〈BD〉「決勝戦は何一つ緊張しなくて『楽しいな』って」――GPW-1優勝・金澤蒼生の談話

 

15日(日)の

グランプリウエスト第1戦 in 大阪 タツミ』で優勝。

 

プロ入り2戦目で初優勝を飾った

ルーキープロ、金澤蒼生の談話です。

 

ビリヲカさんによると、

プロ入り2戦目で優勝したのは

30年前の高橋邦彦プロ以来ではないかとのこと。

高橋プロは1996年にプロ入り。

2戦目の『ジャパンオープン』

(この年は1月開催)で優勝しています。

 

ーーーーーー

 

――プロ入り2大会目で早くも初優勝を飾りました。

 

金澤:こんなに早く優勝できるとは思ってませんでした。1日通してラッキーもありましたけど、やっぱり嬉しいですね。

 

――決勝戦は、所属店の『SAMURAI』(兵庫県加東市)の店主でもある竹中寛プロとの師弟対決が実現しました。運命的な展開ですね。

 

金澤:竹中さんと決勝戦が撞けたことはめちゃくちゃ嬉しかったです。ベスト8あたりでちょっと師弟対決を意識し始めて、お互いにベスト8を勝って準決勝に進んだ時は「僕がここで勝てば竹中さんも勝ってくれるんじゃないかな」と思ってました。

 

――1日で7試合しましたが、全体的に自身のプレーを振り返ると?

 

金澤:よく撞けていた方だと思います。ただ、今回のブレイク(9番オンフットラック、ブレイクボックス有り、3ポイントルール採用、勝者ブレイク)は難しくて、あまり良くなかったですね。

 

――あのブレイクはWNT.(ワールドナインボールツアー)タイプでしたね。

 

金澤:WNT.とは違ってスリーポイントルールがあったのでもっと難しかったです。試合前にブレイクの練習はしてたんですけど、イリーガルになりやすいし、より厳しかったです。たぶん皆さんそうだったと思うんですけど。

 

――大会全体を振り返って「あそこがカギだった」と思うような試合や場面は?

 

金澤:カギですか……ベスト16(vs 河原千尋)と準決勝(vs 吉岡正登)はすごく危なかったというか、ほぼ負けてたなっていうぐらいの展開やったんですけど、なんとか勝てました。この2試合は大きかったと思います。

 

――ベスト16はヒルヒル(6-6)になって。

 

金澤:はい。僕が6-3で先にリーチをかけたんですけど、次のブレイクがイリーガル。そこからもう河原プロにスーッと追い付かれてしまいました(笑)。準決勝は吉岡プロが先にリーチをかける(6-4にする)9番を失敗して。そこから僕が先にリーチかけて最後はマスワリで上がれました。

 

――決勝戦を見る限り、いつも通り良いリズムで球を入れてる様子でしたが、他の試合もそうでしたか?

 

金澤:そうですね。シュートに関してはどの試合もそんなに問題はなくて、結構入ってたと思います。

 

――決勝戦はどういう心境でしたか? 師匠が相手だった訳ですが。

 

金澤:もちろん勝負は勝負なんで、勝ちたいなという気持ちでやってたんですけど…… まあ、やる前からそうなるだろうとは思ってたんですけど、緊張はしなかったです(笑)。まるで練習の時のようなノンプレッシャー状態で、何一つ緊張しなくて、ただただ「楽しいな」っていう。あの場を楽しみながらプレー出来ました。

 

――もし決勝戦の相手が別の選手だったらもっと緊張していたと思いますか?

 

金澤:それはどうかわからないですけど、一番楽しく撞ける相手が竹中プロなのは間違いないです。

 

――金澤プロが5-2までリードしましたが、竹中プロが2点返して1点差になりました(金澤5-4竹中)。焦りは?

 

金澤:全くなかったです。あのまま竹中さんの展開になって負ける可能性も十分あったんですけど、何も思わなかったですね。「負ける時は負けるだろうし」みたいな。

 

――第11ラック、竹中プロの6番のバンクアンドセーフが穴前に残ったところから、金澤プロが3球取って上がりました。ターンが回って来た時、どんな気持ちでテーブルに向かいましたか?

 

金澤:もちろん「残り3球で優勝やな」とは思ってたんですけど、まず6番→8番ですよね。8番にちゃんと出せたら取れるなと思ってました。手球が8番に当たってもいいし、8番の裏(右側)を抜けてもいいなと。結果、8番のすぐ左を通って出たのでラッキーでした。

 

――それで苦笑いしていたんですね。

 

金澤:そうなんです、はい(笑)。

 

――ゲームボールを入れて竹中プロと握手をしてキューを掲げていました。この時のお気持ちは?

 

金澤:優勝してめっちゃ嬉しいなっていうのはあるんですけど、この時はそこまで実感はなかったです。試合後に曽我部(光貴)プロが祝勝会みたいな場を設けてくださって、その時ぐらいから「ああ、優勝したんだな」「イメージより早かったな」と感じました。

 

――たしかにプロ入り2戦目での優勝はとても珍しいこと。ご自身でも上出来だと感じますか?

 

金澤:はい。上出来すぎると思います。

 

――そもそもプロになった実感はどのぐらいあるのでしょうか? 周りから「蒼生くん」ではなく「金澤プロ」と呼ばれることも増えていると思います。

 

金澤:プロになった実感はあるにはあるんですけど、めちゃくちゃある訳じゃなくて、今でも自分を「プロや」という風には思ってないですし、「プロだからこうしなきゃ」というのもないです。よくプロの方々は「試合でアマチュアと当たるのはキツい」って言うことがあるじゃないですか。でも、僕にはその感覚はピンとこないです。たぶんこれからもそうなんじゃないかな。前からプロかアマかを意識することがほとんどありません。

 

――グランプリウエストでは、昨年の『GPW-4』から3位→3位→2位と高いアベレージを維持してきて今回初優勝を飾りました。改めて今回は何が良かったんでしょうか。勝因は?

 

金澤:ビリヤードの面で言ったら、直前のフォーム修正が上手く行ったことだと思います。大会前の土曜日の練習時にフォームをちょっと変えたんです。それまでストロークというか、キューが思ったところに出えへんかったのを、この練習の時に発見したことがあって調整しました。自分の中ではそれが良かったと思います。もう一つ、ビリヤード面以外で良かったのは、今回は金曜に大阪入りして土曜日に大阪でハウストーナメントに出たんですけど……

 

――兵庫在住ですから当日入りも出来るけど、今回は2日前から大阪にいたんですね。

 

金澤:はい。大阪の北川さんという方にとてもお世話になって、大阪で2泊させていただいて食事もご馳走になりました。僕は電車移動が得意じゃないんですけど、会場まで一緒に電車で付いてきてくださって、決勝戦が終わるまで応援もしていただきました。丸々サポートしていただいてすごくありがたかったですし、おかげでリラックスして試合に臨めました。

 

――次の目標は?

 

金澤:グランプリウエストでは優勝できたので、『関東オープン』とか『ジャパンオープン』とかG2以上の全国オープン戦で優勝したいです。そして、ランキングを上げていって、理想を言えば大井(直幸)プロのように「プロ入り1年目で1位」を目指したいです(※大井プロは2006年にプロ入りし、同年ランキング1位を獲得)。あんな風に1年目から活躍できたらいいなっていうのはありますね。

 

(了)

 

※ プロ入り直前(2025年12月)のインタビューはこちら

 

ーーーーーー

 

Aoi Kanazawa

生年月日:2007年11月7日

出身・在住:兵庫県

日ノ本学園高等学校3年生

所属店:『SAMURAI』(兵庫県加東市)

主なタイトル:

2023年&2025年『全日本ジュニア』優勝

2025年『アマナイン』優勝

2025年『全国アマチュアビリヤード都道府県選手権 in 青森』

2025年『世界ジュニア スペイン』準優勝

2026年『グランプリウエスト第1戦 in 大阪 タツミ』優勝

プレーキュー:Geez Tech(シャフトはTour、タップはGeez Tip)

ブレイクキュー:Geez Tech TANK

ジャンプキュー:Geez Tech AERIS

スポンサー:Geez Tech、NSK工業株式会社、E-REVO、レザーソー工業株式会社(#玉鳥産業株式会社)、藤本糧穀株式会社、PROTEX

 

ーーーーーー

 

BD Official Partners :  

世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED 

国内外著名ブランドのビリヤード用品販売中。Billiard Square

創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN 

ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。New Art 

ビリヤード台・用品のことなら。レッスン場「Poche」併設。日勝亭

世界No.1の総合ビリヤード用品メーカー。PREDATOR JAPAN

徹底した品質の追求。信頼できる道具をその手に。KAMUI BRAND

川崎と横浜でビリヤードを楽しむ・習う・競う。MECCA 

人気ブランドから希少品まで。カスタムキューなら。UK Corporation 

国内外トッププロが信頼を寄せる国産積層タップ。斬タップ

創業80年。品質と品格、情熱のイタリアンキュー。LONGONI

徹底的なプレイヤー目線でできたJapanタップ。NISHIKI PREMIUM TIP

世界が注目。東京発のキューケースブランド。3seconds

トリファイドシャフト&カスタムキュー好評発売中。早川工房

全てのビリヤードプレーヤーに良い革を。NAOLLY

HOW(ハオ)、Unlimited、Owlなど取り扱い中。SHOP FLANNEL

13都道府県で開催。アマチュアビリヤードリーグ。JPA

極上の撞き味を今ここに。国産牛革積層タップ。BIZEN TIP

抜群の撞き心地と性能。カスタムオーダーキュー&シャフト。Geez Tech

首都圏中心に洗練されたビリヤード&ダーツ店舗を展開。 BAGUS

最終第9巻発売中! ビリヤード漫画『ミドリノバショ

 

 

<<<前の記事   次の記事>>>

サポートよろしくお願いします

いつもありがとうございます。この記事を気に入って下さった方、「寄付してあげてもいいよ」という方がいらっしゃったらサポートしていただけると嬉しいです。取材経費・サイト運営費に使わせていただきます。

金額は空白欄に適当に(15円から)書きこんで下さい(あらかじめ入っている金額はAmazonの設定なので気になさらないでください)。受取人は 「 billiardsdays@gmail.com 」です。よろしくお願いいたします。