〈BD〉「来年は勝ちます!」――全日本スリークッション選手権・準V、田名部徳之の談話

田名部徳之(JPBF)
田名部徳之(JPBF)

 

日付が変わって今日から3日間(※土曜まで)で

『全日本レディーススリークッション選手権』

が行われます。

 

会場は、一昨日終わったばかりの

『全日本スリークッション選手権』

同じく霞が関ビルディング。

 

昨年度優勝者の肥田緒里恵プロ(JPBF)を

始めとして、日本のレディース3Cのレベルは

国際的に極めて高いことが知られています。

 

BDでも追って色々とお届けしたいと思います。

 

…………

 

さて、

 

『全日本スリークッション選手権』で

惜しくも準優勝。

 

しかし、

多くのギャラリーを惹きつけるプレーを

披露していた田名部徳之プロ(JPBF)。

 

試合後の談話を以下にご紹介します。

 

※大会フォトギャラリーはこちら

 

Tokuyuki Tanabe

 

1973年12月25日生

 

Result

一次予選(30点ゲーム)

→グループB・2勝0敗(1位通過)

 

二次予選(30点ゲーム)

→グループC・2勝0敗(1位通過)

 

最終予選(40点ゲーム)

勝者1回戦

15キュー・W-38 vs本松良(アマ)

勝者最終

34キュー・29-W vs森陽一郎

敗者最終

21キュー・19-W vs新井達雄

※2回敗れたものの

アベレージで決勝トーナメント進出

 

決勝トーナメント(40点ゲーム)

Best 16 26キュー・W-36 vs森雄介

Best 8 36キュー・W-36 vs船木耕司

Semi. F 40キュー・W-39 vs島田暁夫

Final 16キュー・25-W vs新井達雄

 

 

――惜しくも初優勝ならず、でした。

 

「いや、頑張れましたね。うん、頑張れた。

 

大会を通して調子は良くなかったですが、

気持ちは行けてました。

 

応援に来てくださった人が多くいたので、

力になりましたね

 

ファイナルもね、頑張れたんだよ(笑)。

 

でも、一発ドカーンと大きいの(ラン)がないと

あの展開での逆転勝ちは難しかったですね」

 

――調子は良くはなかったんですね。

 

「そうなんですよ。

 

自分、箱球が好きで結構自信もあるんですが、

今大会では全然ダメで、

5割ぐらいしか当ててないんじゃないかな。

 

僕にとっては今回のテーブルは、箱球を撞いた時の

クッションからの手球の出方が読みづらかった。

 

もう配置をコントロールしに

行ってる場合じゃなかったなという反省はありますね。

コントロールしようとせず当て倒すべきでした。

 

そんな状態だったので、どうにもランが伸びなかった。

 

僕は先行逃げ切りのミホノブルボン型なのに、

 

途中から追い掛けなきゃいけない試合ばかりになってね。

 

そんなキズナみたいにマクれないっての(笑)」

 

――もし田名部プロが優勝していたら、

「トーナメントで2度負けたけれども優勝」という

珍しい記録が生まれるところでした。

 

※最終予選の勝者最終で森陽一郎プロに、

敗者最終で新井達雄プロに負けている。

 

「あ、そうですね」

 

――そして、新井プロには2度負けてしまいました。

最終予選の敗者最終と決勝戦とで。

 

「え? 僕、新井プロに2度負けてました?

 

ああ、そうでしたか……。

 

いや、新井プロには今回の敗戦で

生涯成績1勝18敗ぐらいかなと思っていたんですが、

 

1勝19敗だったということですね(苦笑)。

 

それが今の自分の力ということです」

 

――しかし、田名部プロファンは

今大会でまた増えたんじゃないかと思います。

アツいプレーを見せてもらいました。

 

「そうだと良いんですけどね。

 

来年は勝ちます!

 

あ、もう一つ書いておいてもらいたいんですが、

 

今回全日本選手権を獲ったら

ポケットビリヤードに転向しようと

思っていたんですが、これで先送りです(笑)」

 

――!!!!(じょ、冗談ですよね(笑))

 

…………

 

好きな食べ物は「茶色いもの」の名言を残し、

 

吉野家で3000円分食事をしたことがあるという

伝説を持つ豪傑、田名部徳之。

 

彼のプレーと食べっぷりには今後とも要注目です。

 

 

<<<前の記事