〈BD〉「ベスト8と決勝戦は久しぶりに良いゲームを撞けた」――全日本3C選手権優勝・梅田竜二の談話


 

3日~5日に行われた

全日本3C選手権』。

 

優勝した梅田竜二プロの、

試合直後の談話をお届けします。

 

…………

 

Ryuji Umeda

1968年10月22日生まれ

A型・天秤座・東京都出身&在住

1991年度JPBF入会

2006年『アジア大会』スリークッション金メダリスト

2007年『世界選手権』優勝

2006年、2009年、2015年、2022年『全日本選手権』優勝

『ニッカオープン』優勝9回

『全関東3C選手権』優勝4回

JPBFスリークッション年間ランキング1位/8回

他、優勝入賞多数

使用キューはADAM JAPAN

東京・小岩『ヤマニ』所属 

 

…………

 

 

――4度目の優勝です。

 

梅田:最高です!(笑) 全日本3C選手権に限らず、3年ぐらい優勝から遠ざかっていたので格別の嬉しさです。初めて全日本で優勝した時には及ばないですけど、それに近い嬉しさがあります。

 

――この3年、どんな思いで試合に臨んでいたのでしょうか。

 

梅田:出る以上は全て勝ちたいと思って臨んでましたが、あまりアベレージも上がっていかない状態でしたし、これじゃ勝てないだろうという風に捉えていて、何が原因なのかを探っていた2、3年でした。

 

――その答えは?

 

梅田:世界にありました。3月に『世界タッグ』(『3C世界選手権 国別対抗戦 2022』。宮下崇生プロと出場)でドイツに行き、久しぶりに世界のトップ達を見たり、彼らと話したりして、得るものがたくさんありました。(交友のある)D・サンチェス(スペイン)やD・ヤスパース(オランダ)が、試合前から本番までの間にどう気持ちを作って、どう試合に入っていくのかに注目しながら試合を見てました。いちから学んだという訳ではないですが、久しぶりにああいう場の空気に触れて、トップ達の試合への向き合い方を確認することで自分のモチベーションも上がりました。

 

――15年ぐらい前、梅田プロは頻繁に海外遠征をしていました。当時の感覚を思い出したり?

 

梅田:それも少しありますね。でも、『世界3C選手権』で優勝(2007年)するまでは完全にチャレンジャーの精神でやってましたから、今の自分の状況とはまた異なりますね。

 

――今回、3日間で7試合しました。振り返って自己評価は?

 

梅田:球の内容はトータルで見ると60点ぐらいです(苦笑)。でも、ベスト8と決勝戦は良かったと思います。2試合とも序盤は当たらなかったですけど、我慢しながらやり続けて、後半は2点以上のペースで撞けました。久しぶりに良いゲームを撞けたなという手応えがあります。

 

――精神面は?

 

梅田:80~90点を付けられると思います。特に40点ゲーム(決勝トーナメント)は、1試合の中で必ず展開的に良い時・悪い時の波があります。悪い時にいかに我慢して踏ん張れるか。今大会ではやり抜けたと思います。それがドイツ遠征で得たものの一つです。世界の上手な選手達が、調子が上がらない中で我慢して我慢して当てるという場面を何度も見てきたので、僕も「外しても切れない」ことは心掛けていました。

 

――3年ぶりの『成増アクトホール』は?

 

梅田:女性のお客様が以前より多かったように感じました。一般のホールの方がビリヤード場より試合を見やすいし、入りやすいということなのかなと思います。ビリヤードファンの男性が奥様を連れて来たりしやすいですしね。僕らとしても今後もこういう会場で試合を撞きたいですし、ファンの方々に見ていただけたら嬉しいです。今後さらに女性のキャロムファンが増えることを願っています。

 

――今年ボールもラシャも新しいものになりましたが、違和感なく撞けましたか?(ボールは『ダイナスフィア』、ラシャは『クラスワン』)

 

梅田:3月のドイツでもこのボールとラシャで撞いたので(※UMB管轄・公認国際大会では統一されている)、僕は特に問題なかったです。すぐ対応出来ました。

 

――決勝戦はハイレベルな当て合いになり、見応えがありました。

 

梅田:始まった時はあまり勝てる気がしなかったです。小野寺プロが非常に良い状態にあることもわかってました。案の定、序盤は全然当たらなかったんですが、それでむしろ吹っ切れました。「良いストロークで撞かなかったら、観に来たお客さんも楽しくないだろう」と、そこだけ意識しながらやっていたら、13点とか7点とかいい感じにランが出て、後半は僕の展開になってきた。あまり狙いすぎないようにして感覚で撞いてたんですが、それが良い方に出ましたね。

 

最後、小野寺プロが35点目を当てて、タッチ球になりましたよね。小野寺プロはレフェリーに球を拭いてもらって置き直してもらった。あの時僕は「球を拭いたし当たりそうだな」と思ったんですけど、結果は外れてしまった(※直後に梅田プロが2点当てて上がった)。あそこが勝負の分かれ目だったと思います。

 

――ゲームボールを当てた直後、身体全体で喜びを表していました。

 

梅田:全日本3C選手権を含めて全ての試合で良い結果が出せるように、この2、3年体力作りから色々と取り組んできました。久しぶりに成果が出たということで喜んじゃいましたね(笑)。

 

――身体はだいぶシェイプアップされましたね。

 

梅田:走ったりして10kg近く絞って、体幹もすごく良くなりました。間違いなく試合に良い効果があります。決勝戦を終えた今も疲れは感じてないです。以前、例えば『アダムカップ』(『全日本プロ3C選手権』)で2日間で8試合すると、最後の方は足がガクガク言ってましたけど、今は一切ありません。

 

――これからの展望や目標とは?

 

梅田:今年は11月の世界3C選手権(韓国)を念頭に置いて1年の流れをイメージしてました。その通りに全日本3C選手権で優勝出来たので、引き続き状態と体調を整えて、何回か『ワールドカップ』に出てから世界3C選手権に挑みたいと思います。

 

(了)

 

………… 

 

BD Official Partners :  

世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED 

創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN 

ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt 

ビリヤード台・用品のことなら。レッスン場「Poche」併設。日勝亭

カーボン繊維構造REVOシャフト発売中。PREDATOR JAPAN

徹底した品質の追求。信頼できる道具をその手に。KAMUI BRAND

カスタムキュー、多数取り扱い中。UK Corporation 

国内外トッププレイヤー達が信頼する国産積層タップ。斬タップ

ジャストなビリヤードアイテムが見つかる。キューショップジャパン

13都道府県で開催。アマチュアビリヤードリーグ。JPA

2021年11月25日『船橋店』グランドオープン。 BAGUS

川崎と横浜でビリヤードを楽しむ・習う・競う。MECCA 

カスタムオーダーシャフト『focus1』新登場。Geezシャフト

極上の撞き味を今ここに。国産牛革積層タップ。BIZEN TIP

徹底的なプレイヤー目線でできたJapanタップ。NISHIKI PREMIUM TIP

「チャンピオンのタップ」HOW Tip(ハオ)登場。SHOP FLANNEL

世界が注目。東京発のキューケースブランド。3seconds

第3巻発売中! ビリヤード漫画『ミドリノバショ

Cue Ball Samurai―ビリヤードサムライLINEスタンプ 

 

 


<<<前の記事   次の記事>>>