〈BD〉日本No.1プレイヤー、大井直幸が語る『斬タップ』使用歴と”タップに求めること”

 

日本を始めとして世界各国で

競技プレイヤー層を中心に強い支持を

得ているハイクオリティ積層タップ、

』(ZAN)。

 

多くの日本のプロプレイヤーも

斬タップを使っていますが、

 

今回は、

今年(2018年)海外初タイトルを獲得。

日本ランキング6度目の1位に輝いた

大井直幸プロにご登場いただき、

 

タップに求める性能・性質や、

斬タップの良いところなどをうかがいました。

 

…………

 

 

語り手:大井直幸プロ

聞き手:BD

 

 

――いつから斬タップを使っていますか? 使うようになった経緯とは?

 

「もう4年ぐらい経つんじゃないかな。その前は別メーカーのタップを使ってたんですけど、品質が下がったなと感じたんで、それと似た系統の別のタップを探してて、それで斬に行き着いたんだと思います。『あ、これなら』と。まず、いちプレイヤーとして使い始めて、契約とかのお話はその後です」

 

――大井プロはタップに厳しく、よく交換すると聞いたことがあります。

 

「そう、僕は昔からタップに関してはかなりシビアなんで。革という天然のものを使ってるからバラツキを完全になくすことは出来ないと思うけど、品質的に『あれ?』と思ったら、すぐ取り替えます。正直言えば、以前の斬タップは品質にバラツキがあるなと思ったことがありました。でも、今はすごく安定していると思ってます」

 

――タップ交換の頻度はどのぐらいですか?

 

「今は1~2ヶ月に1回かな。でも、その1回の交換時に複数個試すことが多いです。以前は1回で試す個数がすごく多くて、5、6個替えてたこともありました。納得行くタップに出会うまで替えないと気が済まなかった。品質にバラツキがあったのか、僕の感覚やメンタルにバラツキがあったのか、あるいはその両方か、今となってはわからないですけど(笑)、撞いてすぐ『これ微妙。替えよう』みたいなね。でも今は、1回の交換時に1、2個で済んでると思います」

 

――大井プロ的・お取り替えサインとは?

 

「やっぱり使っているうちに摩耗して減って薄くなるし、それに伴って硬くもなるし。それを感じたらですかね。タップに何か異常が出たとか、品質や性能が大きく劣化したからという理由で変えることはほぼないです」

 

――交換は自分で?

 

「いや、人に任せてます。最近は栗原信祐プロ(JPBA)とかキャロムの渡辺元プロ(JPBF)とか」

 

――新しいタップを付けてすぐ、好みの高さ(厚さ)やRに整えますか?

 

「僕は最初から半分……までは行かないですけど、それに近いぐらい削りますね。厚すぎるのは感覚的に合わないんで。Rは適当です。ある程度丸みを付けて、あとは撞ているうちに自分のRに整ってくる。僕は結構ヒネるせいか、自然とそれなりの丸みに落ち着きます」

 

――斬タップの良いところとは?

 

「単純に他のタップに比べて、食い付き性能が高いところ。そして自分の感覚では、よく食い付く分だけ、ヒネッた瞬間に横に飛ぶ量(トビ)が他のタップに比べて軽減されてるんじゃないかと思います。それが斬タップの一番良いところ。キレももちろんありますけど、僕の場合はそこは重視してないです。あんまりキレとかパワーが出すぎてボールが止まらなくなるのも、扱いにくくて困っちゃうので。だから、僕は『ハイブリッドマックス』とか『グリップハード』は合わないです」

 

――大井プロのプレースタイルや感覚的に、斬タップの6種の商品の中では『M』が一番合っているということですね。理想のタップ像と言っても良いぐらい?

 

「ほぼ100%に近い所にあると思います。特に最近はこれといった不満もなく、とても自然に使えているので。僕は交換時に複数個替えることがあるけど、それはタップは革を使っている以上、生き物だと思うし、メーカーは毎回同じものを目指して作っているだろうけど、厳密に言えば同じ革は二度と手に入らないし、100%完璧に同じものは作れないじゃないですか。だから、僕はそういうものだとわかった上で、感覚が合うものを選んでますね」

 

――長年のプレイヤー活動の中で、タップに対する好みの変化はありましたか?

 

「昔は柔らかいタップばっかり使ってたけど、ちょっとずつ硬めの方向に来てますね。それはキューとの相性もあるでしょうし、一番の理由は、海外で撞くことが増えて、そこに照準を合わせているから、ですかね」

 

――と言うと……?

 

「日本のテーブルコンディションは基本的に軽くて、綺麗で、キレも出しやすくて、すごく簡単だと思う。そこに合わせるなら自分の場合、Sぐらいの柔らかいタップが使いやすい。キレやパワーはそれほど出ないけど、コントロールはしやすいから。多少『グニャッ』という感覚があるぐらいが扱いやすい。でも、海外はタフで重めなコンディションのテーブルが多くて、特設会場もだいたい重めだったりする。そこで『グニャッ』と撞いてたらただ単に気持ち悪くなるだけ。周りのワールドトップ達は自信満々でビシッと撞いてるしね(笑)」

 

――海外を基準にするなら、Sより硬めのタップにして反発力や弾性も利用する。そうすればタフなコンディションでも手球が「届く」と。

 

「そう。海外でもたまに軽くて綺麗でキレが出るテーブルはありますけど、全体で見れば少ない。今僕は日本にいる時も海外の重めのテーブルコンディションを想定して、そこに道具のセッティングを合わせてるんで、タップもちょっと硬くしておこうかなと。それで『M』がベースになってます。もっと言えば、『M』を撞き締めていって、ちょっと薄くなったぐらいが海外ではベストかな」

 

――斬タップを信頼していることがよく伝わってきました。

 

「海外のタップも含めて相当たくさんタップを試したり、撞き比べたりしたけど、『ああ、僕は一番いいタップを使ってるんだな』と思ってます。不満があるとしたら……なんだろう、湯山さんの人間性が優しすぎて心配になるぐらい?(笑) まあそれはともかく、『斬タップさん、いつも良いタップをありがとう』ですね」

 

(了)

 

 

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※河原千尋プロの斬タップ談話

 

※界敦康プロの斬タップ談話

 

※斬タップ代表・湯山功プロの

インタビュー 前編 / 後編

 

 

 

 

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