2013年

6月

09日

〈BD〉トーマスとIPTと、その2。

IPTの会場であり、僕らが泊まったホテル。ラスベガス「ベネシアン」。全室スイート
IPTの会場であり、僕らが泊まったホテル。ラスベガス「ベネシアン」。全室スイート
新しく始まったボーナスボールはどうなる!?
新しく始まったボーナスボールはどうなる!?

 

さあ。

 

明日(日付変わって今日)は、

東京・大森で行われるプロの試合、

『GPE-4』を観に行くぞ!

 

その前に一ヶ所立ち寄るぞ!

 

……と、気合いを入れて、

昨日の話の続きです。

 

 …………

 

日本に仕事の打ち合わせで来ていた

元・CUE'S誌特派員トーマス・マーティンと、

 

横浜・日ノ出町の焼き鳥屋で

今はなき『IPT』の話をしていました。

 

「IPTのボスのケビン・トルードーって

今どうしてるの?」と僕。

 

「うーん、少なくとも表舞台には出てこないね。

 

彼の本(自身の会社で扱っていた健康食品とか

自然食品のことを綴っている書籍を何冊か出している)

の宣伝という形で、メディアで名前を聞くことはあるけど。

 

僕も興味を持って彼を追っている訳じゃないし、

 

何しろ僕自身がこの何年かビリヤードにほとんど

関わってないから」

 

「そうだよね。

 

でも、破綻したけど……

僕らが観たIPTのラスベガス戦はすごかったよね」

 

「そうだね。

 

あの大広間に入った時、僕は、

 

『プールのプロ達が、その技量に見合うだけの

賞金と敬意を払われる時が遂にきたんだ!』

 

と思ったよ。

 

続かなくて残念だったけどね」

 

これはトーマスがよく言うセリフなんですが、

 

彼はビリヤードのプレイヤー、

特に世界を股にかけて活躍するプロフェッショナルに

非常に強い敬意を抱いていて、

 

「あれほどのことができるプレイヤー達が、

賞金だけで食べれない業界なんておかしいよ」と

 

よく言っていたものです。

 

だからこそ、IPT発進の時、

トーマスもいくらか疑いの気持ちを抱いたにせよ、

 

新たな地平が拓けそうになって喜んでいたものです

(それは僕も同じでした)。

 

……という経緯があったので、

 

遅れに遅れて先週遂に米ラスベガスで始まった

トッププロたち多数参加の団体戦、

 

『ボーナスボール』(by WPBL)

 

のことをトーマスに伝えておきました。

 

彼が何らかの生きた情報を

集めてくれたら助かるなぁと期待を込めて。

 

これ、上手く行ったら非常に面白い

プールゲームです。

 

…………

 

余談ですが、あのラスベガス出張で

今でも覚えてるのは、

 

トーマスと4、5日相部屋でしたが、

 

夜ご飯を食べると、

「じゃあ」と消えるトーマスの姿です。

 

僕が寝る時にもまだ部屋に戻って来ません。

 

ええ。そうです。

 

カジノ! Yes, Always !

 

まー、そこはプライベートタイムなんで、

干渉しませんが、

 

急ぎの仕事の用件だってあります。

 

あの時、彼の携帯電話の充電器を

僕が不注意でぶっ壊してしまったこともあり、

 

彼の携帯は機能していなかった。

 

一度カジノに入られてしまうと、

あまりに広大なので探すのは至難の業です。

 

しかし、

 

トーマスに限っては大丈夫だったのです。

 

ホテルの部屋を出てエレベーターで階下へ

向かう僕の脳裏に、

 

歴代CUE'S編集部員達からの申し送り事項が

浮かんできます。

 

「トーマスはブラックジャックで探せ!」

 

けだし名言でした。

 

トーマスはブラックジャックでしか

ギャンブルしないのです。

 

「僕に言わせれば、

 

ブラックジャックこそは頭と腕で

勝つ可能性を高められる

数少ないカジノゲームだよ。

 

他のものは単なる運試し。

あんなのをやる人達が信じられないね!」

 

日本語でピシャリです(笑)。

 

「わかったわかった。

 

じゃあ、先に部屋に帰って寝ますから。

 

トーマスさんも早めに休んで、

 

明日も通訳をバリバリお願いしますね」

 

「もちろんじゃないですか!」

(心外! という呆れ顔)

 

翌朝。

 

隣のベッドはもぬけの殻で、

 

そもそも人が寝た形跡すらありません。

 

まだかトーマス!