2014年

9月

09日

〈BD〉「余裕も何もなかったです」――第54期名人・喜島安広の談話

新たな名人は喜島安広!
新たな名人は喜島安広!
和田敏幸、敗れる
和田敏幸、敗れる

 

先週の日曜日、愛知『プログレス』では、

 

アマチュア公式戦

『第54期名人戦・名人位決定戦』

行われていました。

 

ローテーションの名手である

3期在位中の名人・和田敏幸に、

 

先の『名人戦・A級戦』を制した

喜島安広選手が挑み、

 

その結果、

 

セットカウント5-3というスコアで

喜島選手が勝利しました。

 

この伝統の1対1のロングゲーム、

BDは終盤をUSTREAMで観ていたのですが、

 

特に最後の方の第7セットや第8セットの攻防は

 

名人戦史上に残る名勝負として

語り継がれるものだったと思います。

 

追い込まれてから輝きを増した

和田選手の「名人然」とした匠の技。

 

一度上がり損ねて、勝機を逸してから

持ち直した喜島選手の驚異の粘り。

 

それぞれにARC(愛知)とSPA(埼玉)の

応援団がいて、常に闘いをサポートする。

 

試合内容も会場の雰囲気も

極上のものだったと察します。

 

両選手ともお疲れ様でした。

 

…………

 

↑ラストラック、9番からの動画。

 

喜島選手は

台上の球全てを取り切れば上がりです。

 

喜島安広・第54期名人
喜島安広・第54期名人

 

さて、ここでお届けするのは、

 

第54期の名人位に就いた喜島安広選手の談話です。

 

名人戦の翌日にお話をうかがいました。

 

喜島選手は、これで史上4人目の

「球聖」「名人」ダブルタイトル獲得者となりました。

 

まとめると……

 

●同時にダブルタイトル保持

 

高橋邦彦(現JPBA。1995年)

 

栗林達(現JPBA。2004年)

 

●同時ではないけれどダブルタイトル獲得

 

大坪和史(現・球聖位。2008年にも球聖位。

名人位には2000年〜2001年在位)

 

喜島安広(現・名人位。

球聖位には2010年〜2013年在位)

 

錚々たる顔ぶれです。

 

…………

 

今回、喜島選手は、

 

長く守ってきた球聖のタイトル(4期在位)を

手放したわずか5ヶ月後に、名人の座に就きました。

 

タイトル戦を同一年度で戦ったけれど、

同時ダブルタイトルではない。

これは前例のない、珍しいケースと言えます。

 

…………

 

Yasuhiro Kijima

第54期名人位

第19期~第22期球聖位

他全国公式タイトル3つ

1983年1月7日生まれ

SPA(埼玉ポケットビリヤード連盟)所属

 

…………

 

――一夜明けてのお気持ちは?

 

「まだ名人になった実感がないんですけど、

応援に来てくれた皆が喜んでくれたことが

嬉しかったです」

 

――最後の取り切りは、

苦しいところを本当によく繋いでいましたね。

 

「余裕も何もなかったです(苦笑)。

 

ただ、たまたまエクステンション(時間延長)が

たくさん残ってたんで、

 

しっかり時間を使って撞けたのは良かったです。

 

あの配置は8番辺りからフリが厳しくなって、

 

最後までフリが足りなくなったり、逆だったり、

撞きヅラくなったり、と苦しい配置でした。

 

特に9から10は、時間を使って考えて、

 

でも、考えれば考えるほど嫌になっちゃって、

最後は覚悟を決めて撞いたのに、

 

10への出しは結局ショートしましたからね。

ホント最悪でしたね(笑)。

 

もう最後の最後まで、入れ重視で撞きました。

というより、そうするしかなかったです」

 

――一日を通して、自身のプレーの出来は

どうだったのでしょうか?

 

「イージーミスもちょっと多かったし、

 

ああいう試合の中でなんとかしていくだけの

自分の技術がまだまだ足りなかったと思います。

 

僕にとってはあれが今のいっぱいいっぱいでした。

 

技術は和田さんの方が上だったですね。

上手かったです」

 

――喜島選手が考える勝負の分かれ目とは?

 

「最初の2セットかな。

 

序盤は和田さんが本調子じゃなかったと思います。

 

和田さんらしさがまだ出ていない間に

僕が2セットを取れたのが大きかった。

 

僕はスロースターターなので、

その意味でも序盤のポイントが大きかったです」

 

――中盤以降の和田名人の猛反撃、すごかったですね。

 

「いやぁ、ホントすごかったですよ。

僕も見とれてしまう感じでした。

 

第7セットを大逆転でひっくり返された時には

ちょっと慌てましたね。

 

仮にあそこを取られて、

第8、第9セットも取られるようなことになったら、

 

『僕は1年の間に、球聖戦も名人戦も

最終決戦でヒルヒル負けしちゃうのかな?』

 

なんてことが頭をよぎりました」

 

――球聖・名人の両タイトルの

頂上決戦(決定戦)を撞いたことの

ある選手となると数えるほどしかいません。

 

両方を経験した喜島選手から見て、

どこがどう違うと思いますか? 

 

「球聖戦より名人戦の方が、

 

試合時間が早く、というか短く感じましたね。

 

実際は1セットあたりの所要時間は

そんなに変わらないと思うんですけど。

 

多分それは、ローテーションで競う名人戦の方が、

 

単純に言って、ラックをしてブレイクをする回数が

少ないからだと思います。

 

ブレイクということで言えば、

 

ナインボールで競う球聖戦の方が、

名人戦よりブレイクの出来不出来が

勝敗に影響しやすいと思います。

 

一言で言えば、球聖戦はブレイクが悪いと勝てない。

 

昨日、僕はブレイクが良くなかったんですけど、

ローテーションだったから助かった気がします」

 

――4月に球聖位を失ったものの(vs大坪和史選手)、

5ヶ月後に今度は名人位に就いた。

これでダブルタイトル獲得となりました。

 

 「その実感がまだないんです(笑)。

 

でも、名人戦が重たいタイトルだということは

よくわかっています。

 

実際、トロフィーがめちゃめちゃデカくて

驚きました(笑)。

 

またこんな重いタイトルを背負うのかと思ったら、

 

正直言って結構気持ちも重くなってくるし、

嫌なんですけど(笑)、

 

たくさん応援してくれた仲間と

一緒に獲ったタイトルなので、

 

この先も良い戦いができるようにしていきたいですね。

 

『名人』という称号の重みを、

これからどんどん感じていくんじゃないかと思います」

 

…………

 

新名人・喜島安広選手の次の試合は、

 

来週末(20日&21日)の『マスターズ』の予定です。

 

…………

 

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