〈BD〉「試合を俯瞰で見ることが常にできていた」――関西レディースオープン7度目の優勝・河原千尋の談話

 

24日~25日(土―日)に

大阪『DRAGON』で行われた

2026JPBAプロトーナメント開幕戦

関西レディースオープン』。

 

7度目の優勝を飾った河原千尋の談話です。

 

現在河原プロはインドネシアで

アジア10ボール選手権』に参加中

(※28日夕方時点で決勝ラウンド進出が

決まっています)。

 

試合の合間にコメントをいただきました。

 

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――シーズン開幕戦『関西レディースオープン』での優勝は実に7度目。河原プロは各オープン戦で複数回優勝していますが、関西オープンが一番多いです。

 

河原:ああ、そうだったんですね。関西オープンが一番多いというのは意外と言えば意外でした(笑)。開幕戦で勝てるのはやっぱり気持ち良いです。以前はもっと長いシーズンオフの期間があった上での開幕戦だったので、より緊張感も特別感もあった気がします。

 

――以前の女子プロは12月にはほとんど試合がなかったですが、近年は12月に国内・国外、あるいその両方で試合がある年が多いですね。

 

河原:はい、前は『全日本選手権』(11月)が終わると丸2ヶ月ぐらい空くことが多かったので、関西オープンは「久々だなー。緊張するな」と感じましたし、優勝する難しさをより感じていたように思います。近年は12月にも試合があるので、今回もそこまでシーズンオフとか開幕戦ということを意識してなかったですね。単に試合の合間が1ヶ月ぐらいあったなぐらいの感覚でした。

 

――今回2日間のプレーの自己評価は? よく撞けましたか?

 

河原:よく撞けました。土曜日も日曜日も同じぐらい良かったです。

 

――今年初めて決勝ラウンドが『DRAGON』で開催されました。河原プロがDRAGONで試合をしたのは昨年3月の『第1回 BLUEROSE CUP 日韓女子対抗戦』以来だったでしょうか? 会場の雰囲気やテーブルコンディションはいかがでしたか?

 

河原:そう、あの対抗戦以来でしたね。今回も観戦の方が多くおられて賑わいのある雰囲気の中で試合ができて嬉しかったです。テーブルコンディションはだいたい想定していた通りのものだったので、それなりに対応できたと思います。普段ラッソンテーブルやダイヤモンドテーブルで撞くことはほとんどないですが、以前試合で撞いてきた経験をもとにイメージしていました。

 

――TVテーブルスペースはいかがでしたか?

 

河原:隣のテーブルを気にしなくていいっていうのが一番のメリットだと思います。おかげでとにかく気持ち良く撞ける印象でした。

 

――決勝日は3試合(ベスト8、準決勝、決勝戦)いずれも競り合いを制しての勝利でした。

 

河原:どの試合も前半に相手に3点ぐらいリードされる展開でしたけど、「なぜこのスコアになっているのか?」というところをしっかりと俯瞰で見ることができていたので慌てることはなかったです。仮に相手にそのまま行き切られてしまったのであれば「私の反省点はあそこだけだな」とすぐわかります。そして、「今はリードされてるけど相手にそのまま行かれないとしたらどんな展開が考えられるのか」というところを常に客観的に見ていた感じです。

 

――すごく冷静ですね。戦いながら俯瞰でも見ている。

 

河原:ターンが回って来た時も「ワンチャン来たから行き切ってやろう」とは全く思ってなくて、「行けないなら行かない」という感じで常にどうゲームを運ぶかを考えながらやってました。「あ、明らかにチャンスが来たな」という時もあれば、「チャンスっぽく見えるけどこれは違う。まだ辛抱するところだな」という時もある。そこはしっかり見極めてました。

 

――自分のミスにも一喜一憂せず?

 

河原:そうですね。「なぜそのミスが出たのか」という理由はその場でしっかりわかっていたので、「次に同じような状況が来た場合はこう修正しよう」という感じで、ミスもプラスに捉えることができていました。

 

――今おっしゃったことがまさに決勝戦、特に最後の3ラックに現れていたのではないでしょうか。3ラック全て2番のセーフティ戦でチャンスを窺い、状況を整えてから取り切って勝ちました。

 

河原:ああ、そうですね。あの3ラックに限らずですけど、「試合を俯瞰で見る」という自分なりのゲームメイクの仕方は常にプレーに出せていたと思います。試合中もずっと集中し続けるというより、適度に抜きながらバランス良く集中して、試合を客観視していた感じでした。

 

――昨年9月『チャイナオープン』優勝という大仕事を達成しましたが、それ以降、自信の持ちようや、試合への臨み方などに変化はありましたか?

 

河原:ありました。特に練習の内容が良くなってきたと思います。より明確に、効率良く練習ができるようになりましたし、おかげでチャイナオープンで優勝した時よりもさらに自分の状態が良くなってきていると思います。それは12月の『9ボール世界選手権』(9位タイ)でもそうだし、今大会でも感じました。

 

――状態の良さというのは主に精神面ですか?

 

河原:はい、一番は精神面ですね。ゲーム中にちょっと気持ちが乱れた時の作り直し方とか、そもそもそんな状態に陥らないようにするための備え方とか気持ちの持ちようとか。そういう部分が自分なりに定まりつつある感じです。

 

――昨年12度目のJPBA女子ランキング1位を獲得。これも自信を深めることに繋がっているでしょうか。

 

河原:はい、1位は何度でも……取れば取るほど良いものだと思ってますけど(笑)、去年は海外戦と重なり出られなかった国内大会もあった中でまた1位になれたので、すごく価値のある1位だと感じています。今年もたぶん2つ3つぐらい出られない国内の大会がありそうなので、1位を獲るのが難しくなるかもしれないですけど、出られる試合は一つ一つ大事に戦い、一つでも多く勝つしかないなと思います。

 

――2026年まず1勝を挙げました。ここからどんな年にしていきたいですか?

 

河原:国内ではとにかく優勝を重ねてまたランキング1位を取ること。海外ではもう一度優勝すること。そして、海外でのアベレージをベスト4あたりまで上げたいですね。最近は決勝ラウンド(ベスト32~ベスト16)には残れるようになってきましたけど、その上に行けるか行けないかが半々ぐらいなので、もっと安定してベスト8やベスト4に入れるようになりたい。去年は参加を見送った海外の大会がいくつかありましたけど、今年はそれにも行きたいなと思ってます。特にPBS(プロビリヤードシリーズ。今年は全8戦予定)は行けるなら全部出てみたいと思っています。

 

(了)

 

Chihiro Kawahara

1985年1月5日生 

JPBA39期生

JPBA女子年間ランキング1位・12回

(2010年、2011年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2023年、2024年、2025年)

『チャイナオープン』優勝1回(2025年)

『女子9ボール世界選手権』準優勝1回(2016年)/3位1回(2024年)

『台湾 アムウェイカップ』3位(2016年)

アジアンインドアゲームズ銀メダル2回、銅メダル1回

『ミシガンオープン女子』3位(2023年)

『ACBSアジア女子9ボール』3位(2024年)

『ジャパンオープン』優勝2回(2013年、2015年)

『全日本女子プロツアー』優勝13回

『関西オープン』優勝7回

『東海グランプリ』優勝4回

『大阪クイーンズオープン』優勝4回

(※前身の『全日本女子ナインボールオープン』優勝3回(3連覇))

『セントラルレディースオープン』優勝2回

『九州レディースオープン』優勝1回

『北陸オープン』優勝3回

『関東レディースオープン』優勝5回

『全日本選手権』準優勝3回

『京都レディースオープン』優勝2回

その他、優勝・入賞多数

『アンセーズ』(大阪)所属

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