〈BD〉「『ブレイクスクラッチしない』『2点以上離されない』がテーマでした」――GPE-4優勝・西嶋大策の談話

Daisaku Nishijima
Daisaku Nishijima

 

先週末の

『グランプリイースト第4戦』(GPE-4)で優勝した、

西嶋大策プロの談話をお届けします。

 

西嶋プロは、今週末の

『ハウステンボス九州オープン』には参戦せず、

今月末の『関東オープン』に出ます。

 

…………

 

Daisaku Nishijima 

JPBA37期生 

1976年1月8日生 東京都出身 

アマ時代の2003年に『ジャパンオープン』優勝 

『グランプリイースト』では優勝通算7回 

2011年『四国9ボールフェスティバル』優勝 

他、優勝入賞多数 

使用キューはADAM JAPAN 

MECCA所属 

 

Photo :  On the hill !
Photo : On the hill !

 

――まずは優勝の感想からお願いします。

 

「もちろん嬉しいですけど、

やっぱり去年の優勝の方が嬉しかったです。

 

そのくらい去年は練習もしていたし、自信もあった。

今までにないくらいの達成感でした」

 

――決勝戦の最後の4番からの取り切りは

緊張感はありましたか?

 

「取り切れれば優勝なんで

さすがに緊張しました。

 

一球撞くごとに手球のポジションが

『試合っぽい感じ』になってきていて。

思ったようには動かせてなかったです。

 

でも、あの場面以外は特に緊張することなく、

冷静に撞けていたと思います。

 

最近は年齢のせいか、

あまり緊張することがなくなりました。

 

それと、あの日自分にとって有利だったのは、

同じテーブルで3試合撞けたこと。

 

見ている景色が変わらなかったというのも

大きかったです」

 

――2日間トータルで「撞けた」感触は?

 

「『よく撞けてた時もあった』ぐらいです。

予選日(6/3〈土〉)の方が良かったかな。

 

予選日は10ラック先取という長めの試合だったので、

ほどよい緊張感もありながら、

少し楽な気持ちで撞けていたと思います。

 

最後の青木(亮二)プロとは中盤まで競ったけど、

あとの2試合は点差を付けて勝つことができたので」

 

――今回、試合に臨む上でのテーマは

何かありましたか?

 

「特に決勝日は、

『絶対に2点差以上はつけられないようにする』

ということは意識してました。

 

普通の9ボールの交互ブレイクの8先なので、

相手に差を付けられちゃうと、

逆転するのがかなり厳しいから。

 

それと、

『絶対にブレイクスクラッチをしないこと』。

 

イリーガルになってもいいから

スクラッチだけはしないようにというのは、

予選日からずっと気を付けてました。

 

実際、2日間で1回も

ブレイクスクラッチはしてないと思います」

 

――それは撞点と厚み重視で

コントロールしていたのですか?

 

「そうです。当て方も強さも変えずに。

 

そして、ラックも毎回同じボールの並び順にして

練習してきました。

大会前の練習はブレイクばっかり。

 

でも、本番、特に決勝戦は、

練習の時のような理想的な配置には

ほとんどならなかったです。

 

決勝戦はイリーガルもしたし、

ノーインまでしました(笑)。

 

あの時は球も汚れてきてたと思うし、

僕も松村(学)プロも、

互いにブレイクが良くなかった。

 

でも、僕が見た感じ、あの日の16名の中で、

一番ブレイクが上手かったのは松村プロだと思います」

 

――ブレイク以外のショットの状態は?

 

「なにしろこの1ヶ月は、

ほとんどブレイクの練習しかしてなかったし、

人ともほとんど撞いてないから、

良いも悪いもないというか。

 

だから、上がり際になると、

『上がれるのかな?』という不安はよぎります。

今回もファイナルの最後はちょっと思ってました」

 

――ファイナルは中盤まで競っていましたが、

カギになったラックとは?

 

「6-5で迎えた第12ラックでしょうか。

 

僕が1番から取って行って、

なんでもない7番を薄く外したでしょう。

 

あれは自分でもビックリした。

外すなんて微塵も思ってないのに

飛んでたという……(苦笑)。

意識が8番のポジションに

向かってたのかもしれません。

 

でも、松村プロが7番から8番で出しミスをして、

難しくなった8番を外してくれて、

自分が取って7-5でリーチをかけた。

あの1点がとても大きかったです」

 

――病気をしてから、長時間試合で撞くことも

人と撞くこともめっきり減ったと思いますが、

最後まで集中力が持った理由とは?

 

「決勝の相手が松村プロだったからかな。

 

昔からのかわいい後輩であり友達でもある

マッピーとしてでなく、

松村学という一人のプロを相手にして

戦うことができたのが良かったと思います。

 

松村プロが予選から良い球を撞いてたのは知ってるし、

彼は全国の試合にほとんど出てないですけど、

力があることは神奈川の人達は知ってますから。

 

仮に自分が負けたとしても、

素直に讃えられるような精神状態になれていたことが、

自分にとっては大きかったです」

 

――月末は『関東オープン』があり、

来月には『ジャパンオープン』が控えています。

 

「今年も関東の試合を中心にして、

他の試合については

その時の体調次第で決めるということになりますが、

関東オープンとジャパンオープンは出る予定です。

 

これといって大きな目標がある訳でもないですが、

グランプリの来年のポスターには載りたいかな(笑)。

(※年間トップ10に入ると写真が載る)

ちっちゃな目標ですけど」

 

――最後に、応援してくれた方へ、

感謝の思いやメッセージをどうぞ。

 

「決勝会場に僕と照屋(勝司)プロを

応援しに来てくれたMECCAの常連様

ならびにファンの方々に、

この場をお借りして感謝の気持ちを伝えたいです。

 

MECCA Yokohamaが

グランドオープンをしてから

この6月でちょうど1年になります。

良いタイミングで優勝できました。

 

MECCA Yokohamaは

どんどんいい環境になってますし、

ウィークリーやマンスリーなど、

定例イベントもたくさんありますので、

ぜひ遊びに来てください。

 

最後に、お忙しい中、

僕のキュー(MUSASHI)を

早急に仕上げていただいた

アダムジャパンの皆様にも感謝しています。
これからもよろしくお願いいたします」

 

(了)

 

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