フェダー・ゴースト Fedor Gorst

ロシア製“The Machine”、アメリカで生きる

2023年1月

© probilliardsiries 2022
© probilliardsiries 2022

 

ビリヤードメディア

AZBilliards.comが集計した

賞金額順ランキング」で、

2022年の2位に輝いたのが

フェダー・ゴーストだった。

 

22歳の元9ボール世界チャンピオン

ロシア人であるが故に、

2022年2月から約5ヶ月間

国際大会への参加が許されなかった。

 

しかし、その間もその後も

アメリカ中を巡り、

各地のローカルトーナメント、

ハウスイベント、マネーマッチなど、

どこでもなんでも撞いた結果、

他のトッププロ達と遜色ない稼ぎと、

数多くの協力者、そして英語力を手に入れた。

 

アメリカで逞しく生きるゴーストが、

No.1ポッドキャスト番組、

The Joe Rogan Experience』に、

プールプレイヤーとして初出演。

 

ビリヤード好きを公言している

ホストのジョー・ローガン

(人気コメディアン、総合格闘技コメンテーター)と、

2時間たっぷりビリヤード競技の世界や

自身のキャリアを語り尽くした。

 

その会話の書き起こしをここに。

 

※書き起こし作成:K. MORI 

 

…………

 

 

自分にはまだポテンシャルがあると思っている


 

ジョー・ローガン(以下・R):君がプールプレイヤーとしては最初のゲストです。おめでとう!

フェダー・ゴースト(以下・G):ありがとう。

R:今、何歳?

G:22歳。

R:いつからプレーしてるの?

G:6歳ぐらいの頃。初めはロシアンピラミッドというロシア式ビリヤードだったんだ。

R:トップ3か4には入ってると思うけど、今世界ランクで何位?

G:色々な団体が独自のランキングを出しているからどうかな。それに2022年はランキング対象の試合に出られない時期があったからね。

R:君がロシア人だから?

G:2月頃からロシアのプレイヤーは国際大会に出場停止になって、それが解除されたのが7月頃かな。

R:馬鹿げた話だよね。UFC(総合格闘技)のロシア選手達はそんなことなかったのに、プールではロシア選手が出場禁止になった。君は22歳で政治的な何かに絡んでた訳ではないのに。なんでだと思う?

G:わからないけど、ビジネス的な側面かな。プールは小さい業界で、(ロシア選手は)ほんの数人しかいないしね。

R:その中では確実に一番だろ?

G:ロシア人の中ではそうだろうね。

R:というか世界一と言ってもいいだろうね。すごい話だよ、22歳で世界のトップに既に立っているって。この先まだまだ進歩していくだろうしね。

G:そうだね

R:体も脳もまだ成長するだろうね。大脳皮質は25歳まで成長するって話だよ。

G:自分にはまだポテンシャルがあると思ってるし、もっともっと上を目指しているよ。

 

…………

 

R:アメリカに来たのはどんな経緯だったの?

G:初めて来たのは2016年。16歳の時にロシアのスポンサーが『ダービーシティクラッシック』(インディアナ州で年1回行われるビッグイベント)に連れて来てくれたんだ。9ボールの部で12回戦まで行ったかな。延べ500人ぐらい出ている大会で上位12人に残ったんだから大健闘だと思うよ。それで色々な人の目に止まって、10ボールトーナメントの招待を受けたんだ。

R:ダービーシティを知らない人に俺からちょっと説明すると、8日間にわたる大きな大会で、「ハスラーコンベンション」(ハスラーの見本市)と言ってもいいかな、トッププレイヤー達が集まるのはもちろん、キューの売買や賭け球なんかも行われている。俺はまだ行ったことがないんだ。

G:行きなよ!

R:実は友達とダービーシティのドキュメンタリーを撮ったら面白いんじゃないかと話してたんだ。こんなに風変わりなサブカルチャーがアメリカにあるって知らない人にも紹介したいと思ったんだよ。

G:いいアイディアだと思うな。面白い人が多いし。

R:俺がプールを始めたのは23歳の頃で、友達と始めて2人共下手クソだったけど、行ってたプールホールは賭け球がすごくて、ワンポケットで10,000ドルとか賭けてやってた人がいたよ。それまでこういう文化があるって知らなかったからすごく刺激的だったね。本当に上手なプレイヤーがプレーするとボールがこんなに美しい動きをするのかと感動したし、1日中賭け球をしている人達がいるっていうのを初めて知ったよ。

 

2022年ダービーシティ結果。ゴーストはバンク部門とワンポケット部門を制し、「総合優勝(オールアラウンドチャンピオン)」に輝いた
2022年ダービーシティ結果。ゴーストはバンク部門とワンポケット部門を制し、「総合優勝(オールアラウンドチャンピオン)」に輝いた

 

R:賭け球はする?

G:自分はプロのトーナメントプレイヤーだと思ってるけど、賭け球もするね(笑)。

R:一番大きな金額が動いたのは?

G:2022年の話だけど、一番稼いだのは51,000ドル。ワンポケットを1ラック1,000ドルでやって、ずっと自分が勝ってたんだけど、相手は諦めなかったんだ。

R:51,000ドルを1日で! 相手にハンデはあげたの?

G:普通ワンポケットではどちらかが先に8個入れれば勝ちだけど、相手は6個入れれば勝ち(というハンデでやった)。最後の方は相手5個・自分10個のハンデでやってたよ。

R:1ラックで1,000ドルか、ギャンブル中毒だね。

 

…………

 

R:話は戻るけど、ロシアンピラミッドからビリヤードを始めて、どうしてプールに移行したの?

G:子供の頃、背が小さくてロシアンピラミッドのテーブルに届かなかったんだ。それでコーチの勧めもあってプールに移ったんだよ。

R:ロシアではコーチをつけるのが普通なの?

G:アメリカではビリヤードは遊びとして認識されていて、ビールを飲みながらプレーしているけど、他の国ではスポーツとして捉えている国が多いと思うよ。ロシアでも専用の練習施設があって、ジュニア専門のコーチもいるよ。台湾、中国、ドイツ、ポーランド、オランダでも同じ感じじゃないかな。

R:柯秉逸(台湾)は1日中ジャンプショットだけ練習してるって聞いたことあるよ。

G:信じられない話ではないよね。僕も子供の頃にやったことあるし。

R:俺はロシアのスポーツに対する姿勢はすごいと思ってるんだ。規律正しくやってるよね。

G:ソ連だった頃はもっと厳しかったって聞いてるよ。子供に対してもね。その流れが残っているんだろうね。

R:ロシアンピラミッドはメジャーなの?

G:そうだね、ロシアではプールのシェアは少ないよ。

R:なのに何でコーチはプールを勧めたの?

G:さっきも言ったけど、背が低かったからロシアンピラミッドのテーブルでプレーできる高さになるまでプールで行こうと思ったんじゃないかな。でも、僕がプールで結果を出し始めて、アマチュアトーナメントやジュニアトーナメントで勝ち始めたからプールで行こうと。

 

…………

 

R:スタンスについてなんだけど、俺は膝を伸ばしてロックするように教わったんだけど、君は曲げてる?

G:それ、色々試してきているんだ。まだ成長しているみたいで毎年微妙に違うんだよね。

R:22歳でまだ成長してるんだ?!

G:今は両方曲げてるかな。プレイヤーごとに違うよね。背が低いプレイヤーは両方伸ばしてたりするよね。

R:そのコーチは規律正しい教え方だった?

G:そうでもなかったかな。7歳の頃からコーチが付いて、ある程度僕ができるようになるとコーチを変える必要が出てきて、4、5人のコーチに教わったよ。プールはそれほどメジャーじゃないからコーチの数も少ないんだよね。自分が幸運だったのは2015年にヨハン・ライシンクがロシアチームのコーチに就任してくれたことかな。彼は『モスコー二カップ』(プール最大級のビッグイベント)のチーム監督を何度も務めた人で、彼からは非常にたくさんの事を学んだよ。

R:ロシアで(プールの)トーナメントはあったの?

G:アマチュアトーナメントが隔週で、ロシアカップというプロ向けのトーナメントが月1回あったね。あとは『ユーロツアー』があるんだけど、そこで良い成績を出すことが他の国で試合をする登竜門みたいな感じになってるよ。

 

…………

 

R:少し前に君はすごい試合をしてたよね、パーフェクトな試合だった(↓)。オスカー・ドミンゲス(アメリカ)相手に。

 

 

G:オスカーの店で試合したんだ。サクラメントの。

R:『ハードタイムス』という名前でオスカーが買った店なんだよ。俺は一度あそこでプレーしたし、コメディのステージも1回やったな。本当に良い店だよね。試合は10ボールだっけ?

G:ラックシートを使った10ボールだね。

R:プールのプロとして賞金で生活できるのはほんの一握りでしょ?

G:そうだね。

R:ほとんどの人はプールに対しての情熱があるからなんとかやってる感じだよね。考えてみると、人生を賭けるにはちょっと変わった種目だよね。テニスやゴルフならその世界で一流の仲間入りができれば、それだけでリッチな生活を送れるのに。

G:確かにそうだけど、賞金も徐々に増え始めているし、良くなっていくんじゃないかと思ってるよ。

R:プールはその良さが正当に評価されていないと思っているんだけど、過去何度かブレイクした時があったよね。映画『ハスラー』が公開された時(1960年代前半)は皆がプールホールに集まってた。その後『ハスラー2』が公開された時(1980年代半ば)もアメリカ中のプールホールが大繁盛した。ESPNが試合中継をしたりして、すごい盛り上がりだった。その後徐々に熱が冷めていった感じかな。ここ数年はインターネットのおかげで少し持ち直している気がするね。実はちょっとしたアイディアがあるんだ。俺が試合をホストして、例えばフェダー・ゴースト vs ミカ・イモネン(フィンランド)、フェダー・ゴースト vs シェーン(バンボーニング。アメリカ)とか、実況解説を俺がやってYouTubeにアップする。もちろん賞金も出すよ。

G:いいね、ぜひやってよ。

R:プールをなんとかメジャーにしたいんだよ。この企画の一番の目玉は俺が実況解説をするってとこ。俺は自分がプロと戦えるレベルじゃないというのはわかってるけど、解説できるぐらいの知識はあるつもりだ。

 

…………

 

R:最初にヨーロッパに行ったのは何歳の頃?

G:13歳の頃かな、初めて『ユーロツアー』に参加したのは。

R:親に連れて行ってもらってたの?

G:いや、一番最初は自分のお金で行って、ベスト32で終わったのかな。その後父親が亡くなって辛い時期があったんだけど、そのユーロツアーの2年後くらいかな。モスクワのプールホールで少額の賭け球を小遣い稼ぎにやってたんだ。いい練習にもなったしね。ある日マイク・ニコラフという男と勝負した。彼が自分より下手なのは知ってたし、1セット(1勝負)15ドルでやって3回勝てば45ドルだなって。持ち金は20ドルしかなかったんだけど、負けることはないだろうと思ってプレーしたら、3セット全て負けてね。「後日返すから」って賭け金は借りにしてもらって帰ったんだ。その日の夜、マイクから『明日会おう』ってメッセージが来て。行ってみたら、彼が『スポンサーになる』と申し出てくれたんだ。生活の面倒を見てくれて、キューも新しく買ってくれて、プロまでのキャリアもサポートすると。

R:ええっ、3セット負けた君のポテンシャルをその男は見抜いたって訳だ。すごい話だね。

G:その後本格的に『ユーロツアー』に参加するようになって、ノルウェー、スウェーデン……色々なところで試合をしたよ。まだ優勝はできなかったけど、自分が上手くなっているのは感じていたね。前も言ったけど、ヨハン・ライシンクがロシアのコーチになってくれたのは良いタイミングだった。マイクがヨハンに僕のプライベートコーチも頼んでくれたんだ。

R:すごく運がよかったね! たった一つの出会いがその後の運命を大きく変えたんだね。

G:その後に『ダービーシティ』に行ったんだ。

 

…………

 

R:今年(2022年)の『モスコーニカップ』は出られなかったんだよね?

G:出られたはずだけど……

R:ヨーロッパチームに選ばれなかったの? それは酷いね。絶対君がロシア人だからだよね。政治的配慮ってやつかなぁ。でも、ロシア人のUFC選手がアメリカでプレーしていても誰も文句は言わない。移民の国だからね。

G:2022年2月からずっとアメリカにいるけど、色々な人がサポートしてくれて助かっているよ。なぜチームメンバーに選ばれなかったかについては、ちゃんとした回答がないから自分もわからないよ。

R:100%君がロシア人だからだよ。だって君がトッププレイヤーだというのは誰の目にも明らかだろ? トップ5に入るのは間違いない。どのトーナメントに出ても勝てるだろう?

G:そうだね。

R:エリートプレイヤーだ。シェーン、デニス(・オルコロ。フィリピン)、そして君のようなプレイヤーはいつ優勝してもおかしくない。

G:エリートプレイヤーの誰かが優勝しているって感じだよね。

R:シェーンは『USオープン』で何回優勝したっけ?

G:5回。

R:とんでもないね。アール・ストリックランド(アメリカ)は?

G:彼も5回かな。

R:ストリックランドをここに招待したのに返事もくれないんだよね。たぶんまあ、前に彼のモノマネをしたの怒ってるんだと思うけど(笑)。でも、彼の大ファンだからモノマネをしてるんだ。彼のことよく見てるからできるんだよ。ちょっと動画流してくれる?(↓)実際ストリックランドに会った時の動画もあるんだ。

 

 

R:アール、お願いだから出演してくれよ。本当に大ファンなんだ。史上最高の9ボールプレイヤー、もしくはそのうちの一人だと思ってるよ。

G:61歳なのに『モスコー二カップ』に出るぐらいだからね。すごい人だよ。

R:『モスコー二カップ』でも頑張ってたね。なんかタップは直径14mmぐらいありそうなやつを使ってるらしいけど、何か知ってる?

G:ブレイクキューのシャフトにプレー用のタップを付けてるって話だけどね。むちゃ太いんだけど、誰にも触らせないんだって。

 

…………

 

R:話を戻すけど、アメリカでの生活はどう? ロシアとの違いに驚いてる?

G:8ヶ月も経ったからだいぶ慣れたかな。

R:永住権は持ってるの?

G:今グリーンカードを申請中なんだ。彼女(クリスティーナ・トゥカチ。ロシア人)はもう取れたんだけどね。

R:彼女もプレイヤーなんだ。

G:うん、上手いよ。

R:プールプレイヤーの彼氏・彼女は絶対にプレーする人が良いね。プレーしてない人には理解できない世界だからね。

G:あちこち行って一日中プレーしているんだから、普通の人には理解されないだろうね。

R:地元でしかプレーしないけどエリートクラスのプレイヤーもいるよね。ジャスティン・バーグマン(アメリカ)みたいな。

G:彼は本当にエリートプレイヤーの一人だよね。

R:バーグマンがマスワリ18連発をしたビデオ(↓)があるんだ。

 

 

G:7フィートのバーテーブルだよね。ラックシートを使ってたし、簡単ではあるけどね。

R:そうはいっても18連発はありえないよ。彼はキールウッドシャフト(ローストされたシャフト)を使ってるらしいけど、どう思う?

G:彼のを一度使わせてもらったんだけど、すごく良かったよ。でも、色々なキールウッドを試してみたけど、やぱりカーボンシャフトの方が安定しているかなって気はする。

R:明らかに打感が違うよね。

G:全然違うね。

R:Hsunami』っていうキールウッドシャフトがあるんだけど、あれは良い。自分の『サウスウエスト』のバットに付けてるんだけどホント良いよ。

G:皆、好みやスタイルが違って、それに合わせて道具を選べるのはプールの良いところだよね。

R:自分に合う重さやバランス、シャフト径とかどうやって見付けたの? 今使ってるキューの重さは18ozって言ってたっけ。ちょっと軽めだよね? シャフトの先端径は12.5mmだっけ?

G:昔は11.7mmのシャフトをさらに削ったりしてたんだ。11.5mmぐらいだったかな。『ジャコビー』を使っていた頃。スポンサーのマイクはジャコビーのロシアでのディーラーをやってたんだ。それで彼に『ダービーシティ』に連れて来てもらった時に、ジャコビーのブースで「新しいキューを買って使っていいよ」と言われたんだけど、「試合直前に他のキューに変えるなんてありえないでしょ」って言ったんだ。でも、「大丈夫。試してみな」って言うから、棚から1本取って使ってみた。そしたらすごく感触が良くて、それを使って試合に出て勝ちまくったよ。後にも先にもそんな経験はその1回だけ。普通は(新しい道具に)慣れるまではちょっと時間がかかるからね。今使っているシャフト(CUETEC『シナジー』)も色々試して今の12.5mmが合ってるかなと思ってるんだ。

R:古いプレイヤーは割と重いキューを使ってたと思うんだ。レイズのは21ozだっけ?

G:トビの大きいシャフトを使ってるのも特徴だよね。他のアジアのプレイヤーもそうだったんじゃないかな。理由は聞いたことないけど、トビの大きいシャフトを使ってる人が多い。

R:硬めのサウスウエストのシャフトみたいな感じだよね。始めた頃からそういうシャフトで撞いてて慣れてるからってことなのかな?

G:たぶんそうじゃないかな。

 

…………

 

R:試合前にマッサージとか、決まってやることはある?

G:腰を悪くしてるからストレッチはやるね。22歳なのに腰は45歳ぐらいの感じだよ。でも、ストレッチのお陰でだいぶ調子が良くなってる。試合じゃなくても毎日やってるよ。

R:1日何時間ぐらいプレーするの?

G: 練習の時は6~8時間、トーナメントシーズンは2~3時間かな。

R:どんな練習?

G:ドリルとブレイクやジャンプとか何か一つだけ徹底的にやったり。

R:ブレイクの練習は何か道具を使ってる?

G:数ヶ月前に『BreakRAK』を買ったよ。

R:シェーンみたいなブレイクができたらすごいアドバンテージだよね。シェーンは柯秉逸との10ボールの試合で6個インとかがあったよ。

G:ブレイクの重要度は本当に高いよ。ほとんどの試合が9ボールか10ボールだしね。最近は全てのテーブルがレフェリーラックで、ラックした後は確認することも触ることもできないというのはランダムで良いと思うよ。

R:レフェリーがちゃんとラックを立てられればという前提があるけどね。誰かが立てたラックでブレイクして、明らかにどこかに隙間があったことが音でわかるじゃん。あれは嫌だよね。

G:何度も経験あるよ。大きな大会の重要な場面であれがあるとね……。

R:観客からしてみればソフトブレイクはつまらない。やはりフルブレイクしてほしいよね。

G:最近のルールはソフトブレイクができなかったり、ソフトに打つ方が不利になっているのは良い傾向だと思うよ。

R:一時期9ボールオンスポットでやってたけど、プレイヤーが攻略方法を見付けたから、また(1ボールオンフットに)戻したりしてたよね。

G:トッププレイヤーはどんなフォーマットであろうとブレイクの攻略方法を見付けるよね。ただ、『マッチルーム』のフォーマットでもウイングボールをコーナー、1番をサイドに狙えることは狙えるけど、難しくはなってるね。

R:自分の練習を撮影してる?

G:16~17歳の時はいつもやってたよ。自分のことをプールギーク(マニア)だと思ってるからね。おかしいところを探して直す努力は常にしていたよ。

R:君が16歳の時はもうインターネットが普及してたよね。ビリヤードの試合動画は勉強になった?

G:ものすごく。皆あまり気が付いてないようだけど、動画から学べることはたくさんあるよ。ニック・バンデンバーグ(オランダ)はファンダメンタルを改善するのに催眠を使って、寝ている時にストロークをイメージしていたらしいよ。

R:それはすごいね。

 

…………

 

R:プロはドラッグテストを受けてる? どんな薬に対して?

G:詳細は知らないけど、やってるよ。マッチルームのイベントでは必ずやってるね。

R:一つ絶対にテストした方がいいのはベータブロッカーだな。

G:それ、何?

R:ベータブロッカーはアドレナリンを抑えるんだ。大事な場面でも緊張で手が震えたりしない。色々な競技でこれが使われてることがわかって問題になってるよ。ストレスやプレッシャーが無くなるからね。ヒルヒルで残り1球になった時とかとんでもないプレッシャーがかかるからね。視野が狭くなって動悸が激しくなる。普段からしっかりとしたルーティンが無いとどそっぽに外したりする。見たことあるだろ?

G:もちろん。

R:ショットのルーティンはある?

G:もちろん。なければ今言ってたようなプレッシャーの中でショットを決められないよ。

R:どんなルーティン?

G:秘密(笑)。

R:教えてくれよ。

G:もう完全に身に付いてしまってるから考えることもないけど、こんな感じかな。シュートラインに立って、どのくらいのスピードでどんな撞点を使って、的球が入ってキューボールがどこを通ってどこで止まるかまでイメージするんだ。イメージがまとまったら構えて、準備ストロークを2、3回して、最後のテイクバックでポーズ(一時停止)してシュート。

R:いいね。ポーズを入れることで俺のショットも良くなったんだ。

G:ポーズを入れた方がタイミングを取りやすいと思うよ。

R:テイクバックに入る前にポーズを入れる人と、テイクバックでキューを引いてポーズを入れる人がいるよね。どっち?

G:引いてからだね。

R:バディ・ホール(アメリカの著名ベテランプレイヤー)と同じだね。彼のポーズは長いことで有名で「バディ・ホールポーズ」と言われてたよ。バディ・ホールといえば、彼が現役だった頃は、多くの人がアンフェタミンを使ってたんだって。12時間とか24時間とか連続でプレーしていたからね。俺は大麻しか使ったことないけど、大麻も結構役に立つよ。感覚が鋭くなる感じかな。大麻吸ったことある?

G:あるけど、自分はあんまりかな。別に良くはならなかったよ。

R:大麻をどのくらいの量を使うか、どんな影響があるかとか試行錯誤は必要だね。俺はコメディのステージ前とか柔術をやる前にも必ず吸ってたな。大麻はパフォーマンス向上ドラッグだと思うよ。コメディを書くには絶対必要だね。アンフェタミンだけど、あれを使うと、ボールが球体じゃなくていくつものエッジがあるように見えて、そこに正確に狙いを定めることが出来るんだって。

G:トッププレイヤーの中にはドラッグを使わなくてもそう見えてる人がいるんじゃないかと思うよ。ジェイソン・ショウ(スコットランド)は間違いなくプールでは一番の目を持っているね。

R:「イーグルアイ」って呼ばれてるもんね。彼も間違いなくどんなトーナメントでも勝てるプレイヤーの一人だね。昔のプレイヤーは好きだし尊敬もしているけど、今のプレイヤーのレベルは間違いなく以前より高くなってるよね。

G:そう思うよ。ただ、昔と今では環境が違いすぎる。ラシャはもっと重かったし、ボールが汚れていたり、道具も違うしね。

R:エフレン・レイズ(フィリピン。↓)が登場するまでキック(空クッション)のレベルも低かったね。彼がキック&セーフをやって見せたことで多くのプレイヤーが「空クッションは当てるだけのものじゃない」ということに気が付いた。

G:皆「キックはフィーリングだ」と言うけど、結局練習をしっかりしないとそのフィーリングが身に付かないからね。それに色々なキックシステムもある。何人かはフィーリングだけでやってるだろうけど、他の多く人達は色々なシステムも研究して使っているよね。

 

ポッドキャスト出演後に公表された、レイズ vs ゴーストの年の差46歳対決エキシビションマッチ。2023年2月1日開催
ポッドキャスト出演後に公表された、レイズ vs ゴーストの年の差46歳対決エキシビションマッチ。2023年2月1日開催

シャーキングをやられた経験は何度もあるよ


 

R:フィリピンから何人ものすごいプレイヤーが生まれてるよね。

G:実は15歳の時、フィリピンに友達と行ったんだ。

R:どうだった?

G:誰とでもプレーしたよ。15歳の割には上手い自信があったんだけど、バーテンダーに負かされたり、ビリヤード場にいる普通のプレイヤーがマスワリを連発していたり。そんなことが何度もあったよ。会う人みんな上手だったね。

R:全体的にレベルが高いってことか。

G:タクシードライバーでも誰でもレイズやフランシスコ・ブスタマンテを知ってるし、プールは本当にポピュラーだね。

R:1950年頃にアメリカの軍人がフィリピンにプールを持ち込んだんだ。フィリピン人は気に入ってすっかりのめりこんでる。コンディションはすごくタフだって聞いてるよ。湿度は高いし、台の水平が取れてなかったり、ラシャは汚れてるし、パウダーを山ほど使うし。

G:賭け球が四六時中行われていて、鶏はそこらを歩き回ってるし、ものすごい環境だよ。

R:トッププレイヤーが賭け球をしていても、台のすぐそばを人がうろちょろしてたりするよね。これがテキサスだったら怒鳴りつけられてるよ。

G:環境が違いすぎるけど、良い経験にはなるよ。

R:フィリピーノは「シャークプルーフ」(シャーキングに耐性がある)って言われるんだけど、「プールシャーク」って皆はプールが上手い人のことだと思ってるかもしれないけど、実はそうじゃないんだ。「シャーキング」とは相手がショットする時にわざと動いたり、キューを倒したり、飲み物をこぼしたり、音を立てたりするような事なんだ。

G:何度もやられた経験あるよ。プロにもね。

R:どんな?

G:名前は言いたくないんだけど、ロングレースを3日に分けてやってたんだ。1日目の最後のラックは僕が取ってたから、当然2日目の最初のラックのブレイクは僕なんだけど、そいつは「ラグ(バンキング)するんだっけ?」って。それに、ラックシートを2人で使ってたんだけど、そいつがどこかに隠したり。休憩の直後、僕がブレイクで4球入れたら「これ、まだ練習?」とか言うから、「さっき『再開するよ』って伝えたよね」って言ったら、「俺は何も返事してないよ」って言ったり。勘弁してくれよ。

R:プロがそんなこと言ってんの? 名前言っちゃいなよ。

G:やめとくよ。フィリピン人だったとだけ。

R:大きな金額賭けてた?

G:2万ドル。

R:まあ、それだけの金額がかかってれば色々ね。

 

…………

 

R:賭け球の時、ドラッグを使っている人はいる?

G:いるね、間違いなく。コカインを使ってる人もいるよ。

R:コカインは長く持たないんじゃない?

G:だから途中で休憩入れてるよ。一度、パウダー代わりにコカインを使ってる人がいたよ。

R:コカインを指に付けてるの?

G:それを吸いながらプレーしてた。

R:上手かった?

G:下手ではなかったね。ギャンブル狂だと思うよ。

R:結局それで人生を台無しにした人も多いだろうね。

G:10時間ぐらい試合をすることもあるけど、自分は水か、糖分がほしい時にペプシを飲むくらいだね。ドラッグを使う方が有利ではあるだろうけどね。

R:賭け球の時はドラッグを使って稼いでいるけど、トーナメントではドラッグが使えなくてそれほどでもないってプレイヤー、いる?

G:ああ、いるね。別人のようだよ。

R:君はドラッグをやりたくならない?

G:全然。

R:使わなくてもそれだけ上手いんだったら必要ないよね。日々の練習の賜物だね。瞑想とかはする?

G:時々ね。でも、もっとした方が良い気もする。プールはメンタルゲームで、時にはミスが無くても負ける時があるからね。瞑想は全てのプレイヤーに必要だと思うよ。

R:プレイヤーじゃないとわからないと思うけど、すごく良いショットをしてても悪いロール(流れ)があったり、何度もミスをしてもラッキーで相手に簡単なショットを渡さない時もある。

G:9ボールは特に運の要素が他のゲームより大きいね。

R:7、8ラック相手に先行されたら、ワールドクラスプレイヤーでも硬くなってしまって、真っ直ぐなショットを外してしまったりするよね。ものすごいプレッシャーだと思うよ。特に、賭け球で生活していて、その日食事できるかどうかがその試合にかかってたりするとね。

G:そういう人、結構いるよ。

R:俺は常に思っているんだ、プールは真面目に練習した人だけが理解できる芸術だと。

G:ほとんどの人が、これがどれだけ難しくてタフなゲームか理解してないよね。実際にやってみないとどれだけ難しいかわからない。

R:そうだね、そして自分で良いショットをした時の感じ、感覚を経験してみないとね。一つ言えるのは、賭け球ジャンキーも皆、プールに魅了されているということ。

G:プロでもこのままプロとしての生活を続けていくかどうかを悩んでいる人は少なくないね。自分も考えたことがあるし、30代や40代のプレイヤーはもっと真剣に悩むだろうね。

R:今は『マッチルーム』や『プレデター』など色々なオンラインストリームの試合などが増えてきているから、君は本当にいいタイミングで出てきたと思うよ。インターネットのおかげで世界中のプールプレイヤーが見られるしね。

 

© probilliardseries 2022
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アメリカに来たのは間違いではなかったと思ってる


 

R:ゴールはある?

G:以前は年間のゴールを決めてたよ。「ワールドチャンピオンになる」とか。2022年は(ロシア選手の)出場停止措置もあったから、アメリカ中で小さい試合を含めて旅をしながらノンストップでやってきた。ちょっと惨めな気持ちにもなったけど、アメリカに来たのは間違いではなかったと思ってる。2023年のゴールは大きな試合で成績を残していくことかな。まだビザの関係でアメリカ国外には出られないけど、2023年の後半にはクリアになると思うんで、そうしたら海外でも試合に出たいよ。

R:アメリカの市民権は取る?

G:グリーンカードがもらえたら申請するかもしれないけど、正直まだそこまで考えてない。多くのファンが『モスコーニカップ』のアメリカチームでプレーしてくれって言ってくれるけど。

R:そうなったらすごいな。

G:それほど簡単な話じゃないんだ。市民権を取るのに5年はかかるし、そして、国を代表する選手になるためにはさらに2年間は世界大会には出られない規則があるらしいんだ。

R:でも、その28歳頃はプレイヤーとしては最高のパフォーマンス出せるような年齢だよ。

 

…………

 

R:大勢のフィリピン人プレイヤーがアメリカにやってきて金を巻き上げていった時代があったんだ。レイズはその中で一番だったけど、彼は最初偽名を使っていたんだよ。

G:知らなかった。

R:なんて名前だったっけな? スペインっぽい名前。なんで偽名だったかというと、レイズがフィリピンNo.1プレイヤーだってことを1980年代のアメリカであっても誰かが知ってるかもしれないからね。名前分かった?(とスタッフに聞く)。そう“シーザー・モラレス”。その名前で賭け球で大儲けしていったんだ。後でそれを知った人たちは「騙された~」って思っただろうね。(1985年の『レッズ』という大会の記事の画像を見せながら)「Morales stuns field at Red’s」(モラレスがレッズのフィールドを打ちのめした)。この頃レイズは5ドルのキューでプレーしてたって話だよ。

G: 左側にいる人、デニス(・オルコロ)っぽいね。

R:別人かな。デニスはもっと若いし。これは何年だ? 1985年ヒューストン。レイズは当時の大物達をなぎ倒して、負け無しで優勝しているね。

 

…………

 

R:誰かに銃を突きつけられたり、強盗に遭ったことはある?

G:自分はないけど、友達がフィリピンでやられたって。100ドルぐらいの賭け球で地元の男に勝ったんだけど、相手が払わなくて、たいした金額でもないから大げさにするつもりはなかったらしいけど、試合をセットアップした別の男が現地の言葉で文句を言ったら、相手が怒って銃を上に向けて発砲して「払わないぞ」とかなんとか言ってたらしい。

R:たった100ドルで?! 51,000ドルだったらどうなってたんだろうね。こういったギャンブラーは犯罪者と繋がりがあったりするからね。自分自身は何もやってなかったとしても、お金を出すのが犯罪者やマフィアだったり。

G:ドラッグマネーは賭け球に絡んでることもあるね。

 

…………

 

R:ロサンゼルスに昔『ハリウッドビリヤード』という大きな店があったんだけど、地震で潰れたんだ。建物がだめになってしまったんで別のきれいな場所に移ったんだけど、昔みたいにプールプレイヤーが集まる場所というよりも、デートに使われるようなお店になって、音楽や料理は良くなったけど昔の雰囲気がなくなって、そのうち潰れてしまったんだ。あれだけ大きなロサンゼルスにプールホールが無いんだぜ。『ハードタイムス』は車で50分ぐらい離れてるしね。

G:2010年頃?

R:その頃かな。さっき見せたストリックランドのビデオを撮ったのは、再オープンした後の『ハリウッドビリヤード』だったんだ。あの店が潰れるのを見るのは辛かったね。プールはもうおしまいかと思ったよ。

G:僕は数年前までアメリカのプール事情を知らなくて、知っているのは『ダービーシティ』だけだったからね。あそこは特別だね。1階はトーナメントが行われていて、2階では8日間、24時間賭け球が行われてる。中には、それまでプレーしていた人が疲れてくる夜中の3時頃を狙って来る人もいるよ。

 

…………

 

R:どんな環境で育ったの?

G:モスクワで育ったんだけど、ニューヨークみたいな大都市だね。

R:ギャンブルとは無縁だった?

G:ヨーロッパではほとんどないね。50ユーロとかちょっと賭けることはあるけど。最近は少し増えてきて、ルーマニアで20,000ドルの勝負をストリームで見たし、スイスもちょっと多いかな。でも、アメリカみたいなのはないね。

R:なんでだと思う?

G:アメリカではプレーすること(実戦)が練習だけど、ヨーロッパでは練習は練習でしっかりやる感じかな。

R:ラルフ・スーケー(ドイツ)はギャンブルしないよね。

G:そうだね。あとトーステン・ホーマン(ドイツ)もしないんじゃないかな。

R:どっちのスタイルが好き?

G:トーナメントプレイヤーかな。そのライフスタイルで育ってきたし、トレーニングもそれに合わせてしてきたし。

R:トーナメントは短いレース(5先)と長いレース(100先)、どっちが好き?

G:長いレースの方が自分に有利だから長いレースがいいけど、視聴者目線で短いレースが必要なのも理解しているよ。

R:プレデター(系のプロ10ボールツアー)は“シュートアウト”(サッカーのPK戦のような固定の配置でのシュート勝負)をやってるよね。

G:4ラック先取×2セット先取で、1-1のタイの場合はシュートアウトで決着。見るのは面白いと思うけど、撞く方はプレッシャーだよ。

R:あのフォーマットは好き?

G:プレッシャーがかかるのは好き。でも、負けるとなんか納得いかない。先月『プエルトリコオープン』ではスーケーと当たったんだけど、第1セットは4-0で僕が取り、第2セットも3-0まで行ったところでドライブレイク(ブレイクノーイン)。その後、僕に1回だけキックショットが回って来たけど、結局第2セットを落としたんだ。あと1ラックで勝てたのにそのセットを落として、そのままシュートアウトに入るのはメンタルにすごく影響するよ。結局シュートアウトで僕が1球ミスして負けた。

R:ファイナルも同じフォーマット?

G:同じ。僕はこのツアーで3回優勝しているけど、一度ファイナルでカルロ・ビアド(フィリピン)とシュートアウトをしたよ。この1球で25,000ドル(が決まる)というのはクレイジーだったよ。

R:悪いアイディアではないと思うけどね。

G:そう思うけど、それで負けるのは辛いよ。

R:それもわかるな。プールをよくわかってる人には15ラック先取とか実力が発揮できるフォーマットが良いとは思うね。

G:でも、結局たくさんの人が見てくれないと意味がないからね。

R:プレデターやマッチールーム、他にもオメガビリヤードなどのストリーム企業はよくやってると思うよ。

 

© probilliardseries 2022
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7フィート、9フィート、10フィート、全て別物だよ


 

R:今後の予定は?

G:2023年1月は『ターニングストーンクラシック』と『ダービーシティ』。2月はちょっと小さいトーナメントにも出る予定だよ。バーテーブル(7フィート)トーナメントも。

R:バーテーブルは好き?

G:大嫌い。でも、結構大きな金額が動くんだよね。カルカッタ(外馬)は知ってる?

R:うん。知らない人に説明すると、大会に出てない人でも、勝つと思うプレイヤーに賭けることができるんだ。ただし賭けられるのは一人のプレイヤーにつき一人。だからオークション形式で金額が釣り上がる。カルカッタの方が優勝賞金より高い時もあるよね。

G:バーテーブルのカルカッタはいつも高いよ。時には15,000ドル~20,000ドルまで行く時もある。

R:バーテーブルの試合をやっている店と9フィートテーブルの試合をやっている店ではどんな違いがあるの?

G:バーテーブルの試合をやる店の方がバーっぽいかな。

R:音楽がうるさくて、タバコの煙もひどい。たまにバーテーブル専門の選手もいるよね。

G:9フィートとは違ったゲーム性だからね。7フィート、9フィート、10フィート、全て別物だよ。7フィートは良い“イコライザー”と言えるかな。7フィートテーブルならアマチュアでもプロ並みのプレーができたりするし、プロを倒すチャンスもあるからたくさんの人が出場する。そのへんもヨーロッパとは違うところかな。向こうには7フィートテーブルはないし。

R:プールに対する姿勢もヨーロッパとは違うからね。ヨーロッパのプレイヤーの方がプレースタイルが似ている気がするんだ。それに対してアメリカは個性が強い。

G:アメリカも少し変わってきてると思うよ。特にヨハン・ライシンクがアメリカチームのコーチになってから、タイラー(・スタイアー)やシェーン・ウォルフォードなどの若い選手は。

R:タイラーのスタイルはヨーロッパっぽいね。

G:彼はすごく練習熱心だし、体系的に練習している。若い選手が目標にするには良い選手だと思うよ。

R:ゴールの話に戻るけど、世界一の選手になりたいだろ?

G:もちろんだけど、それがゴールではないね。ゴールは「ただ上手くなりたい」。既に世界チャンピオンのタイトルは持っているし(2019年)、また獲りたいとは思うけど、まだビザなどの予定がはっきりしないのもあるし、それがゴールではないね。練習をしっかりしてもっともっと上手くなりたい。

R:それが世界で一番の男になる道筋に思えるね。

G:まあ既になってるかもしれないけど。

R:そりゃそうだ。しかもまだ22歳。そして、このポッドキャストの最初のプールプレイヤーのゲストだ。おめでとう、そしてありがとう。

G:こちらこそ、ありがとう。

 

(了)

※ゴーストの2021年インタビュー(書き起こし)記事はこちら

 

※「聞いてみた!」の他のインタビューはこちら

 


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