〈BD〉「誰が来ても大丈夫というマインドでした」――全日本女子プロツアー第1戦優勝・平口結貴の談話

 

14日~15日(土―日)の

全日本女子プロツアー第1戦 in 愛知 オクトパス西尾店』で

優勝した平口結貴の談話です。

 

平口プロは

1月の『10ボールアジア選手権』で優勝。

今季国内外合わせて早くも2勝を挙げています。

 

次の大会は、

4月初旬のPBS セントルイスラウンド

『女子セントルイスオープン』と

『ミックスダブルス』の

2部門に出場します。

 

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――『10ボールアジア選手権』(1月インドネシア)に続き、今年2つ目の優勝です。

 

平口:アジア選手権で優勝した時とはまた違う安堵の気持ちです。アジア選手権の後に出た『女子ラスベガスオープン』(17位タイ)では決勝ラウンドに残れなかったし、そこまで良い精神状態ではなかったんですけど、国内で今年まず一つ勝つことが出来てホッとしています。

 

――今回は予選ラウンドで一度敗れました。

 

平口:はい、勝者最終(vs 梶谷景美)で負けてしまって敗者側からの勝ち抜けでした。そして、決勝ラウンド1回戦(ベスト16)は見事に河原(千尋)プロの枠を引いてしまい……というか、1回戦から決勝戦まで、一緒に海外遠征に行くことの多いプロの方々と当たり続けることになりました(苦笑)(※ベスト8:谷みいな、準決勝:栗林美幸、決勝戦:小西さみあ)。

 

――逆に気合いが入った側面もあるのでは?

 

平口:はい、気合いは入ってましたね。それに、今自分の取り組んでいる課題は意識しながらも、久しぶりに自分らしくというか、フィーリングで行くところは行けていたので、そのバランスも良かったのかなと思います。

 

――課題というのは海外遠征で得たものですか?

 

平口:そうです。アジア選手権やラスベガスオープンで得られた課題をずっとやってるんですけど、その前から何かに囚われてビリヤードしているような感覚や、慎重になりすぎていた部分がありました。今回はそれを解放しながら……周りに自分の球撞きをどう思われるかとかは考えないで、好きなようにやってみようと思いまして。それで豪快に外した球もあるんですけど、それ以上に自分の良さが出せたかなと思います。

 

――ミスを恐れずのびのびと撞いていた印象があります。一段階上の自信が付いたのかなと。

 

平口:ああ、良かった。そんな風に映ってたんですね。一言で言えば「ショットが良かった」ということになると思うんですけど、球が外れても「うんうん、やっぱり外しますよね、これは」ぐらいの感じで、気にせずどんどんボールに向かって行けたと思います。決して適当に撞く訳じゃなくて、「最速のスピードで考える」というスタイルでやってました。

 

――ブレイクも安定してましたね。

 

平口:そうですね。特に決勝日は全体的にブレイクのヒネリ加減とかが合っていて安定してたと思います。それと自分で良かったなと思うのはセーフティです。セーフティに関してはフィーリングじゃなくて頭を使って丁寧にやってました。皆さん上手いからセーフティ返しをされちゃうこともあるんですけど、しっかりと球を隠すことを考えて、相手に空クッションを撞かせる形を作ることができたと思います。穴前に的球を残してしまうようなセーフティミスはほとんどなかったかな。

 

――決勝戦では小西さみあプロと対戦。互いの手の内をよく知っている間柄ですが、どんな心境でしたか?

 

平口:相手がさみあプロだからとかは関係なく、やっぱり決勝戦ということもあって緊張はしてました。ただ、その緊張はネガティブなものじゃなかったです。「負けたらどうしようとか」とかは一切考えず、むしろ「誰が来ても大丈夫だ」というマインドでしたね。

 

――良いメンタルですね。

 

平口:はい、さっきも言ったことですけど、決勝戦もセーフティは冷静に考えて撞けてました。ラインや撞点やスピードまでしっかりと。そして、入れに関しては余計なことはあまり考えず、出しも意識しすぎずにフィーリングでやってました。バーっと行けるとこはバーっと行く。攻守の頭の切り替えはスムーズに出来ていたと思います。

 

――最後の上りの取り切りは、特に取り出しの2番とそれに続く4番が難しい球だと思いましたが、ためらわずにキューを出していましたね。

 

平口:そうですね。まず、決勝戦のテーブルはポケットサイズがノーマルだったので、あまり入れに不安要素がなかったというのもあります。それまでと同じで頭を回すのは必要最低限にして、フィーリング重視でバンバンバンと入れてました。荒削りと言えば荒削りなんですけど、今回はそれで行こうと決めていたので。

 

――決め切ってる人の強さですね。

 

平口:はい、このスタイルだとポロッとミスすることも結構あるので、精度を上げていかないといけません。そこはまた次のアメリカ遠征(4月初旬。ミズーリ州セントルイス。『PBS セントルイス女子オープン』&『ミックスダブルス』)までに修正できたらいいかなと思います。

 

――2週間後にはまたアメリカです。

 

平口:女子オープンもそうですし、初めてW・シェブチック(ポーランド。元世界王者)とペアを組んで出るミックスダブルスもとても楽しみです。大会が終わったらすぐ日本に帰って来て『関東オープン』に出ます。今回優勝はできましたけど、海外遠征で得た課題点がまだ発展途上だということも確認できたので、時間は限られてますけど、引き続き自分の良いところは残しながらレベルアップに取り組んで行きます。あとはやっぱり体調管理ですね。遠征で一番大事なのは体調と体力だなって最近ますます感じてます。食事と休息をしっかり取りながら体調を整えてセントルイスに挑みたいと思います。

 

――わかりました。最後に応援してくれた方々へメッセージを。

 

平口:おかげさまで『10ボールアジア選手権』に続き、愛知でも優勝することができました。応援してくださったファンの方々、スポンサー様、家族と北海道の皆さん、そして開催店の皆様、ありがとうございました。今回予選は『ダマデノッチェ』さんで、決勝は『オクトパス西尾店』さんで撞かせていただきましたが、どちらのお店でも多くの方に熱心に応援していただけて、良い集中でプレーすることが出来ました。ありがとうございます。今年これからも国内外の大会にたくさん出て行きますので、引き続き応援をよろしくお願いします!

 

(了)

 

※『アジア10ボール選手権』優勝時

(2026年1月)のインタビューはこちら

 

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Yuki Hiraguchi

JPBA50期生(2016年プロ入り)

1997年7月11日生

北海道出身・東京都在住

主な戦績: 

アマ時代:

2013年『全日本ジュニア』

(JOCジュニアオリンピックカップ)優勝

2013年『世界ジュニア』(南アフリカ開催)準優勝

2015年『アマナイン』優勝

2015年『アジア選手権』ジュニア女子の部3位

2016年『第8女流球聖戦』球聖位

プロ入り(2016年7月)以降:

2016年・2020年『関東レディースオープン』優勝(2016年は最年少優勝記録)

2017年『ジャパンオープン』優勝(女子の部最年少記録)

2018年『東海グランプリ』優勝

2019年『全日本女子プロツアー第2戦』優勝

2019年 中国『CBSAツアー 泰順戦』3位、同『北京 密雲戦』3位

2022年『大阪クイーンズオープン』優勝

2022年『ワールドゲームズ2022 バーミングハム』プール女子9ボール銅メダル

2023年『全日本女子プロツアー第2戦』優勝

2023年『全日本選手権』優勝

2025年『全日本女子プロツアー第2戦』優勝

2026年『アジア10ボール選手権』優勝

2026年『全日本女子プロツアー第1戦』優勝

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