〈BD〉タップ&チョークメーカーのスタッフさんに聞いてみた。KAMUI BRAND:足立修治さん編 【求人情報あり】

 

KAMUI TIP(カムイタップ)や

KAMUI CHALK(カムイチョーク)などで知られる

『KAMUI BRAND』

 

その本拠地は広島にあります

(※会社名は『株式会社ENVISION』)。

 

タップやチョークの製造現場で働いているのは

どんな人達で、どんな仕事をしているのか。

ビリヤードはプレーするのか。

 

そんな現場スタッフの皆さんの素顔を知りたくて、

KAMUI BRANDの協力のもと、

「スタッフインタビュー企画」を連載しています。

 

前回からだいぶ間隔が空きましたが、

 

6回目となる今回は、株式会社カムイ

(現:株式会社エンヴィジョン)からの

生え抜きのスタッフである、

足立修治(あだち・しゅうじ)さんに

ご登場いただきました。

 

…………

 

 

名前:足立修治(あだち・しゅうじ)

年齢:36歳

社歴:12年

役職:事業部長

主な仕事内容:KAMUI、Predator Japan、ビリヤード場(Peaks)の事業管理全般

出身校:広島市立大学 (国際学部)

前職:自動車部品メーカー(品質管理と生産技術)

 

…………

 

■ Q1 ENVISIONに入社するまでの経緯を教えてください。

 

「弊社代表の平岡(正人氏)とはビリヤードを一緒にプレーする間柄で、平岡が株式会社カムイ(現:株式会社エンヴィジョン)を起業する時に誘われたことが入社の経緯です。 もともと、大学1年生の時に友達に誘われてビリヤードを始めて、在学中にワーキングホリデーでカナダのバンクーバーにいた時にビリヤード場で働いたことがきっかけでどっぷりビリヤードにはまってしまいました。ビリヤードが本当に大好きでしたから、将来はビリヤードに関わる仕事がしたいと思っていました。大学卒業後は一旦自動車部品メーカーに就職しましたが、やはりビリヤードに関わる仕事がしたいと思っていた時に平岡からKAMUIに入社しないかと言われたので、タイミングが良すぎました(笑)」

 

■ Q2 現在担当しておられる主な仕事内容をより詳しく教えてください。

 

「KAMUIとPredator Japan、ビリヤード場Peaksの事業管理を任されていますが、最近はどちらかというと商品開発、マーケティング、WebやITなど、主にクリエイティブ系の仕事にウェイトを置いています。なかでも昨年(2019年)は、3月から始まったPredator Japan事業の立ち上げに時間を多く費やしてきました。また、元々製造関係の仕事をしていたこともあるので、製造や品質管理、生産技術にも関わっています。 特にこれといって決まった仕事はないのですが、ルーティーンにはまっていない仕事をする係です」

 

■ Q3 仕事の面白さややりがいを感じるところとは?

 

「現在は何か新しいことを創造することをメインに仕事をしていますので、毎日新しいことをしている感覚があり、やりがいを感じています。何が正解かわからないので、自分で調査して試行錯誤しながら答えを導き出していくような仕事だと思っています。KAMUIの商品開発もしていますので、新商品を発売してプレイヤーから高評価をいただいた時は本当に嬉しいですし、報われた気持ちになります」

 

■ Q4 反対に、仕事の難しさや苦労を感じるところとは?

 

「やはり結果が出ない時だと思います。チームで仕事をしているのでチーム全体で成果を出していかなければなりませんが、あらゆることがうまく噛み合わないと成果が出ないので難しさを感じます。特に最近はスタッフの人数も増えて来ましたのでマネジメント力が求められますが、未体験のことばかりで日々悪戦苦闘しています。しかし、簡単な仕事だとやりがいもないですし、成果がすぐに出ても嬉しくない。だから仕事は難しくて苦労するぐらいがちょうど良いのでないかと思います」

 

 

■ Q5 現在ビリヤードはプレーしていますか? また、プレー経験は仕事に役立っていると思いますか?

 

「はい、2019年秋にPredator Japan事務所が、弊社が経営するビリヤード場『Peaks』内に移設され、事務所のドアを開けるとビリヤードが出来る環境になったので、週2~3でビリヤードをするようになりました。私の仕事はビリヤードプレイヤーが感動するような商品やサービスを作ることにあるので、私自身がプレーし、プレイヤーの気持ちを理解出来なければならないと考えています。よってプレー経験は仕事の役に立っていると思います。最近はプレーするのが楽しいので試合にも出たいと思っています」

 

■ Q6 足立さんから見たKAMU BRANDの商品の特徴やセールスポイントとは?

 

「KAMUIの商品は徹底的にプレイヤー目線で作られていることが特徴だと思います。代表の平岡も私もビリヤードプレイヤーとしてのキャリアは長いですし、ビリヤードに対する情熱は誰にも負けないと思っています。自分たちがプレイヤーなので、日々の商品開発ではプレイヤーが実現したいプレーのお手伝いを出来る道具かどうかを判断基準としています。

 

また、KAMUIのメイン商品であるタップとチョークは徹底的に『再現性のある性能』を追求しています。KAMUIタップの裏コンセプトは『タップを付け替えた直後でも試合に勝てる』ということ。『タップは育てるもの』と言う言葉がありますが、育てなくてもいつも同じ性能であることを目指していますし、道具が毎回同じコンディションでないと上達が遅くなってしまいます。『再現性のある性能』という観点で見た時に、KAMUIの商品はどのタップ/チョークメーカーにも負けない自信があります」

 

■ Q7 足立さんから見たKAMUIというブランド(あるいはENVISIONという会社)の社風や魅力とは?

 

「ENVISIONの魅力は、常に新しい事にチャレンジ出来ることと、多様な文化やバックグラウンドを持った仲間達が集まっていることだと思います。創業以来、常に新しいことに会社として取り組んで来ました。あまりに尖ったことをやりすぎて、時には周囲からご指摘をいただくこともありましたが、世界中のビリヤードプレイヤー、ひいては業界が発展することを目標としているので、自分たちのやるべきことをやって来たと言う感覚があります。何か変化を起こそうと思うのならば、停滞せず常に新しい事にチャレンジしなければならない。そんな社風がENVISIONにはあると思います。

 

また、現在KAMUIブランドは社内(ENVISION)のスタッフだけで運営しているのではなく、国内外のパートナーとも一緒に仕事をしています。マーケティング担当はニューヨーク在住のアメリカ人ですし、海外窓口担当はフィリピン人の女性です。アメリカの展示会にはイギリスから自称KAMUIファンが手弁当で手伝いに来てくれています。社内のスタッフも個性が豊かですし、本当にチームKAMUIは人種のるつぼ状態だと思います(笑)。

 

KAMUIは『Quest for Excellence』というスローガンを掲げていますが、これは『卓越の追求』ということで、各スタッフがそれぞれ自分自身をより卓越させるために日々仕事に取り組んでいます。現在クリエイティブ系の仕事をしていただける新しいスタッフの採用を開始しようとしているので、これから更にENVISIONが多様化して進化していく姿を見るのが楽しみです」

 

※2020年1月現在、ENVISIONではクリエイティブスタッフを募集しています。求人要項はこちら

 

 

■ Q8 足立さんは生え抜きのスタッフとしてKAMUI BRAND(ENVISIONという会社)の歴史を見てきていますが、これまでに印象に残るプロジェクト(商品でも出来事でも)とは何でしょうか?

 

「最も印象に残るプロジェクトは『KAMUI BLACK』の開発です。入社後の初めの仕事はKAMUI BLACKを安定して生産することだったのですが、タップの積層が剥がれるという事象が約半年間続きました。社長の平岡からは『このまま発売出来なかったら家を売って会社に住む』とまで言われてました(笑)。今考えると本当に資金繰りもタイトでしたし、周囲にご迷惑をおかけしました。あの半年間は寝ても覚めてもタップの開発のことだけを考えていたので、完全にノイローゼでしたね。ですが、あの苦しい半年間があったので、KAMUIのタップ作りの基礎が培われたのだと思います。創業初期の大問題でしたから今でもよく記憶に残っていますし、今では良い思い出です」

 

■ Q9 最後に、足立さんが今後やってみたいと思う仕事や、こうなっていきたいという仕事人像など、目標やビジョンがありましたら教えて下さい。

 

「月並みですが、ビリヤード業界を活性化していくことが私の目標です。具体的に言うと、プール(ポケットビリヤード)のプロ選手でランキングが10位内であれば、ビリヤードだけで生活出来るようなレベルのスポーツにすることです。プロスポーツの賞金額の大きさはそのスポーツの市場規模の大きさとおおよそ比例しますから、業界が活性化してプレイヤーの人数が増えていけばプロ選手の賞金額は必ず増えます。私は公私に渡ってビリヤード業界にお世話になってきましたので、業界を活性化することで少しでも恩返しが出来る人間になりたいと思っています。

 

ビリヤード業界は斜陽だとよく耳にしますが、その流れに流されて何もしなければ結局何も変わりませんよね。業界を良くして行きたいという情熱を持っている人は世界中にたくさんいますので、そういった方々と協業しながら国内外問わず業界を活性化して行きたいと思います。とはいえ、私自身にまだまだそれだけの実力が伴っていませんから、仕事を通じて更に自分の能力を磨いて行くことが求められると思ってます」

 

(了)

 

…………

 

足立さん、ありがとうございました。

次回は平岡社長にご登場いただく予定です。

 

 

■ 初回:金田尚典さん(工場長)編

■ 第2回:別府賢治さん編

■ 第3回:上田さん&白根さん編

■ 第4回:齋藤友美さん編

■ 第5回:平良碧さん編

 

 

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