〈BD〉「優勝と副賞を意識して、実際に獲れたのは嬉しかった」――GPEで3戦連続優勝・土方隼斗の談話

 

昨日(22日)の

GPE-3 in 東京 NIKKA5』で、

GPE 3戦連続優勝を飾った土方隼斗。

大会当夜のコメントをお届けします。

 

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――GPEでは3戦連続優勝。先月の『全日本14-1』も含めると今季4勝目。好調の理由とは?

 

土方:今年のGPEは良い流れに乗れている感覚はあります。やっぱりGPEは「優勝者シード」があるのが大きい。優勝すれば次戦は決勝日シードで予選が免除されます(ベスト16から出場)。だから勝ちやすいという訳じゃないですけど、勝運が繋がりやすい気はします。自分のコンディションとメンタルを決勝日に合わせて整えられるのも大きいですね。

 

それと、GPEのフォーマットはオープン戦より長めだったりするので(※1~2点ほど長い設定であることが多い)、自分がしっかりプレーできていれば、展開のあやとかで負ける可能性は多少は減ると思います。それが連続優勝に繋がるのかもしれません。

 

以前にも言いましたけど、「2025年はGPEを頑張ろう」と思っていましたが、まさか開幕から3大会連続優勝ができるとは……。去年GPEで勝てなかった分が今年に回って来ているのかもしれません(笑)。ここまで来たら次戦も優勝したいですね。僕は3連続は一度ありますけど(※2023年)、4連続はありません(※GPEでの連続優勝記録は大井直幸と羅立文の「5」)。

 

――今回のプレー内容の自己評価は?

 

土方:内容的にはもうちょっとできたかなというところもありますけど、全体的に集中できていたと思います。先月『ゴールデンナイン グローバルファイナル』(中国。チャイニーズ9ボールの優勝1億円トーナメント)に出た後、今大会に向けてちゃんと調整できていたので調子は良かったです。

 

――今回、開催店『NIKKA5』からの優勝者への副賞ボーナスの金額が以前よりもアップされていたとか。

 

土方:そうです。3戦連続優勝もしたいし、副賞も獲りたい。今年後半は海外遠征が増えるので、正直少しでも資金を蓄えておきたい気持ちもありました。それはプレッシャーにもなるんですけど、プレッシャーを受け止めた上で集中しようと。結果的にはそんな気持ちの持って行き方が良い方向に出たのかもしれません。優勝と副賞を獲ることを意識して戦って、実際に手にできたのは嬉しかったです。副賞を提供してくださったNIKKA5さんにも感謝しています。

 

――今回も「9番オンフットラック」でしたが、ブレイクの練習は?

 

土方:GPE-2』(3月。優勝)の後、『全日本14-1』(5月。優勝)とゴールデンナインがあったので、9オンフットラックのブレイク練習はしばらくしてなくて、今大会の1週間ぐらい前から再開しました。ただ、練習量はちゃんと取れていたのでだんだんと良い打ち方を思い出すことができました。今回ブレイクイン率は高い方だったんじゃないかと思います。

 

――決勝戦はハイアベレージで活躍を続ける若手、林武志プロと対戦しました。林プロとは前節『GPE-2』の準決勝でも当たっています。

 

土方:あ、『GPE-2』で当たってましたね。僕はてっきり1月の『関西オープン』で負けて以来の対戦だったのかなと(苦笑)。林プロはまだタイトルはないですけど、今年これだけコンスタントに上位に入っているのは本当に素晴らしいこと。プロとしてそこはすごく評価されるポイントだと思いますし、いつ優勝してもおかしくないと思ってます。自分のジュニア時代や若手プロ時代の経験からも初優勝にかける思いは想像できます。でも、僕としては「ここで勝たせたくはない」という気持ちでした。相手どうこうではなくて、自分が勝ちたいからというだけなんですけど。

 

――決勝戦は5-1まで土方プロがリードしていましたが、中盤林プロに追い上げられました。

 

土方:僕が6-1にできる(第7ラックの)9番を外してしまって。ああいうミスをすると追い付かれてしまうものだとわかってるので、自分で自分にプレッシャーをかけてしまった感じがありました。実際、そこから林プロに2点ぐらい取られて展開がわからなくなって。あのラックは少しショットチョイスが良くなかったなと反省しています。

 

――追い掛けられる展開の中、どんなことを考えていましたか?

 

土方:「リズムに乗って撞くんじゃなくてしっかり狙おう」と。それはゴールデンナインを経験して学んだことです。早く簡単に入れようとするのではなく、ちゃんと狙って入れることを徹底できないと、特にチャイニーズプールでは勝てないことがよくわかりました。中国から帰って来てからそこに取り組んでいて、今回はそれを実践する場でもありました。おかげでどんな展開になっても球を狙うことに集中できていたと思います。

 

――今年すでに国内で4回優勝しています。後半戦の展望は?

 

土方:ここまで良いペースで優勝できてますけど、8月以降は海外大会が続く予定で、あまり国内の試合には出られないと思うので、出られる試合を大事にして少しでもポイントを積み上げていきたいです。

 

――8月~10月はWPAとWNT.のビッグイベントが続きますね。

 

土方:毎週のように大会がありますよね。参加が確定してないものもありますが、今のところは『USオープン』『チャイナオープン』『10ボール世界選手権』『ペリオープン』『8ボール世界選手権』などには出られる見込みで旅程を組んでいます。加えて、8月前半にゴールデンナインの試合にも出るかもしれません。

 

――海外大会に向けての意気込みを。

 

土方:さきほども言った通り、ゴールデンナインに出たことで自分のプレースタイルや考え方が少し変わってきました。「より丁寧に狙う」ことをもっと磨いていくことでさらに集中力が引き出せるのかなと。海外戦でもそこを意識して戦いたいです。日頃から応援してくださっている方々やスポンサーの皆様にまた良い報告ができるように、しっかりと準備して8月からの海外大会に備えたいと思います。

 

(了)

 

◇ 2025年GPE ※リンクは結果記事と談話記事

2月:GPE-1 埼玉 Link西川口店 土方隼斗/羅立文

3月: GPE-2 神奈川 POOL LABO 土方隼斗/小川徳郎

今回→ 6月:GPE-3 東京 NIKKA5 土方隼斗/林武志

 

Hayato Hijikata

JPBA40期生

1989年3月16日生 東京都出身&在住

アマ時代の2005年『世界ジュニア』銀メダル

2005年、2013年、2019年、2020年『関東オープン』4勝

2007年『ルカシージュニアワールドテンボール』優勝

2008年、2019年『北海道オープン』2勝

2010年『エイトボールオープン』優勝

2013年&2016年『ジャパンオープン』優勝

2013年、2014年、2016年、2024年『関西オープン』4勝

2013年『東海グランプリ』優勝

2016年『全日本ローテーション』優勝

2016年『ハウステンボス九州オープン』優勝

2016年『北陸オープン』優勝

2018年、2024年&2025年『全日本14-1』優勝

2024年『チャイナオープン』準優勝

『グランプリイースト』では通算27勝。他、入賞多数

2013年、2016年、2023年、2024年JPBA男子年間ランキング1位

使用キュー:EXCEED & MEZZ

使用タップ:BIZEN

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YouTubeチャンネル:土方隼斗のビリヤードTVあつまれ☆ビリヤード

 

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