〈BD〉「勝ち負け以前に日々上達を望んでいる」――フランシスコ・サンチェスルイス インタビュー

 

2022年6月から

2023年3月にかけての1年弱で、

ワールドカップオブプール』、

USオープン』、

8ボール世界選手権』、

9ボール世界選手権』、

プレミアリーグプール』など

ビッグタイトルをかっさらう大活躍で、

一気にスターへの階段を駆け上がった

フランシスコ・サンチェスルイス。

 

まだ来日経験はありませんが、

日本でも日増しに陽気なスパニアードの

ファンが増えています。

 

今年から日本の

KAMUI Brand契約プロにもなりました

(キューはPREDATOR)。

 

そんなサンチェスルイスを

プエルトリコのトーナメント会場

(『プエルトリコオープン

世界チーム選手権』)で、

 

小さな動きの楽しさ: ビリヤードのメンタルゲームをマスターする

訳者のK. MORI氏がキャッチ。

 

近況や来月の『モスコーニカップ』、

そして来年の展望について語ってもらいました。

 

…………

 

写真・聞き手:K. MORI

語り手:Francisco Sánchez Ruíz(以下FSR)

 

 

――こんにちはフランシスコ、プエルトリコを楽しんでいますか?

 

FSR:もちろんだよ。去年ここで『8ボール世界選手権』を優勝できたし、気候も人も良いし、またプエルトリコに来られて嬉しいね。

 

――つい最近ご病気をされたと聞きましたが?

 

FSR:そう、腎臓結石で先月入院して手術したんだ。それから先週2度目の手術をしたんだけど、今はもう全く問題ないよ。

 

――今回はチーム戦でデイビッド(・アルケイド)と組めるのはひときわ嬉しいでしょうね。

 

FSR:もちろん、デイビッドとは毎日一緒に練習し、世界中を一緒に回っているからね。いつもお互い切磋琢磨しているし、学び合うことも多いよ。今年(2023年)も僕ら2人にとって良い年になっているよ。特にデイビッドは『ヨーロピアンオープン』(8月)で優勝し、こないだの『インターナショナルオープン』(11月)でも2位と絶好調だしね。スペインチームは最高の状態だと思うよ。

 

――来年(2024年)の目標は?

 

FSR:常に上を目指し、少しでもプレーを良くしていきたいといつも思っている。どんなトーナメントに出るかよりも日々上達を望んでいるんだ。それにまだ2023年は終わっていない。今『プエルトリコオープン』『世界チーム選手権』を戦っていて、来月には一年の大一番、『モスコー二カップ』も控えているからね。僕にとってモスコー二カップは最も重要な試合の一つだ。他のどんな試合とも違う雰囲気だし、最重要と言ってもいいかもね。

 

――今回が2回目のモスコー二カップですね。去年の初出場の時は緊張しました?

 

FSR:モスコー二カップは特別なプレッシャーがかかるよ。普段個人でトーナメントを戦って負けてもそれは自分だけの問題だけど、チームの勝利がかかっていると思うと全く違うプレッシャーがあるんだ。でも、勝利すればチームのみんなで喜びを分かち合える。そこがチームイベントの良いところだよ。試合以外でもチームメイト達と食事に行ったり、散歩したり、色々話したり、そうしたことがとても楽しいよ。

 

――モスコー二カップの欧州チームで練習する予定は?

 

FSR:プエルトリコの後、一度スペインに帰って2週間ぐらいしてからロンドン入りする予定だけど、たぶんロンドンで皆で練習できるだろうね。本番まであまり時間はないと思うけど、それでも5日ぐらいはあるんじゃないかな。去年もそんな感じだったよ。

 

――普段はどのような練習をしているのですか?

 

FSR:その時期によるかな。忙しい時は休むことも重要なので練習に長い時間を割いたりしないけど、余裕がある時は平日に4~5時間ぐらい練習しているね。土日は休むよ。

 

――ドリルみたいな練習はやりますか?

 

FSR:ドリルはほとんどやらないね。たいていデイビットと一緒にプレーして、色々なブレイクやセーフティの練習をして……そんな感じかな。数年前まではセーフティが得意とは言えなかったので、かなり練習したんだ。そのおかげで今は試合でも自信を持ってセーフティができるようになった。まだ上達の余地はあるけど、今では自分のセーフティは武器の一つと言えるよ。

 

――マッチルームとWPAの問題について望むことは?

 

FSR:プレイヤーにとって厳しい状況だよね。こんな状況は誰も望んでないと思うし、どちらかを選ばないといけないというのは本当に酷な話だよ。自分はもう決めているけど、どの国でもビリヤード協会からサポートを受けているプレイヤーは必ずしも自分がしたい選択ができない場合もあるだろうね。なんとか円満に解決してほしいね。

 

――来年何か一つ優勝できるとしたらどのイベントを選びますか?

 

FSR:そうだなぁ、全てのマッチルームイベントが重要だけど、まだ優勝していないものとなると『UKオープン』と『ヨーロピアンオープン』がすぐ思い浮かぶね。それに昨年優勝したけど『USオープン』がカレンダーの中で一番のハイライトなのは間違いないね。さっきも言ったように、僕は勝ち負けはともかく、試合の中でも常に上達することを目指している。でも、どうしても一つ選べと言われたら……『ワールドカップオブプール』はもう獲っているから、『ワールドプールマスターズ』かな。その前に来月の『モスコーニカップ』で勝つけどね(笑)。

 

――活躍を期待しています。お時間ありがとうございました。

 

(了)

 

…………

 

※同時期に森氏が取材した

A・ヤップインタビューはこちら

 

 

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