〈BD〉話題のMEZZ『POWER BREAK G』、1ヶ月使ってみての感想は? 栗林美幸プロ&佐原弘子プロに聞いてみた

 

ブレイク専用に設計された

新カーボンシャフト、

『IGNITE G』(イグナイトジー)

標準装備のMEZZのブレイクキュー、

 

POWER BREAK G

(パワーブレイクジー。以下、PBG)。

 

10月の発売開始から約1ヶ月。

 

本稿では、MEZZプロプレイヤーの

栗林美幸プロと佐原弘子プロに

ご登場いただき、

PBGの使用感を語っていただきました。

 

まずは、栗林美幸プロのコメントから。

栗林プロはスポーツグリップ

モデル(PBGG-H)を使っています。

 

…………

 

 

取材協力:BILLIARD SPORTS KULICKS(東京都墨田区)

 

 

栗林美幸プロ・談:

 

「まず、名前の『G』とシンプルな黒のデザインが強そうですよね。いかにもよく割れそうなブレイクキューという感じがします。

 

 特長を一言で言えば、『軽く撞いてもすごくよく的球が散ってくれるブレイクキュー』です。『POWER BREAK Kai(魁)』(以下、PB Kai)もとても性能の高いブレイクキューですけど、そんなに腕を強く振らない打ち方でPB KaiとPBGを比べた時にPBGの方が的球の散りがいいと感じます。

 

 女子の試合は9ボールがほとんどですけど、PBGは腕だけ振って打つだけでラックが十分によく割れます。少し上半身の重心移動も加えて打つと、よりよく的球が動いてくれて、1番がラックの位置から長クッション→短クッションと入って、そこで止まらずに長クッションの方まで転がってくれるので、良い取り出しになる可能性が高いです。その打ち方なら手球のコントロールにも意識を向けられるし、再現性も高いので、ブレイクの安定感が上がります。

 

 パワーの秘密は、もちろんカーボンシャフトの『IGNITE G』のおかげもあるでしょうし、私はキューバランスも影響しているのかなと思いました。PB Kaiに比べるとPBGは若干前バランスだと思います。なので、キューを無理に振ろうとしなくても自然に前に出ていくイメージです。そういうところまで考えられた設計なのかもしれないですね。実は一度重量バランスを自分でいじってみたんですけど、今は純正の状態に戻しています。

 

 トビもかなり少ないですね。私は9ボールではラックに向かって左側から、左をヒネッてブレイクするんですけど、IGNITE Gはトビがほとんど出ないので、PB Kaiと同じように狙うと最初のうちは1番の左側に当たってました。PB Kaiもそんなにズレる印象はなかったですけど、IGNITE Gはもっとトビが出にくいんだなと実感しました。

 

 誰にでも勧められるブレイクキューですが、特に女性プレイヤーをはじめとしてストロークパワーに自信がない人やブレイクが苦手だという人に使ってみてほしいです。逆にブレイクが得意な男性がPBGを使ったらどんなことになっちゃうんでしょうね。ものすごいブレイクができそうな気がします。

 

 私自身はまだまだPBGの実力を活かしきれてないと感じているので、日々ブレイクの練習をしています。私はシャフトのしなりも利用しながらブレイクするスタイルですけど、IGNITE Gのしなり方は木製シャフトとは違うと思うので、それに合わせてベストのインパクトタイミングを掴む練習をしています。掴めたらもっと良いブレイクができると思います」

 

…………

 

次に、

佐原弘子プロのコメントをお届けします。

 

佐原プロもスポーツグリップ

モデル(PBGG-H)を使っています。

 

 

取材協力:BAGUS錦糸町店(東京都墨田区)

 

 

佐原弘子プロ・談:

 

「PBGは使い始めからすごく印象が良かったです。性能面ももちろんそうなんですけど、まず『いい!』と感じたのはスポーツグリップです。吸い付きが良くていきなり手に馴染むし、最高の握り心地です。PB Kaiのスポーツグリップともまたちょっと違いますね。それとバットがPB Kaiよりわずかに細めで、私は今まで以上に握りやすくて振りやすくなりました。

 

 そしてIGNITE Gシャフト。ブレイクキューはハードに使うものなので、シャフトがカーボンになり、耐久性が向上したのはすごく良いことだと思います。私はプレー用の『IGNITE12.2』を2年使っていますが、小キズも凹みも全くないし、汚れないし、曲がらないし、湿度の変化に左右されません。IGNITE Gもきっと何年使ってもほとんど劣化しないでしょうし、その安心感は大きいですね。

 

 PBGの性能に関しては他の方々と同じような感想になってしまうと思いますが、『とにかく的球がよく散るブレイクキュー』です。力の伝達効率がすごく良いと思います。腕からバットとシャフトを通して、手球にロスなくパワーが伝わり、それが的球にもしっかり伝わる。だから散りやすい。9ボールのブレイクで女性でもしっかりと的球を散らせます。また、トビやカーブは撞き方によっては多少出ますけど、最小限に抑えられていると思います。こういう特長はPB Kaiにもあてはまるんですけど、PBGは全体的に性能がアップしている印象です。

 

 私は試合(9ボール)でコントロール重視でブレイクする時もあれば、ドカンと行く時もあるんですけど、PBGはその両方ともやりやすいです。ただ、純正の状態よりも自分に合ったバランスポイントがあるんじゃないかと思い、今はウェイトボルトやウェイトリングを使って色々と模索しています。たまに10ボールもやりますけど、細かいことを言えば、9ボールと10ボールでは手球位置もブリッジも打ち方も変わってくるので、それぞれに合ったバランスポイントがあるんじゃないかなと。そういったカスタマイズやスイートスポット探しも楽しいです。

 

 おすすめする人はと言われると『万人向け』になりますけど、非力な人やブレイクに苦手意識のある人にはぜひ一度試してみてもらいたいですね。同じ撞き方、同じパワーでブレイクをした時、PBGと他のキューでは的球の走り方が違うことを感じてもらえると思います。なかなか高価なものではありますけど、それだけの価値があるブレイクキューだと思います」

 

…………

 

栗林プロと佐原プロ、

ありがとうございました。

 

『POWER BREAK G』の

お求めとお問い合わせは

国内MEZZ取り扱い店まで。

 

…………

 

※西尾祐プロの

PBGインプレッション記事はこちら

 

※PBG商品紹介記事はこちら

 

 

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