〈BD〉【完結!】ビリヤード漫画『ミドリノバショ』単行本第9巻、小学館より6月12日(木)発売! 作者・岡Qさんインタビュー

 

小学館の漫画アプリ『マンガワン』で

連載されていたビリヤードヒロイン漫画、

『ミドリノバショ』(by 岡Q)。

 

最終第9巻が、

6月12日(木)に発売されます

(※電子版も同時発売。

※地域によっては発売日が異なる場合もあります)。

 

翠は、本編最強のプレイヤー、

「マックス」こと

マクシミリアン・シュタインハルト

と出会い、初対戦で打ちのめされます。

 

しかしその後、目標にしていた

ナインボール世界王者決定戦、

『グローバルナインボールマスターズ』で

翠はセンセーショナルなデビューを

果たします。

 

ぜひ単行本で翠の「ラスト9」を

見届けてください。

 

…………

 

◇ 裏少年サンデーコミックス

ミドリノバショ 9(完結)

 

著:岡Q

発売日:2025年6月12日(木) ※電子版も同時発売 ※地域によっては発売日が異なる場合もあります

定価:770円(税込)

ISBN:9784098541379

判型/頁:B6判/192 頁

発行:小学館

※小学館公式サイトの単行本紹介ページはこちら (←ここから予約注文もできます)

 

小学館公式サイトより部分引用:

 

少女はついに世界戦の舞台へーー堂々完結!

 

大病を患う大好きな祖父のため、ポケットビリヤード史上〈最年少の世界王者〉を目指し、日々の猛練習で力を蓄える翠。

 

そんなある日、菅の導きにより

「球撞楽(たまどうらく)」へ世界王者マックスが訪れる。

 

翠は自らの力でマックスとの対戦の機会を掴みとるが、

世界王者の圧倒的な実力の前に

なすすべもなく敗れ去ってしまう。

 

そして、ついに訪れた本年度の世界王者を決める大会。

 

果たして、翠はその栄冠を勝ち取ることができるのかーー!?

 

ーーーーーー

 

1~8巻発売時と同じく、

作者・岡Qさんのインタビューをお届けします。

 

――翠の物語は遂に完結。最終第9巻が刊行されます。

 

岡Q:まず最初に、これまで長い間当作品をご愛読、また応援を続けてくださった全ての皆様に感謝しております。本当にありがとうございました。マンガワンでの連載開始から5年間、その前の『第8回連載投稿トーナメント』の時から数えると実に7年間。最終巻を皆様のもとに送り出せたことは私にとって最大の喜びです。

 

――9巻での完結は意図していたことでしたか?

 

岡Q:はい、当作品における私の目標の一つは単行本を9冊分にまとめることでした。9巻完結にこだわった理由は幾つかありますが、漫画作品としてちょうど良い長さであるということ、何より当作品のテーマがナインボールであることです。

 

単行本の背表紙の巻数表示には①~⑨番ボールを使い、各巻の翠の服の色も『スーパーアラミスプロTV』仕様カラーをモチーフに塗っており、9冊で一揃いのコンセプトで最初から作っています。第1巻のカバーイラストでテーブル上に組まれたナインボールのラックは、私の掲げたその目標の証でもありました。

 

――決めていた到達点に向けて、どんなことを考えながら描き進めていたのですか?

 

岡Q:人はなぜ球を撞くのか? ということを常々考えていました。今も考えています。これは他のスポーツにも言えることなのですが、スポーツで何かを成し遂げたとしても、人や世界を直接的に救ったりはしません。人が生きていく上で絶対に必要なことでもありません。ですが、人は競技に熱くなり、時に人生をかけて取り組み、観客はその光景を見て胸を熱くします。なぜなのか?

 

昔ある有名なビリヤード選手が言った印象的な言葉があります。「ビリヤードは既に難しいのだから、更に難しくしようとしない方がいい」。つまり「難しく考え過ぎるな、シンプルに考えろ」と。人は「ただ楽しいから球を撞いている」。それがミドリノバショを通して私が辿り着いた真理なのかもしれません。

 

――内容的にも刊行巻数的にも、ある種の「潔さ」を感じる完結だと感じました。

 

岡Q:日本には詩人たちが生み出した美しい「花の散り際」の表現があります。桜は「散る」、梅や萩は「こぼれる」、椿は「落ちる」、朝顔は「しぼむ」、牡丹は「崩れる」、薔薇は「枯れる」、紫陽花は「しおれる・しがみつく」、雪柳は「吹雪く」……。中でも私が好きなのは、菊の「舞う」です。菊は枯れると花びらを残したまま垂れていきます。その垂れた花びらが風に吹かれて(静かに散りゆくまで)まるで踊って(舞って)いる様に見えることから「舞う」という表現になったそうです。

 

漫画作品の完結の在り方も、「スッキリする作品」「考えさせられる作品」「疑問の残る作品」「恐怖が頭から離れない作品」「内容を語りたくなる作品」など様々ですが、当作品は菊の散り際の様に「静かに終りを迎え、ゆっくりと皆の記憶から消えていく」。音楽で言うならリフレインしながら音量が下がっていく、そんな完結を目指しました。

 

――改めて、ミドリノバショで描きたかったこととは?

 

岡Q:「先人と後人(先駆者と追従者)との縦の繋がり」です。第5巻で翠の祖父、沢木は「人の営みとは希望のバトンリレーや。ワシは翠に全てを託すことができた。どう生きるかは本人次第や」と語っています。

 

平家物語の冒頭の一文「祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり」の“祇園精舎の鐘の音”は「この世のすべては絶えず変化していくもの」と言う暗喩で、その後の文では「どれ程栄華を極めたとしても長く続くものではなく、必ず終わりはくる。それはまるで覚めやすい春の夜の夢のようである」と記し、この世の無常を説いています。

 

かつて平場無敵の名を欲しいままにした沢木も今は衰え病に伏し、現在最強のマックスやそれに迫る勢いの翠もやがては衰えてゆきます。ひたむきな努力の結果、上り詰め、栄華を誇ったとしても、それは(数年~数十年程度の)一瞬の出来事に過ぎません。しかし、一瞬だからこそ尊いのです。

 

――「縦の繋がり」だけでなく、翠を軸にした横の繋がり、つまりビリヤード愛に満ちた多士済済なキャラクターたちとのやり取りも本作品の魅力でした。

 

岡Q:ビリヤードの最大の魅力は店舗内のコミュニティだと思います。ビリヤード場には「人の繋がり」があり、今風に言うとサロンのような多様性に富んだコミュニティが存在し、自分とは属性の違う様々な人との出会いがあります。時には仕事も年齢も氏名さえ知らない(あだ名だけ知る)不思議な関係の仲間ができたりします。人と人との繋がりや生まれた信頼こそが最大の財産。そして、それを可能にしているのがビリヤードという共通言語なのです。

 

――約5年、翠の成長を楽しみにしていました。連載おつかれさまでした。

 

岡Q:私の「希望のバトン」は読者の皆さんに託されました。新たな希望を見出すのは読者の皆さんです。ついでにもし当作品を「いつかまた読み返したい作品」だと思っていただけるなら単行本をご購入下さるとありがたいです。

 

(了)

 

…………

 

関連記事:

 

※作者・岡Qさんの単行本刊行直前インタビュー

8巻発売時

7巻発売時

6巻発売時

5巻発売時

4巻発売時

3巻発売時

2巻発売時

1巻発売時

 

※『ミドリノバショ』の連載決定までの

ヒストリーと、作者・岡Qさんの

コメントはこちらから。

 

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