〈BD〉「『ギリ合格』ぐらい」――GPW-4優勝・大井直幸の談話

Naoyuki Oi
Naoyuki Oi

 

9/23(土)の

『グランプリウェスト第4戦』(GPW-4)で

優勝した大井直幸プロの談話をお届けします。

 

…………

 

異例の、『GPW-4』『GPW-5』

2日連続開催となった先週末。

 

開催会場は2日とも『マグスミノエ』(大阪)。

 

同店を拠点とする日本トッププロ、

大井直幸プロがGPW-4で優勝を飾っています

(GPW-5ではベスト16)。

 

これで大井プロはGPW通算16勝目。

 

この先は10月の『北陸オープン』に出た後に、

韓国の『グリ9ボール選手権』に参戦予定です。

 

GPW-5優勝の北谷好宏プロの談話も

近日お届けする予定です。

 

…………

 

Naoyuki Oi

 

JPBA40期生

1983年1月10日生 東京都出身・大阪府在住

JPBA年間ランキング1位・4回('06年、'12年、'14年、'15年)

2012年『ナインボール世界選手権』3位

2014年『全日本選手権』準優勝1回

『関西オープン』優勝1回

『全日本ローテーション』優勝3回

『北陸オープン』優勝5回

『北海道オープン』優勝3回

『東海ナインボールグランプリ』優勝3回

『グランプリウエスト』(GPW)では通算16勝

『ワールドカップオブプール』3位・2回

他、優勝・入賞多数

使用プレーキューはEXCEED

使用グローブ&着用アパレルはOWL

FLANNELマグスミノエ(大阪)所属

 

…………

 

――ホームグラウンドのマグスミノエで

2日連続で『グランプリウエスト』が行われ、

大井プロは土曜日(GPW-4)に優勝。

日曜日(GPW-5)はベスト16でした。

 

「自分の気持ちとしては、

2日間合わせて一つの大会のつもりで

やってたんで、

 

この週末の結果は、

予選日を通過できたけど

決勝日のベスト16で負けたような気分です。

 

『予選を通って決勝日の初戦で負けたかぁ。

そこで負けたら意味ないじゃん』みたいな(笑)」

 

――優勝した日、つまり土曜日のGPW-4の方は

思うようなプレーができていましたか?

 

「それがかなり悪くてですね、

近年まれに見る大乱調ですよ。もうボロボロ。

真ん中投げたら右に行ったわ、みたいな感じ(笑)。

 

『こんなこともあるんだね……』って

自分で思うぐらいでした」

 

――そうだったんですか。

それでも優勝できた理由というのは……。

 

「それはもうラッキーだけです(笑)。

だいぶミスしてたからね。

ホントにツイてたと思います」

 

――ホームグラウンドで2日連続で大会が行われ、

1回優勝できたというのは悪くない結果では?

 

「まあまあ……まあそうですかね。

 

『ギリ合格』ぐらいじゃないですか?

 

あれで、日曜日(GPW-5)も勝ってたら、

『良かったな』と思えたと思います。

 

でも、今回思ったけど、

自分のお店のメインテーブルで撞くのって

めっちゃ難しいんですね。

 

僕、今までそういう経験がそこまで多くなくて、

そんな風に思ったこともあまりなくて。

 

でも、最近は公式戦でマグのメインテーブルで

撞くことが増えたじゃないですか。

 

(※そこがUSTREAM〈ネットライブ〉の

TV台になっており、大井プロはそこで

試合することが多い)

 

なんかもう……ずっと気持ち悪かったですね。

 

土曜(GPW-4)も

途中からずっとメイン台だったでしょう。

 

普段とまるで緊張感が違うし、

自分のメーターもぶっ壊れてる状態だから、

何が起きてるかまるでわかってない(苦笑)。

 

マグの別のテーブルで撞いたら

そんなに悪くはならなかったんですけどね。

 

そういうのが日曜(GPW-5)の

初戦(ベスト16 vs 杉原匡)で

出ちゃってたかなとは思います。

 

的球が入らないし、手球は出ない。

脳みそも壊れちゃってたし、

半分くらいしか能力が出てなかった。

 

でも、それはそれで面白かったですけどね」

 

――ホームグラウンドで撞く難しさ、ですね。

 

「うん、ビリヤードってすごいよねぇ……。

ああなっちゃうんだから。

 

だから、この2連戦で思ったことは、

僕は前情報がない方が良いみたい。

 

自分の手と感覚だけでやった方が良いんでしょうね。

 

だから、今後はマグのメインテーブルで

練習するのやめようかな(笑)。

 

……そう考えるとね、

 

『名人、すげーな』って思う訳ですよ。

 

(※同日、神奈川で行われていたアマ全国タイトル、

『名人位決定戦』を戦った名人・小川徳郎選手のこと)

 

ホームグラウンドのメインテーブルで

ずっと撞く訳じゃないですか。

僕の感覚ではそれはかなり大変だと思った。

 

僕がこの土日で何を感じたかって、それでした。

 

(小川)徳郎くん、防衛おめでとう、

プラス『名人ってすげーなぁ』ですね。

 

もし自分が名人だったとしたら防衛は無理。

ホームテーブルでボロボロになる自信があります(笑)」

 

――何でそうなるんでしょうか?

 

「チビっちゃうんじゃないですか?

 

自分ではもっと上手く撞けると思ってるし、

周りは僕のマイテーブルだと知ってるし。

 

皆、『このテーブルでの大井はスゴイ』とか

思ってるんだろうけど……

 

全然違う方向にスゴかったからね!

あはははは。

 

でもねぇ、あれも僕の実力なんですよ」

 

――今回のGPWの2連戦は、

SWAG SPORTS協賛での開催。

SWAG SPORTSと言えば、

大井プロ出演のyoutube遠征日記番組、

『ゼロワンの旅』を作ってます。

周囲の反応はどうですか?

 

「良いですよ。

 

でも、あれは僕の周囲の人達に向けて

発信してるものではないですから。

 

もちろん僕の周りとかビリヤードファンにも

見てもらいたいんだけど、

もともとは僕もSWAG SPORTSも、

一般の人に向けて

『もっとビリヤード場に行ってもらいたい』

というところが出発点。

 

だから、あの番組がもうちょっと

一般層に届いて欲しいかなと。

そこを目標にしてやってますから。

 

自分でも、飯を食いに行った時に出会った人とか、

知らない人に会ったら宣伝してるんです。

『僕、こんなのやってるんです』って。

 

目標はあくまで一般層へのアピールなので、

このシリーズの中で何かもうちょっと、

一般の人に響くような企画とか

面白いことができたらもっと良いですよね。

 

今思えば、『ゼロワンの旅』を立ち上げた後に

あの『アッポーペン』があったら

もっと効果的だったかな(笑)。

それは言っても仕方ないことですけど。

 

自分が出演したり、自分で撮影したり

っていうのは楽しんでやってます。

 

できるだけ素のままの僕をお届けしたい

ということは意識していますので、

あれを見たビリヤードファンの人達が

身の周りの人にも勧めてくれたら嬉しいです」

 

(了)

 

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