〈BD〉「集中できていた」――全日本スリークッション選手権・4度目の優勝、新井達雄の談話

新井達雄(JPBF)
新井達雄(JPBF)

 

『全日本スリークッション選手権』で

10年ぶり4度目の優勝を飾った

 

新井達雄プロ(JPBF)の談話を以下に。

 

Tatsuo Arai

 

1958年5月22日生

全日本選手権4勝、他、優勝入賞多数

 

Result 最終予選(40点ゲーム)

勝者1回戦

30キュー・38-W vs森陽一郎

敗者1回戦

40キュー・W-38 vs本松良(アマ)

敗者最終

21キュー・W-19 vs田名部徳之

 

Result 決勝トーナメント(40点ゲーム)

Best 16 43キュー・W-34 vs宮下崇生

Best 8 37キュー・W-28 vs鈴木剛

Semi. F 26キュー・W-24 vs森陽一郎

Final 17キュー・W-25 vs田名部徳之

 

 

――4度目の優勝です。

 

「これはもう今までで一番嬉しいです。

 

22歳の時から全日本選手権に出ていますが、

自分ぐらいの年(55歳)になると、

年々勝つのが難しくなりますからね」

 

――勝因はどこに?

 

「ツキも運もありました。

優勝する時はそういうものですよね。

 

ミスもしていますが、

試合に集中することはできていました。

 

ホント、若い時にはしてなかったようなミスも

出るもんです(苦笑)。

 

でも、自分のペースというものがあるので、

それを崩さずに気を取り直してやるだけでした。

 

予選の初めの2試合(vs森陽一郎戦=敗北、

vs本松良戦=辛勝)が特に厳しかったですが、

なんとか気持ちを切らさずに撞けました」

 

――ファイナルは素晴らしい内容でした。

 

「いい形で入って行けたけれど、

田名部プロの得点力はわかっているので、

全く油断はしていなかったです」

 

――今大会はずっと集中状態を保っておられましたね。

試合中も、控室におられた時も。

 

「ええ。やはり全日本選手権というのは特別な大会ですし、

特に今回は最終日にガッと入り込むことができました」

 

――集中状態にある姿を見て、

2003年2004年と連覇した時のことを思い出しました。

 

「ああ、自分でもあの頃を思い出しましたよ。

確かにほとんど一緒ですね、今日の精神状態は。

 

朝から自分に期するものがあった。

 

だから、連覇していたあの頃と同じ集中状態になれました。

なろうとしていた、というのが正しいかな。

 

あの特設会場の様々な音や人の動きなども

手に取るようにわかるぐらい精神が鋭敏になっていました。

 

そこまで集中できて戦えたことが良かったですね」

 

…………

 

55歳で手にした4勝目。おめでとうございます。

 

 

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