〈BD〉UKオープンのちょっと裏側 by 吉岡正登

 

ロビー・カピト(香港)の

初優勝で閉幕したWNT.9ボール

メジャーイベント、『UKオープン』。

 

初めて参戦した日本人WNT.プロ、

吉岡正登プロより、

開催地のテルフォードと

大会の様子を教えていただきました。

 

※前週の『スコティッシュオープン』の

裏側はこちら

 

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吉岡正登・記:

 

 

テルフォードからこんにちは。吉岡正登です。

 

僕と大井(直幸)プロは、『スコティッシュオープン』が行われたグラスゴーから、『UKオープン』が開催されるテルフォードまで、もともと空路で一旦ロンドンに戻ってから移動する予定でした。

 

しかし、ロンドン→テルフォード間もかなり距離があり、グラスゴーから直接電車で移動した方がスムーズだということが判明したので急遽変更。

 

乗り継ぎも含めて約5時間掛かりましたが、車中では大井シェフ特製弁当をいただいたり、景色を見たり、乗り換えもあったので、体感的にはあっという間でした。

 

アルビン・オーシャンやサンジン・ペリファノビッチといったヨーロッパの選手も同乗していました。

 

イギリスの電車にはワンちゃんも普通に乗っていて、車内の案内表示には英語に加えて見慣れないウェールズ語も記載されていたのが新鮮でした。

 

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テルフォード駅(1枚目)に着いて、徒歩15分の所にあるエアビーまで。かなり長閑な街で大型ショッピングモール(2枚目の奥)以外は特に何もなさそうです。

 

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テルフォードでのエアビー(Airbnb。民泊)。2階建のかなり広いお家でバルコニーもついています(5枚目はバルコニーにて)。土地的な問題でしょうか、グラスゴーよりも良い部屋でしたが、値段はこちらの方が安かったです。

 

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大井シェフがステーキを焼いています。精をつけようと奮発したんですが、スーパーで6ポンド(1,200円)ほどでした。外で食べると1万円ぐらいすると思えばかなり安いです。Ribeye(リブアイ)という部位が美味しいです。

 

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宿から会場の『テルフォード国際センター』までは10分ほどで着くので、距離的にはちょうど良い感じ。途中に大型ショッピングモール(テルフォードセンター)や、おそらく大半の選手が宿泊しているであろうホテルが集まったエリアを抜けて会場があります。

 

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会場で前日練習。選手登録が15時から行われ、16時~19時が練習時間なんですが、30台ほどテーブルがあっても参加人数が256人もいるので取り合いです。この日は4人1台で1ラックずつ交代で撞きました。

 

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Day1の会場風景。いつもながらWNT.(マッチルーム)の特設会場はカッコ良いです。ただし、今回は地方都市開催のためか、観客は少なめだったのは残念でした。

 

場内は広すぎるのでテーブル番号が書いてあるマップは必須ですね。大会最後の2日間(Day5とDay6)で使うTTV(メインTV台)の中央には、この時点ではUKオープンのトロフィーが置かれてました。いつかこのメジャーイベントトロフィーを掲げてみたいです。

 

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会場ロビーの様子。広々としたスペースはラウンジのようになっていて、臨時のカフェコーナーもあり、アルコールも売っていました。物販は『オンボード』のシャツのみ。初日にフィラー夫妻が色違いのシャツを選んでいました。

 

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Day2の光景。つい先日までシェフィールドで開催されていた『スヌーカー世界選手権』でベスト4まで残っていたスチュアート・ビンガム選手が、おそらく急遽参戦。

 

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こちらもDay2の会場風景。まだまだ選手がたくさん残っていたので、4台の練習テーブルはいつも1台につき4、5人います。

 

そういえば、今回はヒルヒル(ダブルリーチ)になったら、スコア速報画面が赤くなる仕様でした。ビリー・ソープとの試合(Day2の2回戦)はヒルヒルになりましたが、会場にいた人達がそれに気付いて集まってきて。あの時はアドレナリンが出て気持ち良かったです(※吉岡プロが2-8からまくり、9-8で逆転勝利)

 

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Day1~Day5までライブ配信で使われているT1とT2。大井プロはDay1の2回戦(vs ドテーキエン〈ベトナム〉)でここでプレーしました。Day5~Day6で使うTTV(メインTV台)はもっと広いです。

 

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Day4(10日)ジュニアの大会(『JSジュニアオープン』)がスタート。つい先日『スヌーカー世界選手権』で優勝したカイレン・ウィルソン選手の息子さんも参戦していた模様。

 

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今回のテーブルはダイヤモンド。コーナーポケット幅はいつもより狭い3.9インチ(9.9cm)だったようで、これまでの4インチポケットとはわずかな違いですが、それでもほとんどの選手がいつもよりシュートミスが多かった印象です。この穴幅は意図的なのか偶然なのかわかりませんが、選手・関係者間にも色々な意見があり、今後どうなっていくのか……。個人的には、ここまでくるとそれこそスヌーカーのような雰囲気になり、攻守の選択基準が変わってくるように感じます。

 

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Day5にTTV(メインTV台)がオープン。そして、30台ほどあったテーブルが3台だけになりました。『スコティッシュオープン』のテーブルはラッソンで、この『UKオープン』はダイヤモンド。そして、来月の『9ボール世界選手権』(サウジアラビア)はラッソンと、WNT.のテーブルはこの2メーカーであることが多いのですが、それぞれ転び方も違うし、クッションの跳ね方も違う、ブレイクイン率も違う気がします。石板の厚さなども関係あるのかもしれませんが、もちろん湿気による差もあるでしょう。慣れもありますが、みんな得意不得意があるように感じます。

 

今回の僕の結果はベスト64敗退と残念なものでした。ですが、今回のUKオープンの目標の一つが、「賞金を獲得して(敗者最終以上の成績)、ランキングを100位内に上げて来月の『9ボール世界選手権』の出場資格を得る」ことだったので(※世界選手達の定員は128名。WNT.プロ上位100名は出場資格有り)、最低限それを達成できたことには満足しています。

 

しかし、格上(ファーゴレート上位)の選手相手に連勝して勝者側から予選を抜けられたので、欲を言えばもっと上に行きたかったです。ベスト16に残ると全カードがTVテーブル(T1、T2、TTV)で行われるので、そこでプレーするのは特別感があります。メンタル的にはその場でも自分のプレーができる自信は付いています。ただ、ブレイクは相変わらず難しいのでそこは日本に帰って猛練習します。『9ボール世界選手権』はプールでは破格の賞金総額100万ドル(1億5千万円)。アラビアンドリームに向けて頑張ります。

 

(了)

 

※吉岡プロのSNSでも現地情報が発信されています。

TwitterFacebook

 

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◇ UKオープン概要

 

2022年に誕生した

イギリス最大の9ボール国際大会。

主催はマッチルーム(Matchroom Pool)。

WNT.=ナインボールワールドランキングでの

グレードは「メジャー」(上から2番目)。

前回大会(2023年)覇者はE・カチ(アルバニア)。

 

2024年大会概要:

会場:イギリス・テルフォード『テルフォード国際センター』。

会期:5月7日~12日(6日間)

出場:256名

賞金総額:20万ドル

フォーマット:256名ダブルイリミネーション(9ラック先取。※敗者側8)→64名シングルトーナメント(10~13ラック先取)

ラック&ブレイク:9ボールオンフットラック・ブレイクボックス採用・勝者ブレイク

 

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◯ イギリスラウンド関連記事(BD)

5/13 ロビー・カピトが初優勝! UK Day6

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5/4 大井、勝者最終へ。吉岡、敗戦。S.O. Day3終了

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5/1 大井・吉岡参戦。スコティッシュオープン1日開幕

12/22 2024年UKオープンは5月7日~

 

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