つい先日、貴重なアーカイブが
公開されました。
大井直幸（当時24歳、JPBAプロ2年目）
vs
趙豊邦（チャオフォンパン。台湾。当時40歳）
日本のエース候補（現在は大エース）と、
世界選手権2度制覇の台湾のビッグボス
（現在は競技活動からセミリタイアし、
台湾ビリヤード協会代表に就任）。
年の差16歳。
Shotgun vs Cold Face Killer。
この2人の対戦が、
2007年『世界選手権』（フィリピン開催）の
グループラウンドで実現しました。
大井プロ4-3リードで迎えた
第8ラックからの動画です。↓
大井プロの
舞台度胸、ショーマンシップ、
柔らかいボールタッチは
この頃から変わりませんが、
フォームやショットタイミングは
今とは少し異なって見えます。
観客席には、
白岩篤プロ・有田秀彰プロ・
現GPE実況者の加藤なおや氏の姿も。
BDが取材で会場入りしたのはこの数日後。
この試合は生でも録画映像でも
見ていなかったのでとても楽しめました。
この後、大井プロは
予選ラウンドを突破し、
決勝シングルトーナメントへ
進みますが、ベスト64で
R・スーケー（ドイツ）に敗れ、
33位タイで大会終了。
日本勢の最高位は9位タイの
川端聡プロでした。
優勝はイングランドのダリル・ピーチ。
決勝戦は、地元の新スター候補、
R・ゴメスに注がれる
声援と拍手が支配的な中、
ピーチはそれに引きずられることなく、
堅実なプレーを淡々と貫き通し、
タイトルを手にしました。
この動画をアップしたのは
現在『9ボール世界選手権』を
主催しているマッチルーム。
1990年にWPAが創立した
『9ボール世界選手権』は、
大まかに言うと、
WPA単独主催時代（1990年～1999年）※奥村健1994年優勝、高橋邦彦1998年優勝
↓
第1期マッチルーム主催時代（1999年～2007年）※1999年は世界選手権が2つあった
↓
2年非開催（2008年～2009年）
↓
カタール連盟主催時代（2010年～2019年）※赤狩山幸男2011年優勝
↓
コロナで非開催（2020年）
↓
第2期マッチルーム主催時代（2021年～）
……という変遷があります
（いつの時代もWPA公認のもと
行われています）
この動画の2007年大会（フィリピン開催）は、
第1期マッチルーム主催時代の
最後の大会でした。
この翌年と翌々年
（2008年〜2009年）が非開催になることや、
その後にカタールで10年も開催されること、
さらにその後、コロナ禍に入ってから
再びマッチルームが主催すること
……当時のBDは予想すらしませんでした。
…………
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