〈BD〉「最後まで頑張り切れてよかったとほっとしました」――京都レディース優勝・小西さみあの談話

 

22日(日)の

京都レディースオープン』で優勝した

小西さみあの談話です。

大会2日後にご回答いただきました。

 

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――初の京都レディース制覇。率直なお気持ちを。

 

小西:嬉しいのはもちろん、最後まで頑張り切れたことに安心しています。

 

――2023年大会(第1回大会)は決勝戦で敗れました。その悔しさを晴らしたいという思いや「次は優勝を」という意識はありましたか? 

 

小西:敗れた当時は「次こそは」と強く意気込んでいましたが、今回は自分のコンディションも良くなかったこともあり、そこまで強く意識していませんでした。でも、「あのヒューリックホールさんで撞きたい」という気持ちはとても強かったです。

 

――ヒューリックホールで撞くのは3年連続3回目でしたが、会場の雰囲気・環境・テーブルコンディションはいかがでしたか?

 

小西:球の音が綺麗に響く雰囲気の良い特設会場で、観客席はどこに座っても試合が観戦しやすいのも素敵だなと思います。大会関係者の皆様には心から感謝しております。裏に選手用の控室もあるので、待ち時間も試合準備がしやすく過ごしやすかったです。特に今年は気温も上がり湿気もある中、空調もかなり気を使ってくださっていたように感じました。簡単ではなかったですが、良いテーブルコンディションだったと思います。

 

――2日間トータルのプレー内容についての自己評価をお願いします。

 

小西:よく立て直せたなと。予選(土曜日)は特にとても悪かったです。単純に自分の状態が良くなく、問題ない配置でフリーボールからの3~4球も取り切れないほどで……。ここ半年ほど違うシャフトを試したり、チーム戦など自分の中で新しいことが多くありましたが、それらをちゃんと整理し切れずに積み重なるままにしてしまっていたのが不調の原因だったかなと思います。反省点ばかりに目が行ってしまい、試合へ前向きになれていない時期もありました。予選はそんな後ろ向きな部分が前面に出てしまっていたプレーでした。でも、色んな方の言葉に助けられながら、決勝日は頭を切り替えて立て直せたなと思います。

 

――技術でもメンタルでも、勝利に繋がったと思えるところを教えてください。

 

小西:振り返ると色々ありますが、ひとつ挙げるとショットクロックへの考え方を変えたことだと思います。これまでは減っていく時間がどうしても気になってしまい、無意識に焦ってミスが出ていました。今の自分は試合開始からテンポの良いプレーはできないと判断し、タイムが切れてもいいから最初は丁寧にやろうと決めたのですが、それが今回はうまくいきました。

 

――決勝戦は中盤まで競り合いになりました。プレー内容やメンタルの状態は? 

 

小西:決勝戦以外もですが、ずっと目の前のことに必死でした。「1ラックでも1球でも多く撞けるように」と思いながら。決勝日は立て直せたと言っても自身の中ではずっと不調を感じていたので、ひとつずつやるべきことに気を付ける気持ちで最後までプレーしていました。

 

――終盤、第10ラックで相手の1番セーフティがオープンになったところから取り切ってマスワリ2連発。相手にキューを持たさずに試合を締めくくりました。強さを感じさせる上がり方でしたが、ご自身も納得行くものでしたか?

 

小西:2日間通してブレイクは悪くなかったので、最後はイメージ通りのブレイクが連続でできたことは納得が行っています。それ以外はいっぱいいっぱいであんまり覚えていなくて……。帰りの新幹線で動画を見返してから「ちゃんと撞けてたな」と思えました。

 

――ゲームボールを決めてキューを掲げていましたが、あの時の感情は? 

 

小西:終わった解放感と、頑張り切れてよかったとほっとしました。この感情を忘れないようにしたいです。

 

――今シーズン1勝目です。一つ優勝すると安堵するものでしょうか? 今年ここからの目標は?

 

小西:去年、一昨年と良い結果が出た分(2023年優勝2回、2024年優勝3回)、今年も優勝しなきゃと思う気持ちはどこかで感じていたのでほっとしています。でも、まだ自分の総合力に見合っていない結果や順位だとも思うので、今の自分に必要なことを考えて実施しアベレージを高めたいです。それが今の目標です。

 

――もうすぐ『8ボール世界選手権』(アメリカ。7月2日~)です。どんなテーマを持って臨みますか?

 

小西:8ボールの経験は浅いのですが、できることを一切妥協せずにやってこられたらいいなと思っています。あとは今まで教わったことを忘れずに、1つでも多く試合ができるよう頑張ります。

 

――最後に、応援してくれた方々へ一言。 

 

小西:いつも応援してくださる皆さま、サポートしてくださっているスポンサー様、家族や友人のみんな、ありがとうございます。たぶん予選から観てくださっていた方からすると最後は別人のようなプレーだったと思います。どんな時でもかけてくださる暖かいお言葉に励まされています! 観ていてより楽しんでいただけるプレーを目指して行きたいと思います。

 

応援と言えば……今大会ではないのですが、前回の『全日本女子プロツアー第2戦 in 神奈川 POOL LABO』の予選日に、初めて高校からの友人が応援に来てくれました。ビリヤードはしない子ですが、オリジナルの応援うちわを作って静かに胸元で持って応援してくれていたのがとても嬉しかったです。観客席も華やかになるので、こういう応援グッズも流行らせていけたらいいなと思っています。特に今回の決勝会場の構造でしたら選手から全席見えるので、目に入った時に「よし、頑張ろう」という気持ちになれそうです。

 

少しお話が逸れてすみません。最後になりましたが、大会関係者の皆様、素敵な会場での開催ありがとうございました。来年もこの舞台で戦えることを楽しみに頑張ります。

 

(了)

 

Samia Konishi

1994年1月18日生、東京都出身・在住

JPBA52期生(2018年よりプロ)

2019年『全日本女子プロツアー第1戦』優勝

2023年『関西レディースオープン』優勝

2023年『東海レディースグランプリ』優勝

2024年『大阪クイーンズオープン』優勝

2024年『全日本女子プロツアー第3戦』優勝

2024年『北陸オープン』優勝

2025年『京都レディース』優勝

他、入賞多数

 

アマ時代:

2008年『世界ジュニア選手権 女子の部』銀メダル、

『全日本アマチュアナインボール選手権』優勝2回、

『アマチュアビリヤード都道府県選手権大会』連覇

など、優勝・入賞多数

 

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