〈BD〉「ゴールデンナインのおかげでシュートの自信がアップした」――GPE-1優勝・杉山功起の談話

 

15日(日)、

グランプリイースト第1戦 in Link 西川口店』で優勝。

 

昨年の『グランプリイースト第6戦 in BAGUS 川崎店』に続き、

GPEで2戦連続優勝を飾った

杉山功起の談話です。

 

GPE-1の直前に出ていた、

DUYA Legendsゴールデンナインマスターズ

(中国式9ボールの世界大会。杉山プロは65位タイ)

のことも聞きました。

 

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――GPEで2戦連続優勝を達成しました。

 

杉山:もともとそんなに「連勝」は意識してなかったですし、年をまたいでいることもあってそこまで実感は湧いてないです。「2戦連続で優勝出来たぞ!」というより、「GPEの開幕戦で勝てて良かったな」という気持ちの方が強いです。

 

――前節(2025 GPE-6)覇者ということで、前日予選(関東支部予選)が免除され、日曜日のベスト16からの登場でした。体力や気持ちの面では楽だったでしょうか。

 

杉山:優勝者シードは初めてでしたけど、以前『東北予選』に出て権利を取ったことがあって、その時も前日予選には出てません。だから、日曜日から出たのは2回目なんですけど、 他の多くの選手達は土曜日から試合をやってきて、試合感みたいなものがある状態で決勝ラウンドに臨むじゃないですか。自分がその中に入ってちゃんと試合モードに切り替えられるのかなという不安は少しありました。まだ決勝ラウンドシードの経験が少ないんで。

 

――朝イチのベスト16(vs 鳴海大蔵)はいきなり激しい競り合いになりましたね。

 

杉山:あれはハードゲームでした。ポケットサイズはノーマルで、お互いにとにかく入れて入れて……っていう内容で。たまたま鳴海プロがナイスブレイクをしたのに蹴られてスクラッチというのが2回あって。もしそれがなければ僕の勝率は20%ぐらいだったと思います。それぐらいきつい試合でした。

 

――タフな展開の中でも、杉山プロはよく入れ続けていたように見えました。

 

杉山:そうですね。1日を通してシュートは結構安定してたと思います。それはやっぱり『DUYA Legendsゴールデンナインマスターズ』(中国式9ボールの世界大会。杉山プロは65位タイ)を経験したおかげです。単純にシュートに自信が付いたのと、シュートに対しての集中力の持っていき方を学べたと思います。

 

――ベスト8(vs 菅原利幸)や準決勝(vs 照屋勝司)も落ち着いて撞けていた?

 

杉山:はい、ベスト8は全く楽ではなかったですけど、展開が自分に向いてくれましたし、普通に撞けていたと思います。準決勝は前半リードされてたんですけど、後半僕のブレイクが決まってくれたり、相手のブレイクがイリーガルになったりして、なんとか勝てたなっていう感じでした。

 

――決勝戦(vs 羅立文)は運勢が巡ってきてる感じもありましたね。

 

杉山:いやぁ、本当に運勢が向いてくれました。僕が5-1まで走ったところまではかなり良い流れだったと思います。反対に羅プロにとっては悪い流れだったと思いますけど、羅プロのあの3点目ですかね、空クッションで1番をズバーンと撞いて、上手く9番を動かしてラッキーインさせたショット。あれで一瞬気持ちが揺らぎました。「流れを変えられてしまうかも」っていう一発でした。たまらず「これはまずい」と思ってタイムアウトを取りました。

 

――気持ちの立て直しをはかったんですね。

 

杉山:はい。それでもまだメンタルはダメでした(苦笑)。僕の6点目(第10ラック)の取り切りは、8番から9番に出しミスしましたよね。あれは構えづらい体勢だったのもありましたけど、メンタルをやられたせいでショットが崩れてしまったわかりやすい例です。逆ヒネリが入ってしまって。

 

――それでも9番は縦バンクで入れてリカバリーしました。

 

杉山:これもラッキーなことに、あのテーブルはベスト8でも撞いていて、ベスト8の試合中に9番を縦バンクで狙い通りに決めてたんです。それがあったから縦バンクに嫌なイメージはなかったですし、あの取り切りの時は気分的にはイケイケで、セーフティをして相手に撞かせるのも嫌だったんで、「行くしかない」と。自分ではあの縦バンクが決勝戦のキーポイントだったと思います。

 

――最後(第12ラック)は、6番から4球取り切って上がりました(8-4で杉山プロ勝利)。自信はありましたか?

 

杉山:ありました。7番から8番は手球が引けすぎてしまい、8番が薄くなっちゃって、一瞬色んな選択肢が頭をよぎったんですけど、最終的にトロ撞き(かなり弱い加減)で行きました。とにかくポケットに入れることを最優先。入れたら後は何とかなるっていう気持ちでした。焦らずにあの状況で一番良い判断をできたと思います。

 

――昨年プロ初優勝(関東オープン)と2勝目(GPE-6)を挙げました。そして、今回がプロ3勝目。結果が出てきていることに関して手応えは感じていますか?

 

杉山:そうですね。「しっかり勝ち切ること」というのが常に課題だったんですけど、最近は少しずつそれが出来てきている実感があります。でも、まだ全然足りてないんで、これからもまた一つずつ勝ち切ることをテーマに頑張っていきます。

 

――『DUYA Legendsゴールデンナインマスターズ』のことも聞かせてください。テーブルや競技性が異なる「畑違いの大会」とも言える訳ですが、得られたものは多かったでしょうか?

 

杉山:いやもう、100%「行ってよかった」です。今回の優勝もはっきり言って『DUYAマスターズ』に出たおかげだと思ってます。

 

――そこまででしたか。

 

杉山:『DUYAマスターズ』を経験したからこそ出来たショットが結構ありましたし、全般的にシュートにより自信を持てるようになりました。チャイニーズプールのテーブルは、ちょっとでも邪念……というかヒネって出そうとすると絶対に球が入りません。チャイニーズプールテーブルで一人練習をする時、ボウラードをやることもあったんですけど、たぶんあまりに集中しているせいか、10フレームやるだけで「うわ~、よく撞いたなぁ」って感じます。センターショットですらすぐ疲れてしまう。そんな種目で約2週間何試合もしていたから、自然に集中力が身に付いた気がします。

 

――チャイニーズプールに慣れると、こちら(日本国内で一般的なプールテーブル)でシュートするのが楽に感じられますか?

 

杉山:はい、ポケット自体が広いですし、その分入れ方の幅も広いというか、余力ができるというか。だから逆に、ミスの種類を見てみると、こっち(普通のプールテーブル)でシュートミスしてる時って、だいたいヒネったりハードショットをしたり、無茶してることが多いと思います。シュートよりネクスト重視で外してる。でも、チャイニーズプールではそんな訳にいかない。極端に言えばシュート98%、ネクスト2%ぐらいの気持ちでやるしかないです。とにかくヒネったら危ないので。

 

――今後またチャイニーズプールの大会に出られる機会があれば出たいと思いますか?

 

杉山:思います。特にゴールデンナインはまた出たいですね。僕は前にチャイニーズ8ボールの大会にも参加したがあるんですけど、その時はテーブルに慣れてなかったことに加えて、8ボールのゲーム性や戦い方についての知識が無さすぎました。あれは8ボールの頭脳がないとかなり厳しいなと。でも、9ボールならまだ普段から撞き慣れてますし、ゴールデンナインのスコアの付け方は独特ですけど、ゲーム性はわかっているので、もっとテーブルと試合そのものに慣れていったら、少なくとも「全然戦えません」みたいなことにはならないと思います。もちろん全ての面でレベルアップしないといけないですし、とにかく経験が必要ですけど、今回出てみて「もうちょっと上の結果も目指せるな」という感触もありました。

 

――最後に。2026年はどんな年にしていきたいですか?

 

杉山:なんだろう……具体的な目標を挙げるとしたら、日本ランキング1位を目指したいですね(※2025年ランキングで杉山プロは3位)。今回GPE開幕戦優勝ということで良いスタートが切れましたけど、気持ちを切り替えて、また一つ一つ優勝を目指してやっていくだけです。海外の大会は、現時点で出場が決まっているものはありませんが、どの団体のどの試合でも行けるものは積極的に行きたいと思ってます。日頃からたくさんの方に応援していただき、支えていただいているおかげで今回も優勝できました。ありがとうございました。今年も引き続き応援よろしくお願いします!

 

(了)

 

P.S. 甲太郎さん、ナイスドライバー from 功起

 

 

杉山功起 Kouki Sugiyama

2000年10月7日生

出身/在住:岐阜県/神奈川県

JPBA55期生(2021年プロ入り)

アマ時代:

2018年『全日本ジュニア9ボール選手権』優勝など

ジュニア・学生・アマタイトル複数獲得。

日本代表ジュニア選手としても活躍。

プロ入り後:

2022年『ジャパンオープン』3位

2025年『関東オープン』優勝

2025年『グランプリイースト第6戦』優勝

2026年『グランプリイースト第1戦』優勝

プレーキュー:Yiキュー(タップはNavigator オートマティックM)

ブレイク:OROCHI

ジャンプ:Black Jack

 

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