〈BD〉2025年最も稼いだプールプレイヤーは? AZB賞金額ランキング。日本選手でTop 50に入ったのは?

 

プール(ポケットビリヤード)界には、

WPA(世界連盟)と

WNT.(ワールドナインボールツアー)の

2つの「世界ランキング」があります。

 

(※女子の世界ランキングは

WPAランキングのみ。

WPBAツアーランキングが

それに続く大きな指標です)

 

なので、メディアが

ワールドトッププロ達を紹介する時、

「WPAでは◯位でWNT.では◆位」

と、2つのランキングを並べることもあります。

正直、統一されている方が楽でいいです。

 

そこで、団体関係なく選手の実績を

横断的に見たい時、何かと参考になるのが、

アメリカのビリヤードサイト

『AZBilliards』(エージービリヤード)が

長年継続している

『AZB Money Leaderboard』

(マネーリーダーボード=賞金額ランキング)です。

 

2025 AZB Money Leaderboard

 

ここでは団体・男女の別なく、

単純に獲得総賞金額の多い順に

選手を並べています

(※男子だけ、女子だけで見ることもできます)。

 

WPA、WNT.の

「世界選手権」「メジャー大会」はもちろん、

両団体の「ランキング対象試合」や、

「ダブルス、インビテーションなどのイベント」、

「地域・国内の選手権」、

「(主にアメリカの)大きな地方大会」

など、“賞金が事前に明示されている

公式大会・定例大会”は

かなりの精度で網羅されています。

 

反対に、AZBilliardsが調べられないような

アメリカ国外の大会・イベント、

中小の大会・イベントは漏れています。

 

とはいえ、ワールドトッププレイヤーたちは、

大きな国際大会(とその前哨戦)を

中心にツアーをしているので、

AZBilliardsがだいたい捕捉しています。

マネーリーダーボードの数字が

大きく外れることはありません。

 

今年の上位15名(男女混合)は以下の通り。

 

 

1:C・ビアド(フィリピン) $323,000(約5,057万円)

『9ボール世界選手権』優勝など

 

2:A・ヤップ(シンガポール) $301,450

『USオープン』『UKオープン』『フロリダオープン』『インターナショナルオープン』優勝など

 

3:F・ゴースト(アメリカ) $284,220

『ダービーシティー バンク』『同 ワンポケット』『同 マスターオブザテーブル』優勝、『9ボール世界選手権』『USオープン』準優勝など

 

4:J・フィラー(ドイツ) $274,116

『ダービーシティー 9ボール』『ヨーロピアンオープン』『ジャクソンビルオープン』優勝など

 

5:S・バンボーニング(アメリカ) $179,775

『10ボール USオープン』『テキサスオープン』優勝など

 

6:M・ノイハウゼン(ドイツ) $178,838

『プレミアリーグプール』『ペリオープン』優勝など

 

7:A・カザキス(ギリシャ) $142,891

『10ボール世界選手権』『8ボール世界選手権』準優勝など

 

8:P・ラブティス(リトアニア) $140,750

『ハノイオープン』優勝など

 

9:柯秉中(台湾) $136,000

『10ボール世界選手権』優勝など

 

10:F・サンチェスルイス(スペイン) $135,700

『スペインガンディアオープン』優勝など

 

11:ソソア(韓国) $122,170

『9ボール世界選手権』『インドネシア国際オープン』『スペインガンディアオープン』優勝など

 

12:J・ショウ(イギリス) $112,800

今年は個人戦で決勝戦進出なし

 

13:A・オーシャン(オーストリア) $107,901

『8ボール世界選手権』優勝など

 

14:J・マグパンタイ(フィリピン) $106,750

『カタールワールドカップ10ボール』優勝など

 

15:J・オーシャン(オーストリア) $106,336

『アイアンシティオープン』『女子8ボール世界選手権』優勝など

 

ーーーーーー

 

Top 50に入っている日本選手は2名。

 

34:大井直幸 $72,640

ヨーロピアンオープン』準優勝など

 

45:河原千尋 $54,422

チャイナオープン』優勝など

 

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1位のC・ビアド(フィリピン)は、

高額賞金で知られる『9ボール世界選手権

(優勝25万ドル=約4千万円)優勝の一撃で

リーダーボード首位が決まったような

ものだと思います。

今年他に個人タイトルはありません。

 

『女子9ボール世界選手権』覇者の

ソソア(韓国)が11位に。

女性プレイヤーの最高位です。

 

また、2025年はこれといった

タイトルのないA・カザキス(ギリシャ)が

7位にいるのは、

アベレージの高さを象徴しています。

 

同じくタイトルのないJ・ショウ(イギリス)が

12位にいるのは、

『レイズカップ』『モスコーニカップ』

という2つのビッグな

WNT.招待制チームイベントの“出場給”の

大きさを示しているように思えます。

 

全体を俯瞰すると、

ひと昔前(10年〜20年ぐらい前)に比べて

プール(ポケットビリヤード)界の

賞金額はだいぶ上がりましたし、

国際大会の開催数が3~4倍ぐらいに

なっている印象です。

 

つまり、前よりも稼げる環境に

なってきてはいます。

 

ですが、参加者数が増え、

中欧、中東、アジア、南米など、

これまで強豪選手が少なかった国々からも

有力プレイヤーが多数出ているので、

競争は激しくなっています。

加えて、開催地が「全世界」なので、

遠征経費(交通宿泊費・エントリーフィー)も

かなりなものになります。

 

行きやすい台湾なら切り詰めて15万円、

ヨーロッパの地方都市や中南米で60万円

ぐらいになるでしょうか。

 

そして、多くの大会がそうですが、

予選ラウンドを勝ち抜けて、

決勝トーナメント

(全出場者の上位1/2〜1/3)に

入れないと賞金がありません。

 

つまりハイコストハイリターンな状況。

 

それでもなお、海外挑戦を続け、

このマネーリーダーボードの

上位に名を連ねる日本選手が

今以上に多く出てくることを願っています。

 

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