2006 アジア大会(カタール・ドーハ)金メダリスト 梅田竜二 × 川端聡の20周年記念対談を行いました。梅田プロのお店、東京『ヤマニ』にて。記事はこの後すぐアップします。2人が対面するのも20年ぶりだったそう。その瞬間の動画です。
— Billiards Days (@BD_koba_ta11) May 9, 2026
※動画の手ブレと私の声が大きいのはご容赦ください。 pic.twitter.com/pT6h4qPE8E
今から20年前、
2006年にカタール・ドーハで開催された
『第15回 アジア競技大会』。
ビリヤード競技の
キャロム・スリークッション(3C)で
梅田竜二が、
プール(ポケットビリヤード)・8ボールで
川端聡が、
日本に金メダルをもたらしました。
それぞれ日本キャロム界では2人目の、
日本プール界では初めての
アジア大会金メダリスト。
“アジア版オリンピック”での金メダルは、
日本スポーツ史に刻まれる栄誉です。
その後、ビリヤードは2010年大会を
最後にアジア大会の競技種目から
外れてしまいましたが、
2030年のカタール・ドーハ大会で
復活する予定です(※記事はこちら)。
あのドーハの激闘から20年。
今なお日本トップのキューイストとして
活躍を続ける梅田竜二と川端聡。
今回は金メダル20周年特別企画として、
両名が当時から今にいたるまで
使い続けているキュー、ADAM JAPANの
サポートのもと対談取材が実現。
ドーハの思い出から現在の競技活動まで
たっぷり語ってもらいました。
まずその【前編】を。
Supported by ADAM JAPAN
画像提供:On the hill !
資料提供:BILLIARD WALKER
取材協力:ビリヤード ヤマニ
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【前編】2006ドーハ。その空気
2006 ドーハ大会後に日本で行われた祝勝会にて。画像:On the hill! ※以下全て
――今日はお集まりいただきありがとうございます。お2人が対面するのはいつ以来ですか?
川端:それこそドーハの祝勝会以来ですね。
梅田:そう。だから20年ぶりってことですね。
川端:僕はよくYouTubeでスリークッション(3C)を見ていて、梅田さんのご活躍も拝見しています。だから、「お久しぶりです」ぐらいの感じです。
梅田:僕もたまにYouTubeでポケットを見てます。先日の『関東オープン』にはうち(梅田プロが営む東京『ヤマニ』)の選手も出てたので見てました。川端プロのこともたまに映像や写真で見てますから、そこまで久しぶりって感じではないですね。
――今日川端プロには金メダルをお持ちいただきましたが、梅田プロのは見当たらず。
川端:僕は金メダルはこれ1個しかないですけど、梅田さんは今までいくつも獲ってきたからたぶんあちこちに置いてあるんじゃ……。
梅田:江戸川区のお手伝いの時などに金メダルを展示していただくことがあって、その都度メダルを持ち出しています。確実に家かお店のどこかにはあるんですけど……(笑)。
――江戸川区のお手伝いというのは「ビリヤード講習会」ですか?
梅田:そうです。『共育プラザ平井』という所で中学生・高校生に教えてます。
川端:そういう行政の仕事も、金メダルがあると全然違うんですよね。僕もそれは心から感じます。
梅田:そうですね、全然違うと思います。
――川端プロは普段この金メダルはご自宅に置いているんですか?
川端:いや、普段はお店(長年所属している大阪『SUN』)で飾っていて、仕事などで持って行く必要があればその都度持ち出してます。そういう機会は結構あります。
――そもそもお2人が最初に会ったのは?
川端:ドーハの8年前の、タイ・バンコク大会(1998年。梅田3C銀メダル。川端8ボールダブルス銅メダル)の壮行会かな。日本選手団の壮行会が東京で行われて。皇族の方もお見えになって有名なスポーツ選手もいっぱいいました。
梅田:そう、品川プリンスホテルでやりましたね。
川端:そのバンコクでは同じ選手村にいましたけど、僕らポケットチームとキャロムチームは基本的に別行動でした。試合日程もずれてたかな。
梅田:バンコクでは島田さん(暁夫プロ)が3Cで金メダルで、僕が銀メダル。ポケットは高橋邦彦プロが複数メダルを獲って(9ボール銀、8ボール銅、8ボールダブルス銅)、川端プロもメダルを獲った。それで急遽、三笠宮寛仁親王殿下(2012年に66歳で薨去。上掲の祝勝会画像左3)がご臨席されて、日本ビリヤードチームでバンコクのホテルで祝勝会をやりましたよね。
川端:やりましたね。バンコクの頃はポケットは高橋さんしかメダルのチャンスがないと思われていたと思います。僕はペーペーやったし、おこぼれの銅メダル(笑)。でも、キャロムは行く前からメダル確定みたいな雰囲気じゃなかったですか?
梅田:いや、韓国の2人が強かったから、日本の2人で銅メダル1個だけっていう可能性もありました。結果的に準決勝で島田さんも僕もそれぞれ韓国選手に勝てたので、金銀ダブルで獲れました。
――タイ・バンコク大会(1998年)の頃からカタール・ドーハ大会(2006年)の頃にかけて、それほどコミュニケーションを取っていた訳ではないと思いますが、お互いにどんな印象を抱いていましたか?
川端:梅田さんは「メダルを獲るんだろうな」って見てました。
梅田:バンコクの時はまだそんなに自信はなかったですけど、ドーハの時は自分でも「獲れそうだな」という感覚はありました。川端プロのことは……僕は高橋プロと同い年なので「高橋プロのすぐ下の世代の人」という認識で、「次の世代のポケットチャンピオンだな」という感じで見てました。
――ドーハから20年が経ちましたが、当時を思い出すことは?
梅田:2030年アジア大会は再びカタール・ドーハで行われます。そこでビリヤードが20年ぶりに競技に復活するという記事を見て、当時を思い出しました。
川端:僕はしょっちゅう思い出します。メダルマッチ(準決勝・決勝戦)の印象が強すぎて。準決勝(L・アンダン)・決勝戦(A・ガビカ)と2試合連続でフィリピン選手と撞きました。カタールはフィリピンからの出稼ぎの人がめちゃくちゃ多くて、500~600人ぐらいのフィリピン人が観客席にいたんです。もう完全アウェイで、僕がスクラッチとかしようもんなら大拍手。そういう中で震えながら撞いてたんですけど、アウェイの空気を自分の力に変えられたことがすごく嬉しかった。今もそのシーンを思い出しますね。……あのギャラリーは本当にうっとうしかったけど(笑)。
――梅田プロはメダルマッチの雰囲気は覚えていますか。
梅田:覚えてます。決勝戦(vs ズオンアインヴー。ベトナム)はそれまでと違って、ひな壇みたいな一段高い所にテーブルが設置されていて、コンディションがまともになってました。試合内容は、僕のスタートが良くて自分の展開のまま進んで行って、途中で追い付かれたんですけど、それでも終始優勢な感覚がありました。
川端:羨ましい。僕、終始劣勢やったんで。
梅田:相手のヴー選手も何回も撞いたことのある人だったから、「こう戦えば大丈夫」とかそういうところまで頭が回っていて冷静でしたね。
川端:僕が自分の試合でよく覚えているのは、決勝戦は9ラック先取で5-7でリードされてたんですけど、ガビカがリーチをかける8番を撞いた時のことです。ガビカはクッション際の8番をゆっくり撞いたんですけど、テーブルが悪かったおかげでヨレて入らずに残ったんですよ。そこから僕が逆転できたのであのテーブルには感謝してます。普通のコンディションやったら絶対入ってる球でした。
(了)
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梅田竜二×川端聡 2006ドーハ・アジア大会 金メダル20周年記念対談
・【前編】
・【中編】
・【後編】
・【番外編】
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◇ ADAM JAPAN関連記事はこちら
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