〈BD〉「この2連続優勝は素直に達成感に包まれています」――全日本女子プロツアー第3戦 in 京都 BLOW 優勝・小西さみあの談話

 

6日~7日に開催された

全日本女子プロツアー第3戦 in 京都 BLOW』。

優勝した小西さみあの談話をお届けします。

 

2週間前の『全日本選手権』に続き、

高い集中力とショット力を発揮して

連続優勝を収めた小西プロ。

 

今年最後の海外戦、

9ボール世界選手権』(12月18日~ フロリダ)

での活躍が楽しみです。

 

※『全日本選手権』優勝インタビューはこちら

 

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――『全日本選手権』に続き2大会連続優勝を飾りました。

 

小西:シンプルにとても嬉しいです! 10ボールで優勝できたという部分もより嬉しく感じます(※国内女子プロ大会の競技種目はほぼ毎回9ボール)。2日間テーブルコンディションの対応などかなり苦戦し続けましたが、メンタルは全体的に良い状態だったと思います。

 

――「2大会連続優勝」は昨年も達成していますが(5月『大阪クイーンズ』→6月『女子プロツアー第3戦』)、昨年と今回とでは感じ方は異なるでしょうか? また、昨年と同じく「年間3勝」でシーズンを終えました。このことをどう評価していますか?

 

小西:昨年の2大会連続優勝は、必要以上に勝つことへのプレッシャーを自分でかけていたような状態だったので、「苦しい中で達成できた」という力が抜けたような嬉しさでした。今回は「決めてきた事をやり切って結果が付いてきた」という感じだったので、素直に達成感に包まれています。国内年間3勝はやはり嬉しいです。「まだ強くなれる」と自分に希望が持てました。

 

――今回の競技種目は10ボールでした。小西プロは10ボールはお好きですか? 何か事前に10ボール対策をしていましたか?

 

小西:10ボールはアマチュアの頃から大好きな競技種目です。もともと普段から10ボールも撞く機会が多いので、今回の試合前は「より多めに練習する」といった具合でした。特にブレイクは意識して取り組みました。近年は女子の『9ボール世界選手権』が9オンフットになり、『10ボール世界選手権』と『8ボール世界選手権』も開催されているので、今後国内でも“普通の9ボール”以外の競技種目も増えるとレベルアップに繋がって良いだろうと感じています。

 

――『全日本選手権』で優勝してすぐ次の試合だったので、会場で声を掛けられたり、注目されながら撞く状況だったと思います。それはプレッシャーになりませんでしたか?

 

小西:ありがたいことに今回の予選会場のY's様、決勝会場のBLOW様でも観客の方から選手の方まで、多くの皆様よりお祝いのお言葉をいただきました。それはプレッシャーにはならず、心から嬉しかったです。見られながら撞くことはいつでも緊張しますが、「今回も頑張ろう」と前向きに臨むことができたと思います。

 

――『全日本選手権』の優勝インタビューで「テーマは“自分のプレーに集中すること”だった」と教えてくださいました。今回も同じでしたか?

 

小西:はい、基本的には同じテーマでした。まだまだ極めきれてないので、引き続き大きなテーマの一つとして取り組んでいきたいです。

 

――今回は2日間で6試合プレーしました。総合的な自己評価はいかがでしたか?

 

小西:2日間ともテーブルコンディションの対応がとても難しく、プレー内容を振り返るとあまり綺麗な取り切りはなかったと思います。ショットのチョイスミスも色々とありました。でも、気持ちがあまりブレずにいられたことで、だんだんと良いプレーに繋げられるようになったのかなと思います。

 

――よく撞けたと思う試合、苦しかった試合をそれぞれ教えてください。

 

小西:よく撞けたのは準決勝の後半~決勝戦です。やっと新ラシャの動きが理解できてきた頃で、イメージ通りに撞けたショットがそれまでより増えました。苦しかったのは予選日・決勝日両日の初戦です。どちらもテーブルコンディションに関して自分の知識と対応力が不足していたせいで、ずっと難しく感じながら撞いていました。

 

――『全日本選手権』と同じく今回の決勝戦もかなり良い集中状態にあるように見えました。ご自身の中で良い集中への入り方や、決勝戦ならではのプレッシャーに対する心の準備が確立されつつあるのでしょうか? 

 

小西:決勝戦の時には良い状態になってきていたので、集中力も2日間の中で一番理想的なものだったと思います。「試合への入り方」について現状で自分で決めているものはあります。「心の準備」は本当に難しく感じるので、これからも色々考えて試していくと思います。

 

――今年はあと1試合、『9ボール世界選手権』(12月18日~ フロリダ)を残すのみ。本番まで日数はあまりありませんが、どんな準備・調整をしていきますか?

 

小西:1年の締めくくりとして『9ボール世界選手権』という大きな舞台に挑戦できることに感謝しています。9オンフットラックの4先交互(セットマッチ形式)というフォーマットなので、より重点的にそのフォーマットとシュートアウトの練習をして臨みたいと思います。あとはしっかり自分のことに集中できるように体調とメンタルを整えて挑みます。

 

(了)

 

Samia Konishi

1994年1月18日生、東京都出身・在住

JPBA52期生(2018年よりプロ)

2019年『全日本女子プロツアー第1戦』優勝

2023年『関西レディースオープン』優勝

2023年『東海レディースグランプリ』優勝

2024年『大阪クイーンズオープン』優勝

2024年『全日本女子プロツアー第3戦』優勝

2024年『北陸オープン』優勝

2025年『京都レディースオープン』優勝

2025年『全日本選手権』優勝

2025年『全日本女子プロツアー第3戦』優勝

他、入賞多数

 

アマ時代:

2008年『世界ジュニア選手権 女子の部』銀メダル、

『全日本アマチュアナインボール選手権』優勝2回、

『アマチュアビリヤード都道府県選手権大会』連覇

など、優勝・入賞多数

 

所属店:『Trigger』(千葉)

キューはMEZZ / EXCEED、タップは

スポンサー:日勝亭、Brunswick、肉球会、Zeke

 

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◇ 2025 JPBA女子プロ公式戦(終了)

※大会名から結果記事へ、

選手名からインタビューへ飛びます

 

1月『関西レディース』 ソソア(韓国)/河原千尋

3月『全日本女子プロツアー第1戦 in 千葉 BEEP』 河原千尋/平口結貴

4月『関東レディース』 河原千尋/奥田玲生

5月『全日本女子プロツアー第2戦 in 横浜 POOL LABO』 平口結貴/栗林美幸

6月『京都レディース』 小西さみあ/栗林美幸

7月『東海レディース』 奥田玲生/府川真理

9月『ジャパンオープン』 青木知枝/陳佳樺

10月『北陸オープン』 栗林美幸/髙田奈実

11月『全日本選手権』 小西さみあ/謝喻雯

今回→ 12月『全日本女子プロツアー第3戦 in 京都 BLOW』 小西さみあ/谷山和子

 

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