて、川端プロが先日の『対談』で言っていたように、だいぶショットやストロークが復調しているように思えました。

 

川端:うん、だいぶ戻りました。昔みたいに難球もめっちゃ入るって感じではないですけど、良い感覚で撞けてます。特に今回は土手球がよく入ってましたね。前日に土手球だけ練習してたんですけど、自分なりに腕を振るスピード感と振り方のコツが掴めたんです。「こう撞いたら入るな。明日も入ってくれたらいいな」って。実際、試合中もそういう球を取れたのは大きかったです。

 

――昨年の『GPW-1』以来1年3ヶ月ぶりの優勝。周囲からの応援・期待もあったと思います。

 

川端:自分が勝つことによって喜んでくれる人がいるっていうのは本当に幸せです。今回もたくさんメッセージをいただきました。準優勝やったら皆「お疲れ様でした」だけじゃないですか(笑)。でも、優勝すると皆色々なコメントをしてくれます。スポンサーさんやお店のお客さんやファンや家族……たくさんの人達に応援してもらっていることを実感しますし、皆が喜んでくれることが僕も嬉しいです。

 

――2026年、早くも6月になりました。後半戦はどんな目標を持って戦いますか?

 

川端:今までと変わりません。いつも通り一つ一つの試合を頑張るだけ。ただ、ショット力が戻ってきたおかげで、最近さらに上手くなってきている自覚があります。だから、とにかく試合が楽しみです。特に最近は若い世代が上位に進んで来ているので、彼らと当たりたいですね。今回は対戦がなかったですけど、ルーキーで『GPW-1』を勝った金澤プロ。今回当たった人で言うと、能勢プロ、木原プロ、齋藤プロとか。皆頑張ってるし、まだまだ伸びてくると思う。もう皆、可愛いんですよ(笑)。一緒に試合をできることが本当に楽しみです。

 

(了)

 

※ 梅田竜二 × 川端聡 ドーハアジア大会金メダル20周年記念対談はこちら

 

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Satoshi Kawabata

1970年3月7日生

大阪府出身&在住

JPBA29期生(1996年入会)

2006年『アジア大会(カタール・ドーハ)』8ボール金メダリスト

2000年『ジャパンオープン』優勝

2019年『全日本14-1』優勝

JPBA年間ランキング1位3回

『関西オープン』3勝

『東海グランプリ』2勝

『JPBAチャンピオンシップ』2勝

『GPW』では15勝

他、優勝入賞多数

使用キューはADAM JAPAN

使用タップはBIZEN

使用チョークはハイブリッドチョーク

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