〈BD〉日曜日は『名人位決定戦』。喜島安広名人に挑む大坪和史選手のコメントあり

 

アマチュア頂上決戦まであと数日。

 

日曜日(9/29)に『セスパ東大宮』では、

『第59期名人戦 名人位決定戦』が行われます。

 

時の名人と挑戦者が一対一で、

ローテーションの300点先取×5セット先取という

ロングフォーマットで雌雄を決する、

国内アマビリヤード界で

最もタフで最も権威ある戦いです。

 

…………

 

現名人は、現在行われている

6つの個人アマ全国タイトル全てを持っている

喜島安広(埼玉。SPA)。

 

喜島選手は、2014年の名人位決定戦

当時名人の和田敏幸(現JPBAプロ)を破って

第54期名人に。

 

翌2015年に、小川徳郎(現JPBAプロ)に

名人位を奪われますが、

 

小川選手のプロ入りに伴い名人位が

空位となってすぐの2018年に

『A級戦』を勝ち抜けて名人に復位。

 

…………

 

一方、挑戦者の大坪和史(広島。HPBC)も、

2000年(第40期)の名人位を始め、

数々のアマタイトルとプロ公式戦での

優勝経験のあるトップアマ。

 

今年8月に京都で行われた

名人戦 A級戦』で勝利して、

喜島名人への挑戦権を手にしました。

 

…………

 

喜島vs大坪と言えば、

多くのビリヤードファンが記憶している通り、

2014年と2017年の2度、

9ボールの球聖戦の球聖位決定戦で実現。

ともにフルセットの激闘となりました。

 

2014年は大坪選手が勝ち、

2017年は喜島選手がリベンジ。

 

名人戦(ローテーション)に

舞台を変えた3度目の一騎打ちは

どちらに軍配が上がるでしょうか。

 

喜島選手が勝てば名人通算在位3期に、

大坪選手が勝てば名人復位(通算2期)となります。

 

※当日の経過・結果・YouTubeLiveについては、

JAPAのサイトまたはFBページをご確認ください。

 

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名人位決定戦を目前に控えた大坪選手から、

コメントをいただきましたのでお届けします。

 

大坪和史選手 ※写真は2019 都道府県対抗より
大坪和史選手 ※写真は2019 都道府県対抗より

 

語り手:大坪和史選手

聞き手:BD

 

 

――少し前のことになりますが、8月の『A級戦』にどんな気持ちで臨んでいましたか? そして勝ち抜けての感想は?

 

「A級戦に出る時には『まずここを勝って決定戦に行きたい』と思ってました。あの日は一日を通して良い試合が出来たと思います。勝った時には『これで名人に挑戦出来るな』と」

 

――決定戦まで一週間を切りましたが、どのような調整をしていますか?

 

「最近ずっと球を撞くペースはだいたい週2ですね。1回一人で撞いたら、もう1回は誰かにお願いして撞いてもらうとか。人と撞く時はもうローテーションばっかりです」

 

――所属店の『みゆき』が閉まったと聞きました。

 

「そうなんですよ。7月下旬に閉店しました。今は少し離れたお店に行かせてもらってます。みゆきに来てくれていたお客様が何人か行かれていて、僕も誘ってもらったのでそこで撞いてます」

 

――2000年に名人になっています。名人戦は大坪選手にとってどういう大会でしょうか。

 

「そうですね……まず『目標の一つ』ではあります。それと、普段はローテーションを撞く機会が少ないので、『ローテーションの競技性に深く触れられる機会』ですね。普段撞いている9ボールとか10ボールとはやっぱり違いますし、こういう機会にローテーションを撞くと、難しさを感じますが、すごく勉強にもなります」

 

――2000年当時と今とでは、名人戦や他のタイトル戦に対する気持ちは変わってきていますか?

 

「いや、それはたぶん変わってないですね。今出てるのは名人戦と球聖戦とマスターズぐらいですけど、出られる試合に対してはいつでも『勝ちたい』という気持ちを持ち続けています。その姿勢は以前からずっと変わりません。名人(ローテーション)も球聖(9ボール)もマスターズ(10ボール)も、全部異なる試合ですけど、どれも個人で目標にしているタイトルなのは間違いないですし、出る時には『頑張ってやろう』と思ってます」

 

――現名人の喜島選手とは『球聖戦 球聖位決定戦』で2度激闘を演じました。決定戦で対戦するのはこれが3度目ですが、過去の勝負を思い出すことは?

 

「あ、今回はなかったですね。ローテーションの300点ゲームって普段ほんと撞かないんで、やっぱりローテーションのことに完全に頭が行っているというか。だから、球聖戦のことは出てきてないです」

 

――日曜日はどんなプレーをしたいと思いますか? 長丁場になると思いますがその対策は?

 

「とにかく良い試合が出来たらいいなと思いますね、お互いに。持久力対策は……特に今は考えてないですね。というより、前からそうですけど、普段も2、3時間撞くとしんどいのはしんどいんで(笑)。当日ちゃんと集中して、しっかり撞いて乗り切るだけですね」

 

(了)

 

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