〈BD〉「自分でも成長出来てるのかなと思いました」――北陸オープン優勝・藤田知枝の談話

Chie Fujita Photo :  On the hill !
Chie Fujita Photo : On the hill !

 

先週末の

『北陸オープン』(女子の部)で優勝した

藤田知枝プロの談話をお届けします。

 

取材は大会翌日に行いました。

 

藤田プロの次の試合は、

10/21〜10/22の『九州レディース』です。

 

…………

 

Chie Fujita

1984年1月29日生

JPBA44期生

愛媛県出身・埼玉県在住

2016年『全日本女子プロツアー第2戦』準優勝

2016年『同・第3戦』優勝

2016年『関東オープン』準優勝

2017年『北陸オープン』優勝

他、入賞あり

使用キューはMUSASHI(ADAM JAPAN)

『Link』所属

 

…………

 

――優勝から一晩経っての感想を。

 

「『ああ、勝てたんだな~』という気持ちです。

 

去年(2016年)が出来過ぎな年で、

今年はファイナルが一度も撞けていなかった。

 

『やっぱり1回きりなのかな……』と

思っていたところで、

『ああ、勝てた』という感じですかね。

 

それと、(飯間)智也くんと私は

四国出身なので、四国出身者で

男女ダブル優勝が出来て良かったです。

 

四国のプレイヤーや仲間が結構見ててくれた

みたいで、皆すごく喜んでくれてます。

 

私は、塙(圭介)プロとも

職場の繋がり(『Link』)があるので、

男子ファイナルは両方を応援してました」

 

――2日間、内容的にはよく撞けましたか?

 

「はい、基本的に終始よく撞けたと思います。

 

ただ、決勝戦(vs 光岡純子)の最初の

3ラックぐらいは久々に死にました(苦笑)。

何が原因かわからないんですけど、

一球も入る気がしない、完全にダメな状態でした。

 

たぶん、ですけど、

決勝戦の前に結構時間があったので

男子の準決勝を見ていて、

頭の中で色々な人のショットのイメージが

混ざり合っていたことが

影響してしまったのかなとも思います」

 

――どのように立て直したんですか?

 

「4ラック目ぐらいで、結果的に取り切ったけど、

思いっ切りネキスト(ポジション)が

違ってた球があって。

 

それをやった瞬間に、

『ああ、こうなってるだけじゃん』と気付けて、

それ以降そこだけを意識してたら、

復活できました。

 

そこからは実力通りに撞けたと思います、

下手な球は下手なまま(笑)。

イメージの良い球はイメージ通り撞けました。

 

今振り返っても、あれだけ早い段階で

気付けたのはとてもラッキーでした。

 

もし相手に序盤から走られる展開だったら、

死んだまま直せなくてテンパってたと思います。

 

それと、特設会場のテーブルコンディションが

自分の好き系だったことも良かったですし、

 

とても良い会場でお客様もたくさん

いらっしゃってずっと楽しく撞けました。

応援してくださった方には感謝しています」

 

――決勝戦の最後は、

相手が4-5まで追い上げてきたところで、

相手のブレイクノーインから

取り切り・マスワリで上がり、でした。

 

「相手に4点目を取られたところで

タイムアウトを取って、

『今日勝たなかったらまた準優勝だよ』

とめっちゃ自分に言い聞かせて戻って来ました。

 

直後の相手のブレイクがノーインで、

配置は難しかったですけど、

『こうなってくれたらいいな』という球も

その通りになったりと、

良い方に転がってくれて取り切れた。

 

最後のマスワリは……

あれは自分でも出来過ぎでした(笑)。

 

でも、あの場面で思った通りに

組み立てていけたというのは、

自分でも『成長出来てるのかな』と思いました」

 

――今回はゲームボールを入れて

キューを掲げていました。

 

「はい(笑)。

前回(初優勝時)はすっかり忘れてましたけど、

今回は9番を撞く前に思い出せました。

『入れたら、あれをするんだぞ』と。

 

それが頭にあるまま9番に構えようと

していたので、一度立て直し、

『よし、落ち着いてる』と思って

9番を撞けました」

 

――映像を見る限り、良いリズムで、

しっかりキューも振れていたように見えました。

ご自身が思う今大会の勝因とは?

 

「『調子に乗って撞けたこと』ですかね。

 

初日(予選~決勝シングルベスト16)は、

1試合目の1ゲーム目から良い状態で撞けていて、

待ち時間の使い方も含めて

良い形で終われました。

 

そこで、『こういう状態だし、

明日(決勝日)は特設会場だし、

ある程度調子に乗って撞こう』と」

 

――『調子に乗る』というのは

オフェンシブに行くというのとはまた違いますか?

 

「そうではないです。

 

私は、普段だったらノータイムで攻めたり、

すぐセーフティに行ったりする球でも、

試合では判断に迷って

うじうじしてしまうことがあります。

 

『相手に回しちゃいけないんじゃないか』と

変に考えすぎてしまうことがある。

 

今回はそうではなくて普段通り撞こうと。

そういう『思い切りの良さ』を心掛けていました」

 

――今年も残すところ、『九州レディース』と

『全日本選手権』だけとなりました。

 

「そうですね。

 

私は『ジャパンオープン』(7月)と

『東海グランプリ』(9月)と

この『北陸オープン』は、今まで

決勝日(ベスト8)を撞いたことがなくて、

 

『絶対今年こそ!』と思っていたんですが、

ジャパンと東海はダメでした。

 

その意味では、北陸で初めて決勝日に残れて

優勝できたことはすごく嬉しいです。

 

『九州レディース』も、昨年初めて

あの素晴らしい特設会場で撞けました。

『絶対撞くぞ!』と強い気持ちで向かったら

そう出来た(※昨年は準優勝)。

 

なので、今年も『絶対あそこで撞くぞ!』と

意識して臨みたいと思います。

 

『全日本選手権』は、アマ時代から

最終日を撞いた経験があるせいか、

勝手に自信を持っていて(笑)、

イメージは悪くありません。

試合において謎の自信って

すごく大切だと思ってるんです。

 

まだ選手権までどういうふうに

自分の心身の状態を持っていくかは

全然見えてないんですけど、

仮に本番で失敗することになっても、

そこでの学習が来年以降に繋がって行けば

良いという考えで、思い切りやりたいと思います」

 

(了)

 

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