〈BD〉「あの取り切りが僕の真骨頂です(笑)」――『GPW-3 in 佐賀セッション』優勝・北谷好宏の談話

 

2日(日)の

GPW-3 in 佐賀セッション

(グランプリウエスト第3戦)で優勝した

北谷好宏プロの談話をお届けします。

大会の翌々日に取材しました。

 

…………

 

――1年ぶりの優勝です。

 

北谷:嬉しいのは嬉しいですけど、もう最後がね……(苦笑)。あんなになったのは初めてっていうぐらい決勝戦で壊れてしまって……。お世話になっている『セッション』さんでの開催ということもあったし、決勝戦の相手はまた重田(寛之)選手(北谷一家が営む『淡路』〈小倉〉の所属選手。昨年もGPW-2の決勝戦で対戦)だったし、焦りだとか色々な感情が出てきてしまっておかしくなりました。

 

――決勝戦を除く5試合は?

 

北谷:よく球も入れられた方だと思うし、全体的にまあまあ良かったと思います。ただ、ベスト8(vs 安形泰宏アマ)はちょっと変になりかけてました。ベスト8で使ったテーブルは結構苦手で。九州の大会ではよくあのテーブルで負けてます。

 

――改めて決勝戦の感想を。

 

北谷:気持ちの持って行き方の難しさを痛感しました。重田選手とは昔からよくお店でよく撞いていてお互いに手の内がわかってるし、1年前(昨年の『GPW-2』決勝戦)もそうでしたけど、やっぱりなんか変な感じになりますね。

 

――4-1までは北谷プロペースだったかと。

 

北谷:そうですね。でも、失敗はしてましたね。決勝戦で使ったテーブルはクッションの出方にクセがあります。試合前に台清掃をして、ボールも拭いてあったので、始まった時はそこまでではなかったけど、雨も降ってたし、始まってから急変しました。それでも4-1まで行けたので、正直そこでホッとしたというか甘い気持ちも少し出てしまったかな。知っている人ならわかる通り、重田選手は何点差を付けられても諦めないし、逆転勝利も多いです。ショットの加減が良くてああいうテーブルやポケットに合ってるし、セーフティや空クッションも上手い。もう普段からそうなんでね。「絶対に追い上げて来るやろうな」っていう恐怖心はずっとありました。実際追い掛けられてる時は「もうミスできない」というプレッシャーがかなりありました。

 

――ラスト2ラック(6点目と7点目)は痺れる取り切りでした。

 

北谷:6点目は3番で2回ミスってますけど、2回目の方は半ポイントぐらいズレてたでしょう? 自分でも「こんなにズレるとは……どうしたらいいやろう」って、完全にテンパってました。あの時が最悪の精神状態でしたね。

 

――そこからは?

 

北谷:イレイチの連続です。僕の真骨頂です(笑)。上がりのラックもとにかくつらかったです。よく覚えてるのは8番の押し球の……。

 

――8番の逆押し2クッション?

 

北谷:そう。ちょっとでも押しが割れたら手球が10番に当たって9番に出ないし、下手したらスクラッチするなと。そんな悪いイメージのままだと撞けないから、「大丈夫。俺は練習してる俺は練習してる」と自分に言い聞かせて撞きました。結果は最高の所に出てくれました。

 

――会場の『セッション』では、去年と今年で合計4回GPW(グランプリウエスト)が開催されました。北谷プロはそのうち2回優勝しています。

 

北谷:地元(小倉)からそんなに近い訳ではないですけど、GPW以外の九州大会でも撞かせてもらってますし、代表の中村さんには長年お世話になっていて顔を出してますので、ホームのような感覚があります。他地域のプロに比べればこの環境に慣れてると思います。去年もそうでしたけど、やっぱり今回も中村さんの見てる前で優勝できて、喜んでもらえたことが一番嬉しいですね。準決勝で兄弟対決(vs 北谷英貴)も実現しましたし。

 

――2023年も半分終わりましたが、ここまでは?

 

北谷:アベレージ的にはいい方じゃないかなと思います。開幕戦の『関西オープン』で予選落ちしたのは痛かったけど、『関東オープン』で3位に入ったり、他にもベスト8が3回あるので、安定してきてはいるのかなと。今はちゃんと練習できてますし、フィジカルトレーニングを始めて身体も少し絞れてきました。充実したシーズンを過ごせていると思います。そうそう、一時期タップ難民みたいになってたけど、今年3月頃から使ってる『NAOLLY』がかなり良くて安心して撞けるようになったのも、アベレージの高さに繋がってると思います。

 

――前回の優勝からこの1年の間に、プエルトリコ(11月『プエルトリコオープン』、『8ボール世界選手権』)に行ったり、ラスベガス(2月『ラスベガスオープン』、『10ボール世界選手権』)に行ったりと海外遠征を重ねました。その経験も活きているでしょうか?

 

北谷:そう思います。向こうでじかにワールドトップ達、特にヨーロッパ選手達を見た経験はとても大きいです。今もよくヒデ(北谷英貴)と喋りながらワールドトップ達を研究しています。自分に合うものは全部取り入れて、合わないものは元に戻したり。そんなふうに取り組んできたことが身になってきている実感はありますね。

 

――兄弟で高いレベルで球の話が出来るのはいいですね。

 

北谷:ヒデ自身すごく研究していて技術があるので、僕にとってとても頼れる相談相手ですし、リスペクトしています。ヒデの成績もまた最近上がってますよね。ヒデの攻撃力の高さは誰よりも僕が知ってるから、今回の兄弟対決(準決勝)も一瞬たりとも気が抜けなかったです。

 

――今年後半戦の展望・目標は?

 

北谷:常に思ってることですけど、出る試合は全部勝ちたい。特に今は海外の試合に行きたい気持ちが強いので、その枠を得るためにも国内ランキングを上げないといけない。今回そのことも頭にあったので必死にプレーしました。それも焦りに繋がっておかしくなりましたけど(苦笑)。具体的に言えば、秋のオーストリア(10月『8ボール世界選手権』など)は行きたいですね。そのためにはやっぱり普段の練習から。試合では特別なことはできないので、「普段通り」の質を高めて、それを試合で発揮できるように練習を続けたいです。最後になりますが、いつもサポートしてくださっているスポンサーの皆様、日頃から応援してくださっている皆様、そして家族のみんな、ありがとうございます。また良い報告ができるようにがんばります。

 

(了)

 

※2022年12月インタビュー「14年ぶりに海外遠征に出掛けた北谷好宏プロに聞いてみた

※2022年7月GPW-2優勝談話

 

Yoshihiro Kitatani

1975年12月19日生

JPBA34期生・福岡県在住

2003年&2019年『東海グランプリ』優勝

2013年『北陸オープン』優勝、

グランプリウエスト(GPW)では優勝8回

(『西日本男子プロツアー』時代含む)

他、入賞多数

『淡路』(福岡)所属

使用キュー:『AWJ』(タップはNAOLLY M)

スポンサー:セッション、NAOLLY

 

 

………… 

 

BD Official Partners :  

世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED 

国内外著名ブランドのビリヤード用品販売中。Billiard Square

創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN 

ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt 

ビリヤード台・用品のことなら。レッスン場「Poche」併設。日勝亭

カーボン繊維構造REVOシャフト発売中。PREDATOR JAPAN

徹底した品質の追求。信頼できる道具をその手に。KAMUI BRAND

カスタムキュー、多数取り扱い中。UK Corporation 

国内外トッププレイヤー達が信頼する国産積層タップ。斬タップ

ジャストなビリヤードアイテムが見つかる。キューショップジャパン

13都道府県で開催。アマチュアビリヤードリーグ。JPA

2022年9月『池袋西口店』リニューアルオープン。 BAGUS

川崎と横浜でビリヤードを楽しむ・習う・競う。MECCA 

カスタムオーダーシャフト『focus1』新登場。Geezシャフト

極上の撞き味を今ここに。国産牛革積層タップ。BIZEN TIP

徹底的なプレイヤー目線でできたJapanタップ。NISHIKI PREMIUM TIP

「チャンピオンのタップ」HOW Tip(ハオ)登場。SHOP FLANNEL

世界が注目。東京発のキューケースブランド。3seconds

第5巻発売中! ビリヤード漫画『ミドリノバショ

Cue Ball Samurai―ビリヤードサムライLINEスタンプ 

 

 

<<<前の記事   次の記事>>>