6月1日、2日、 8日、9日の

4日間にわたり開催されていた、

アマチュアビリヤードリーグ、

JPAの1年の総決算、

「KTC」こと、

『第16回 JPA関東エリアチームチャンピオンシップ2024』

（16th JPA Kanto area Team Championships 2024）と、

「8TC」こと、

『8ボールチームチャンピオンシップ』

（12th JPA 8-Ball Team Championship 2024）。

結果はこちらの記事でまとめていますが、

最終日（Day4）の様子を

もう少し詳しくお伝えします。

※下の方にはフォトギャラリーもあります

（出場されていた方の半数ぐらいの

プレー写真があります）。

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「集」

素晴らしい雰囲気。JPAのKTC pic.twitter.com/xntm3O2jm1
— Billiards Days (@BD_koba_ta11) June 9, 2024

今年のKTC & 8TCに参加したのは、

9ボールAトーナメント＝38チーム、

同Bトーナメント＝37チーム、

8ボール＝25チームの計100チーム。

そのうち、最終日（9日）の

『BAGUS 新宿店』に集結したのは

各トーナメント8チーム（計24チーム）。

ベスト8から3回勝てば

ラスベガス行きが決まります。

応援団やサポートメンバーが

帯同していたチームもあり、

全試合一斉スタートとなったベスト8は、

朝8時にもかかわらず

会場内に熱気が渦巻いていました。

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「誉」

JPAプレイヤーの憧れの的、

「ラスベガスインビテーションボード」

「トロフィー」

「APA WORLD QUALIFIERワッペン」。

今年はどのチームがこれをゲットして、

8月のラスベガス大会

（『APA World Pool Championships 2024』）

に向かうのでしょうか。

インビテーションボードを

持っているのは

JPA契約プロプレイヤーの

松川慎之介プロ。

丸一日、レフェリーを務めていました

（同じく契約プロの内垣建一プロも

レフェリーをしていました）。

…………

「狙」

チーム戦でポケットする1球は、

単なる1球ではありません。

チームの命運を左右する1球であり、

ラスベガスへの一歩となります。

その重みを知り、

妥協なく向き合ってきたからこそ、

この24チームは最終日にまで

勝ち進んできました。

スキルは関係なく、誰もが丁寧に狙い、

しっかりと撞く。

労をねぎらうようにチームメイトから

「ナイス！」「次も行けるよ！」

「ドンマイ！」の声。

チーム戦ならではの空気感が

凝縮されている瞬間です。

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「絆」

今年も多くのチームが

お揃いのユニフォーム

（ポロシャツ・Tシャツ）を

まとって参加していました。

このKTCで毎年のように見ている

お馴染みのチームシャツもあれば、

初めて目にするものもあり、

ついついカメラを向けてしまいます。

ユニフォームはチームの団結と歴史の証。

きっと袖を通した瞬間に

メンバーの一員として気が引き締まり、

誇らしさも感じるものでしょう。

皆で声を掛け合い、肩を組み、

仲間の勝利を願い、拳を突き合わせる。

こういった光景がひときわ印象に残るのも

ユニフォームあればこそです。

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「導」

JPAのイベントにおいて、

欠かせないポイントが

試合中の1分間のコーチングです。

どう撞いていいのか迷うチームメイトに、

キャプテンがアイディアを授ける

大事な時間ですが、

1分という短い時間では新しい技術や

難しいショットは教えられません。

キャプテンがいかに噛み砕いて、

その人が理解できる言葉で、

その時々の最適解へ導けるかが、

ショットの成否と

ゲーム展開を左右します。

試合でキャプテンに求められる資質は、

「教え上手」ではなく

「導き上手」なのだと思います。

…………

「続」

3日間に渡る戦いを経て、KTCは

Cho L.A. niki 2（LA Cafe）と

RHINESTONE（Hide Out 池袋）が優勝。

そして、8TC（8ボール）は2日間の戦いを経て、

Crash x 8 Ohana（ロサ）が優勝。

勝者に歓喜と高揚の涙があれば、

敗者に無念の悔し涙あり。

しかし、ここが頂点ではありません。

KTCと8TCを制したチームの戦いは、

アメリカ編へと続きます。

8月のラスベガス大会

（『APA World Pool Championships 2024』）

で「世界一」を目指す。

それがエリアチャンピオンになった

チームに託されたミッションです。

『APA World Pool Championships 2024』は

8月8日～17日開催。

2018年大会ではアニゴンズ（大阪）が

「9ボール優勝」を達成しました。

アニゴンズに続く

ジャパンチャンピオンチームが

生まれることを期待しています。

…………

最後に、ラスベガス行きを叶えた

3チームの代表者のコメントを

お届けします。

● 9-Ball A Tournament（出場チーム：38）

優勝：Cho L.A. niki 2（LA Cafe）

比嘉さん：

「最高の気分です！　皆の日々の努力が実ったと思います。チームの皆がそれぞれのスタイルで懸命に戦ってくれました。私は対戦相手は全員SAクラスだと思って一球たりとも気を抜かずに、手球が出なくてもとにかく入れるんだという気持ちで頑張りました。ラスベガスに行くのは2年連続です。もう観光は去年で終わりました。今年は世界一を目指します！」

…………

● 9-Ball B Tournament（出場チーム：37）

優勝：RHINESTONE（Hide Out 池袋）

中能さん：

「厳しい戦いが続き、勝つか負けるかの瀬戸際ばっかりでしたけど、皆でなんとか勝利をもぎ取ることができて嬉しく思います！　メンバーの結束力はもちろん、日頃お店に来ている常連さんなど皆さんの応援のおかげで頑張れました。僕はラスベガスに行くのは初めてですけど、経験者もいますので、ラスベガスの歩き方を教わりながら試合を楽しめたらと思います」

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● 8-Ball Tournament（出場チーム：25）

優勝：Crash x 8 Ohana（ロサ）

曽根さん：

「信じられない気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいです。2年前にKTCの決勝戦で敗れてすごく悔しい思いをしていたので、あの時の無念を晴らせて良かったです。チームワークが良くて一人一人が自分のできることを精一杯やった結果だと思います。個人的には、以前主人の付き添いでラスベガスに行き、主人が撞いてるのを見て『いつか自分のチームでここに来たいな』と思ってました。それが叶えられて良かったです。このKTCと同じようにラスベガスでも自分達らしく、一生懸命戦いたいと思います」

…………

最後の最後に、

JPAリーグオペレーター・楠城規之さんに、

2024 KTC & 8TCを振り返っていただきました。

JPAリーグオペレーター・楠城規之氏・談：

「おかげさまで今年のKTCと8TCも4日間大きなトラブルもなく無事に閉会いたしました。参加されたチームの皆様、お疲れ様でした。また、ラスベガス行きを決めたチームの皆様は、渡米まであと2ヶ月チームとして良い準備ができること、そしてAPA World Pool Championshipsで一つでも多く勝ち進めるように願っています。

KTCと8TCの雰囲気と熱量には我々スタッフも毎回感動しています。皆さんが懸命にチームのためにプレーする姿や、スポーツマンシップに則って相手チームも敬いながら勝負を楽しむ姿を見て、つくづくチーム戦は素晴らしいものだなと実感しています。

今年は8TC（8ボール）のチーム数が増え、一段と厳しい戦いが繰り広げられました。初参加となった福岡のTORAUMA（BAN）は、結果は5位タイでしたが、『良い経験ができました』と8TCを大いに楽しんでおられた様子が印象的でした。余談ですが、TORAUMAの大学生メンバーの4名はなんと車で東京に来ていました。帰りは月曜のお昼に福岡に到着。そのまま『BAN』さんに向かい、練習をしてから学校に行ったとのことです。モチベーションもさらに上がったようで我々としても本当に嬉しく思います。

やはりアメリカ（APA）では8ボールの競技人口が多く、トーナメントの規模が大きく、賞金額も9ボールより少し高いので、日本でももっと8ボールを普及させて、将来的にはより多くのチームを派遣したいと思っています。単純に7フィートテーブルでプレーする8ボールの競技性はとても面白いですし、日本でももっと広がるポテンシャルがあると思います。

最後になりますが、KTCとWTCにご協賛・ご協力いただいた各社企業様、会場のBAGUS様、今年もありがとうございました」

（了）

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