〈BD〉「後半のセットマッチは集中出来ていた」――『NIKKA5 OPEN』優勝・船木耕司の談話

 

24日(日)の3C公式戦、

NIKKA5 OPEN』で優勝した

船木耕司プロの談話をお届けします。

 

表彰式直後にコメントをいただきました。

 

5位タイだった

ワールドゲームズ2022 バーミングハム』も

少し振り返っていただきました。

 

…………

 

――終わったばかりですが、感想をいただけますか?

 

船木:いやぁ、疲れましたね(笑)。でも、だんだんと集中が高まって行って、特に準決勝と決勝戦は良いプレーで勝てたので嬉しいです。

 

――途中でフォーマットが切り替わる大会は珍しいですね(ベスト24〜ベスト8は25点先取。準決勝と決勝戦は15点×2セット先取または3セット先取)。

 

船木:そう、珍しいですね。15点セットマッチ(準決勝と決勝戦)の方がワンチャンスで流れが変わるフォーマットなので、ずっと気が抜けなくてより大変です。今日の僕はセットマッチになった時の方が集中していて力が発揮出来たと思います。

 

――1日のご自身のプレーに点数を付けるとすると?

 

船木:う~ん、ベスト16とベスト8は50点ぐらいじゃないですか?(苦笑) まだテーブルにも対応出来てなかったし、特に新井達雄プロとの試合(ベスト8)はほとんど負けゲームでしたから。でも、セットマッチの準決勝と決勝戦は自分でも良い点数を付けられます。

 

――『ワールドゲームズ2022 バーミングハム』から帰国して仙台に戻り、数日してから本大会を迎えました。

 

船木:ハードスケジュールでしたが、この大会を楽しみにしていました。まだコロナで大会も少なくて、5月の『全日本選手権』以来の東京での大会だったので。

 

――会場の『NIKKA5』で前もって練習は?

 

船木:いや、してないです。今日初めて来ました。まずちゃんとお店にたどり着けるかどうか少し不安だったんですけど、ワールドゲームズで一緒だった平口結貴プロ(JPBA。NIKKA5所属)から、「商店街のケンタッキーが目印」と聞いていましたので、そこを目指して無事に着きました(笑)。

 

――テーブルや照明や雰囲気などにすんなり対応出来ましたか?

 

船木:目を慣らす意味もあって早くお店に行ったんですけど、テーブルコンディションはさすがにすぐには掴めなくて、初めの1、2試合(ベスト16&ベスト8)は探り探り撞いていたような感じでした。ちょうど3試合目(準決勝)あたりから、なんとなくわかるようになってきました。

 

――セットマッチ形式(準決勝と決勝)になってからより集中を高められた理由は?

 

船木:15点ってやっぱり一気に行ったり・行かれたりということがありえる短さなので、気持ちで負けちゃうと簡単にセットを失います。そうならないようにいかに気持ちを強く持つかが大事です。そのためにも、「わかるボールが来た時には考えすぎずに撞こう」と。考えすぎちゃうと上手く行くことがほとんどないので、あまり悩まずにノータイムで撞くぐらいの気持ちでした。それが今回は良い方向に出たと思います。

 

――出来たばかりの大会の初代王者になった喜びは?

 

船木:「第1回」を特別意識してはいなくて、どの大会でも同じですが、シンプルに良い成績を挙げられたらいいなという気持ちでした。今回はたまたま自分が第1回大会で優勝出来たと思ってます。でも、もちろんプレイヤーとしては優勝は1回でも多く……5回でも10回でも出来たら嬉しいですから(笑)、また来年度大会も頑張りたいですね。

 

――5位タイとなった『ワールドゲームズ』についても少し振り返っていただけますか?

 

船木:初戦(ベスト16)のM・ザネッティ(イタリア)戦は、自分が序盤から良い感じで当てていたので「このままどんどん行こう」という積極的な気持ちのまま最後まで戦えました。ザネッティと当たるのは2度目で、前回はたしか2011年頃の『ワールドカップ・ウィーン大会』決勝ラウンド初戦。その時も自分が勝っていたので、変に相手を意識することはなかったです。次のベスト8(vs P・ゴンザレス〈コロンビア〉)は、僕の調子があまり良くなかったんですが、ゴンザレスはすごく集中出来ていて、その差が現れた感じです。やっぱり世界では強い人に1回勝っても次もまた強い人が来るので、勝ち切るのは大変だということを実感しました。でも、久しぶりの世界大会は面白かったです。

 

――プール女子9ボールで銅メダルを獲った平口結貴プロは、選手村での船木プロとのコーヒータイムや船木プロからの何気ない言葉でだいぶ落ち着けたと語っていました。

 

船木:ああ、平口さん。もう年齢的には娘みたいなもんです(笑)。平口さんの3位決定戦は会場で見てました。終盤、平口さんが7-7から1点入れて先にリーチをかけた時、間違ってスコアが相手のドイツ選手(V・イワノフスカヤ)の方に入っちゃったんです。すぐ彼女が座っている背後に寄って行って、「自分から運営に指摘した方がいい」と伝えました。それで点数が直ってね。大事な場面でしたし、保護者のような気分で見守っていました(笑)(※直後に平口プロはマスワリで上がって銅メダルを手にした)。少なくとも僕か平口さんのどちらかがメダルを獲れたら、日本のビリヤードとしてもなんとか成果が出たと言えるんじゃないかと思ってましたので、その意味でも彼女が銅メダルを獲ってくれて良かったです。

 

――わかりました。今年後半の展望をお聞かせください。

 

船木:11月に韓国で『3C世界選手権』が開催予定です。まだ確定はしてないですが、日本の第1代表は梅田竜二プロの予定で、もう1枠来たら僕が行ける可能性があります。世界選手権に出るつもりで今から備えておきたいと思います。

 

(了)

 

…………

 

Koji Funaki

1971年4月7日生まれ。O型・牡羊座・宮城県在住

1994年度JPBF入会

2008年JPBFスリークッション年間ランキングMVP

『全日本スリークッション選手権』優勝2回

(2013年、2021年)

『アダム杯全日本プロ3C選手権』優勝4回

(2013年、2017年、2018年、2019年)

2011年『東京オープン』優勝

2012年~2014年『東日本プロマスターズ・アカデミーZ戦』3連覇

2022年『第1回 NIKKA5 OPEN』優勝

他、優勝・入賞多数

使用キューは『FAR EAST CUES』

所属は『ビリヤード フナキ』(宮城県)

 

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