〈BD〉「良いパフォーマンスが出せました」――GPW-2優勝・和田敏幸の談話

Toshiyuki Wada
Toshiyuki Wada

 

先週末に香川で行われた

JPBA西日本男子プロツアー

『グランプリウエスト第2戦』(GPW-2)。

 

プロ入り初優勝を飾った

和田敏幸プロの談話をお届けします。

 

取材は表彰式直後に行いました。

 

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…………

 

キビキビ動いてスパスパ撞く。

 

西日本男子プロは総じて

テンポの良いプレイヤーが多いですが、

 

その中でも、この日の和田プロは

そんな印象が強かったです。

 

でも、このスタイル、

狙いがあってのことでした。

談話ではそこにも触れています。

 

…………

 

余談ですが、

 

同日・別場所で開催されていた

『全日本女子プロツアー第1戦』

優勝した久保田知子プロ、

 

そして、これまた同日開催の

『球聖戦東日本A級戦』で準Vだった

持永隼史アマ、

 

そして、和田プロの3名は、

 

同時期に島根にいたことがあり、

切磋琢磨し、励まし合ったことの

ある仲だとのこと。

 

「島根で腕を磨いた3名が、

同じ日に東京・京都・香川と

それぞれ別の大会に出て、上まで行って、

 

そして、久保田プロと僕が

同時にプロ初優勝を飾ったというのは、

奇遇というか感慨深いというか、

こういうこともあるんだなぁと思いました」

(和田)

 

久保田プロも同じような感想を

述べていました。

彼女の談話も近日お届けします。

 

…………

 

Toshiyuki Wada

1980年1月29日生

JPBA49期生

島根県出身・愛知県在住

アマ時代、2011年~2013年

『第51~53期名人位』(在位3期)などタイトル多数。

2015年プロ転向

2016年『グランプリウエスト第2戦』優勝

 

 

――率直な今のお気持ちを。

 

「本当に嬉しいです。

 

プロ入りからこの9ヶ月、

思ったような成績が出ず苦しかったですし、

 

お店(※自身が代表を務める愛知

『Prog-ress』)にも無理言って

試合に出させてもらっている状況でした。

 

今回はとても運が良かったですけど、

勝つことが出来て嬉しいです。

 

応援してくださった皆さんに

本当に感謝しています」

 

――丸一日の出来を100点満点で言うと?

 

「課題はありますが、

結果が良かったので100点って感じです。

 

今の自分の良いパフォーマンスが

出せたんじゃないかなと」

 

――課題とは?

 

「もっと球を入れないといけないですし、

テーブルコンディションの把握も

もっとできないといけない。

ブレイクももっと良くしていかないといけない。

 

『トップの海外選手にも勝てるようなプレーを』

と日頃から意識しているんですが、

そうすると今言ったようなところは

まだまだ甘いですね」

 

――ズバリ、今日の勝因は?

 

「キューですかね(Kiethandy使用)。

 

プレーもブレイクも、

イメージにピッタリと合うものを

作っていただきまして、

おかげで今までで一番良いくらいの

パフォーマンスが出せました。

 

自分は10ボールのブレイクが

ネックだったんですけど、

それもだいぶ入ってくれるようになりました。

 

今日もマスワリ何連発というのが

ちょこちょこ出ていたんですが、

それはキューのおかげという部分が大きいです」

 

――メンタル面はどうですか?

基本的にテンポよく、物怖じせず

キューを出していたように映りました。

実際は内面が揺れていた時もあったんでしょうか?

 

「僕はだいぶ緊張しいで、

緊張すると全然撞けなくなります。

 

なので、しびれが来る前に

テンポ良く撞くことを普段から心掛けています。

 

その意味では、普段と同じようなペースで

撞けたんじゃないかなと。

 

もちろんなんでもかんでも早くというのではなく、

場面場面では丁寧にゆっくり撞くようにしています。

 

決勝戦はだいたい思ったようなリズムだったり、

時間の使い方をしながら撞けました。

 

ただ、上がり損ねた時のあの8番のミスは、

撞き急いだからでしょう。

嫌らしい球だったのにスパッと行ってしまったので」

 

――1日を振り返って、危なかったゲームや

負けを覚悟した局面は?

 

「ヒルヒルになったベスト16

(vs福本宇太郎)は『負けた』と思ってました。

 

というより、どの試合も

自分より技術の高い方ばかりだった

ということもあり、絶えず緊張感がありました。

 

決勝戦もそうです。

北谷(好宏)さんは自分がプロの世界を

意識するようになった頃から、

常に高いレベルで撞いておられる方。

だから、ずっと緊張してました。

 

最後の取り切りの時は、緊張感から

手球が全然違うフリに出たりしてました」

 

――年数で言えばプロ2年目。

実質的にはプロテストから約9ヶ月で優勝です。

 

「きっと僕に限らず、プロになった多くの人が、

『できることなら1年以内に結果を出したい』と

思っているんじゃないかと思います。

 

僕はそう思っていましたし、

そのために練習はしていました。

 

実際のところ今日勝てたのは

運が良かったからだと思いますが、

プロテスト受検から1年以内に勝てたことは

素直に嬉しいです」

 

――今年は全戦参加できそうですか?

 

「それはなんとも言えなくて、

お店の状況次第です。

 

自分の場合は、お店あってのプロ活動。

お店がちゃんと回るというめどが立たない限りは

試合には出られません。

 

その部分を整えて、

できる限り参戦したいと思います」

 

(了)

 

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