24日~25日(土―日)に
大阪『DRAGON』で行われた
2026JPBAプロトーナメント開幕戦
『関西オープン』。
5度目の優勝を飾った土方隼斗の談話です。
大会の振り返りと、
2025年の総括と2026年の抱負も
語っていただきました。
土方プロは来月18日から行われる
(PBS ラスベガスラウンド)に出場。
今年も海外戦を軸に
スケジューリングしていくことになるようです。
ーーーーーー
――『関西オープン』5度目の優勝です。
土方:今回は「おぉ、よく勝てたな」という感想です。状態はマックスではなかったですし、「勝ちに行こう」というより、この先の世界戦も見据えて「しっかりと自分の納得行くビリヤードをやろう」という気持ちで臨んでいたので。でも、自分のビリヤードに甘えを出さない意識を持ち続け、真面目にやり抜いたことが良い結果に繋がったのかなと思います。
――今は自分の状態を上げている途中ですか?
土方:そうですね。去年の秋まで国内外の大会で忙しくて、年末年始もそこまでしっかりとは調整できてなかったので、関西オープンの前あたりから徐々に仕上げていこうと思ってました。まず1回実戦(関西オープン)で集中して、それから2月の『ラスベガスオープン』(PBSラスベガスラウンド。『WPA チーム10ボール世界選手権』にも出場予定)に向けて状態を上げて行こうと。逆に状態がマックスではないからこそ一球一球に集中してましたし、取るところは取れたと思います。まあ、ミスするところは結構ミスもしてましたけど(苦笑)。
――会場の『DRAGON』で撞くのは初めてだったとのこと。雰囲気やテーブルコンディションはいかがでしたか?
土方:すごく良かったです。同世代の飯間智也プロがやっているお店だというのはもちろん以前から知ってたんですけど、今回初めて行きました。ビリヤード場開催の大会をするのだったら国内最高峰の環境だと思います。TVテーブルエリアが2つありますし、テーブルコンディションも全テーブル統一されている印象で、ほとんどバラつきは感じなかったです。コンディションが良すぎるのか、手球が思った以上に転がったり、クッションの出(で)が早かったりする感じはあったので、そこの調整は必要でしたね。その対応がすごく上手いなと感じたのは(決勝戦の相手の)鈴木清司プロでした。
――穴幅(ポケットサイズ)も結構狭めだったと思います。
土方:僕は特にポケットの渋さは感じなかったです。むしろTVテーブルは以前動画で見てイメージしていたより少し甘く感じたぐらい。完全な新(さら)ラシャではなかったかもしれないですけど、さらっぽい感じでだいぶボールの受けは良かったと思います。
――土曜日は予選ラウンドの初戦を落とすという珍しいスタートでした。
土方:相手選手の方(宮本一アマ)がしっかりされていて、ブレイクもほぼ完璧で最後もヒルヒルでマスワリ上がりされましたし、ナイスでした。オープン戦でいきなり敗者ゾーンに回ったことはほとんど記憶にないです。一瞬「負け-負け」もよぎりましたし、「普通の9ボール(1番オンフットラックの9ボール)はやっぱり怖いな」とも思いましたけど、そこから特に気にすることなく普通にプレーできていたと思います。
――日曜日の4試合(ベスト16、ベスト8、準決勝、決勝戦)は?
土方:どの試合も僕が常にしっかりやり切れていたかというとそうではなくて、相手がポロポロとミスをしてくれて、僕は最低限大事なところを取れていた感じです。ベスト16、ベスト8、準決勝の3試合は相手がブレイクに苦戦してくれてマスワリもあまり出されなかったというのも大きかったですね。
――決勝戦の前半は交互ブレイクならではのスリリングな展開の好ゲームでした。
土方:鈴木プロのブレイクが良かったですね。マスワリを量産してきたことがイメージできるブレイクで、ちょっとプレッシャーを感じました。その上、嫌らしい入れや出しもしっかり決めていたので、「これは完全集中しないとまずい」と思ってさらに集中が高まったと思います。
――そのおかげか、攻守でナイスショットが飛び出しました。
土方:そうですね(笑)。空クッションで2回ぐらい入れたり、セーフティ返しをしたり、良いバンクも2回ぐらいありました。それはやっぱり鈴木プロが前半良いプレーをしていたからというのもあるし、あのTVテーブルの環境で撞けたからだと思います。囲われていて十分なスペースがあるから、他の台を気にせず自分のルーティン通りに構えに入れるし、撞きづらいところもない。それに周りから見られている感もあるのでより良い集中ができたのかなと。
――上がりのラック(第14ラック)は3番縦バンクに始まり、圧巻のオフェンス力で取り切って勝利しました。
土方:最後は……7番に出るまで大変でしたね(苦笑)。まず3番縦バンクでスタートして、4番から5番は出しがショートして5番は空クッション。あれはもしセーフティするなら2クッションで当てに行ってますね。で、キーショットは次の6番→7番(引きの2クッション)。あそこが気持ち的には一番難しかったです。その前のマスで1回上がりそこねてましたし、あの6番を外してたら正直まだ勝負はわからなかったと思います。この最後の取り切りの時も「優勝するぞ」というより「自分のプレーをやり抜こう」と意識してました。そのマインドが良かったのかなと思います。
――少し2025年のこともお聞きします。2025年は国内4勝で5度目のJPBAランキング年間1位を獲得。10月の『WPA 8ボール世界選手権』では3位入賞を飾りました。良い手応えのある年だったでしょうか?
土方:はい、良い年だったと思います。国内と海外、両方に出る以上、理想は両方で良いパフォーマンスを維持することだったので、ともに良い成績が出せたことには手応えを感じています。『8ボール世界選手権』は3位でしたけど、勝ち方というか、強豪選手達を破ってあそこまで行けたことは、前年(2024年)の『チャイナオープン』(準優勝)と同じく、次に繋がる入賞になったかなと。海外戦に出ている頻度がすごく多いという訳ではない割に2年連続海外戦で入賞できたことは自信にもなりました。
――2024年から2025年にかけて自身で成長を感じた部分とは?
土方:気持ち的に一段階強くなれたのかなとは思います。それは2024年のチャイナオープン準優勝の経験が大きいです。……と思っていたら、2025年『10ボール世界選手権』では相手にめちゃくちゃ入れられて負けて(負け-負けで)落ち込んだこともありました。だからこそ、すぐ後の『8ボール世界選手権』で3位になれたことは本当に大きかったです。あの3位がなかったら、「やっぱりダメなんだな」って落ち込んだままだった可能性もありますから。結果が出る出ないで雲泥の差だということを痛感しましたし、悔いが残るような球は1球たりとも撞けないという思いは一層強くなりました。海外ではいつも「怖いな」と思いながらやってます。
――2026年は関西オープン優勝という最高の滑り出し。ここからの抱負とは?
土方:今大会で意識していたことそのままですけど、今年は国内の大会ではそんなに意気込まず、結果も気にせずに、自分の中で納得できるビリヤードをしていこうと思います。今回優勝したことで少しは意識するかもしれませんが、日本ランキングもあまり考えないようにしています。やはり今年も意識は海外に置いて、優勝だけを目指して頑張りたいです。まずは2月の『ラスベガスオープン』。その後はまだ確定しているものはないですが、今年はPBS(プロビリヤードシリーズ。WPA系)の大会が増えるので、PBSとWPAの大会にできるだけ出て、WPAランキングで32位以上を保ちたいです(※本稿の時点で土方プロは29位)。そうすると『世界選手権』などメジャーイベントのシードがもらえます。海外挑戦ができる今のうちに一つでも多く勝ちにこだわって結果を出したいと思います。
(了)
Hayato Hijikata
JPBA40期生
1989年3月16日生 東京都出身&在住
アマ時代の2005年『世界ジュニア』銀メダル
2005年、2013年、2019年、2020年『関東オープン』4勝
2007年『ルカシージュニアワールドテンボール』優勝
2008年、2019年『北海道オープン』2勝
2010年『エイトボールオープン』優勝
2013年&2016年『ジャパンオープン』優勝
2013年、2014年、2016年、2024年、2026年『関西オープン』5勝
2013年『東海グランプリ』優勝
2016年『全日本ローテーション』優勝
2016年『ハウステンボス九州オープン』優勝
2016年『北陸オープン』優勝
2018年、2024年&2025年『全日本14-1』優勝
2024年『チャイナオープン』準優勝
『グランプリイースト』では通算27勝。他、入賞多数
2013年、2016年、2023年、2024年JPBA男子年間ランキング1位
使用タップ:BIZEN
スポンサー:自遊空間、JUST DO IT、ココカラダ、Session、GLOBAL GROVE
YouTubeチャンネル:土方隼斗のビリヤードTV、あつまれ☆ビリヤード
ーーーーーー
BD Official Partners :
世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED
国内外著名ブランドのビリヤード用品販売中。Billiard Square
創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN
ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。New Art
ビリヤード台・用品のことなら。レッスン場「Poche」併設。日勝亭
世界No.1の総合ビリヤード用品メーカー。PREDATOR JAPAN
徹底した品質の追求。信頼できる道具をその手に。KAMUI BRAND
川崎と横浜でビリヤードを楽しむ・習う・競う。MECCA
人気ブランドから希少品まで。カスタムキューなら。UK Corporation
国内外トッププロが信頼を寄せる国産積層タップ。斬タップ
創業80年。品質と品格、情熱のイタリアンキュー。LONGONI
徹底的なプレイヤー目線でできたJapanタップ。NISHIKI PREMIUM TIP
世界が注目。東京発のキューケースブランド。3seconds
トリファイドシャフト&カスタムキュー好評発売中。早川工房
全てのビリヤードプレーヤーに良い革を。NAOLLY
HOW(ハオ)、Unlimited、Owlなど取り扱い中。SHOP FLANNEL
13都道府県で開催。アマチュアビリヤードリーグ。JPA
極上の撞き味を今ここに。国産牛革積層タップ。BIZEN TIP
抜群の撞き心地と性能。カスタムオーダーキュー&シャフト。Geez Tech
首都圏中心に洗練されたビリヤード&ダーツ店舗を展開。 BAGUS
最終第9巻発売中! ビリヤード漫画『ミドリノバショ』
<<<前の記事 次の記事>>>






































