2024年春に一般販売が始まった
カーボンファイバー製シャフト、
『SAIGEN』(サイゲン)。
その名の通り、
「ショットの再現性」をコンセプトに掲げ、
“推進力を生み出す独自構造、トビを最小限に抑えつつ、手球を押し出す「推進力」を両立。パワーロスを防ぎ、キレのあるショットの実現”
を目指して開発されたニューシャフトです。
商品ラインナップは、
プレーシャフト(先端径12.0mm/12.4mm)と
ブレイクシャフト(先端径13.0mm)があり、
複数のジョイントに対応しています。
エキスポ・トーナメントなどでのブース出展や
口コミ、プロ選手の実戦投入などを通じて
認知度が着実に上昇。
今まさに愛用しているという人もいるでしょう。
『SAIGEN』シャフトの開発・製作を担うのは
広島の新興ブランド、『BP』。
ブランド名の由来は、
「Beyond Perfection」(完璧のその先へ)。
現状の『完璧』に満足せず、
常にその先を目指して進化し続けるモノづくり
――を志向し、名付けられました。
BPの代表は、9年間プロプレイヤーとして
競技活動を行い(元JPBA41期生)、
大手タップメーカーでの勤務実績や、
ビリヤード場経営経験もある
別府賢治(べっぷ けんじ)さん。
BP代表の別府賢治さん/製作中のSAIGENシャフト
別府さんの競技者、用品メーカー、
店舗運営というマルチな経験と視点が、
“プレイヤーが迷いなく、シンプルに結果にフォーカスできる道具”、
“プレイヤーの成長を加速させる道具”を
企画開発する上で活きていると言います。
別府さんとはBDも以前から面識はありますが、
ご登場いただくのは初めて。
SAIGENシャフト開発の経緯と特徴、
『BP』のブランドポリシーを聞きました。
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別府賢治さん
語り手:別府賢治さん(BP代表)
聞き手:BD
――SAIGENシャフトはいつ・どのようにして開発が始まったのでしょうか? きっかけを教えてください。
別府:実は家の整理をしていた時の偶然の出来事がきっかけです。廃棄しようとしていたゴルフクラブを見た時に、「シャフトを切って加工すれば、ビリヤードキューのシャフトにできるのではないか?」と思いつきました。実際に自分でカットしてシャフトの形に組み上げ、試しに撞いてみたところ、意外なほど性能の良いものが出来上がったんです。この時の「もしかして、これを本格的にビリヤード用に調整すれば、全く新しいすごいものが作れるのでは」という発見と探求心が、現在のSAIGENシャフト開発の原点になっています。
――「SAIGEN」という名称の由来は?
別府:若い頃、ひたすら練習に明け暮れていた時期に直面した「スピン量のバラつき」が由来です。木製シャフトは、木目の状態やしなりの違いによって、どうしてもスピン量に個体差やムラが出てしまいます。道具に「再現性」がないと、プレイヤー自身の技術の成長スピードまで遅くなってしまうと痛感しました。 だからこそ、常に同じパフォーマンスを発揮できる「道具の再現性」を極限まで高め、プレイヤーの成長を加速させる手助けをしたい。その強い思いから、“再現性”の「SAIGEN」と名付けました。
――いつ一般販売が始まりましたか? 製品化に際して大変だったこと・苦労したこととは?
別府:2024年4月です。 製品化に際して最も苦労したのは、カーボンシャフト特有の嫌な「金属感」を消し、いかにして自然な木の感触に近づけるかという点でした。 私がシャフト作りにおいて何よりも大切にしたかったのは、手球を撞いた瞬間に手に伝わる「フィードバック」です。不快な振動やノイズとなる要素を徹底的に排除し、プレイヤーが球の挙動を正確に感じ取れる「雑味のない、クリアなフィードバック」を実現するまでに、数多くの試行錯誤を重ねました。
――SAIGENシャフトの特徴・セールスポイントとは?
別府:大量生産品ではなく、プレイヤーの感覚に寄り添ったハイエンドな仕上がりが特徴です。 カーボンの恩恵である「見越しの少なさ」や「パワー」を持ち合わせながらも、手球をコントロールする際の繊細なタッチを一切損ないません。プロ目線での厳しいテストをクリアした独自のテーパー設計により、ストローク時の違和感を極限まで削ぎ落としている点が最大の強みです。
――BPのブランドコンセプトとは?
別府:「引き算の美学」をブランドコンセプトの核にしています。何でもできる万能な道具を目指すのではなく、あえて「出来ないこと」に着目し、無駄な機能を徹底的に削ぎ落としていくイメージを持っています。ビリヤードは選択の連続ですが、道具側で余計な選択肢を絞ってあげることで、プレッシャーのかかる場面でのプレイヤーのジャッジミスを減らすことができます。プレイヤーが迷いなく、「シンプルに結果にフォーカスできる道具作り」が私たちの理念です。

――別府さんは10年近いプロプレイヤーキャリアと大手タップメーカー勤務という経歴がありますが、そのキャリアはSAIGENシャフト製作にどんな形で活きているでしょうか?
別府:タップメーカーでの経験から、「手球と直接触れる接点=タップ」がどのような挙動をするのか、そのメカニズムを深く理解しています。そのため、「シャフトがタップの性能をどう引き出すか」を逆算して設計できるのが最大の強みです。また、プロプレイヤーとしての経験から、プレッシャーのかかる試合の場面で道具に求められるシビアな要求基準を、そのまま製品のスタンダードとして設定できています。
――SAIGENシャフトユーザーやマーケットからは、どんな声・反応を耳にすることが多いですか? それは狙い通りのものでしたか? 新しい気付きは?
別府:「パワーがあるのに球持ちが良く、木製シャフトから違和感なく移行できた」という声を非常に多くいただきました。これはまさに狙い通りでした。新しい気付きとしては、プロやトップアマだけでなく、アベレージクラスのプレイヤーからも「シュート力が安定した」「キュー切れが良くなった」という報告を多く受けたことです。再現性の高さが幅広い層の技術の底上げに直結していると実感しています。
――今後のSAIGENシャフトとBPブランドの展望やリリースプランを教えてください。
別府:これまでのシャフト専門の製造から、キュー本体(バット)を含めたトータルなキュー製作へと本格的に移行しています。専用の旋盤を導入し、自社での製作プロジェクトをスタートさせました。早川工房様などの業界の先輩方からのご指導も仰ぎながら、SAIGENシャフトのポテンシャルを100%引き出すオリジナルキューをリリースしていく予定です。
(了)
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BPブランド(SAIGENシャフト)最新情報:
別府賢治 Facebook https://www.facebook.com/beppu.kenji
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