〈BD〉足元もビリヤードもスタイリッシュに。『MEZZプロフットウェア』発売開始！キューメーカーがなぜクツを!? 動機とコンセプトを聞いてみた

“ハイクオリティ・ハイパフォーマンス”な

キューを作り続け、

全世界で高い評価を得ている

国産キューブランド『MEZZ』（メッヅ）。

同ブランド約30年の歴史で

初めてシューズが登場しました。

今年春の中国でのエキスポや

秋の『ジャパンオープン』最終日会場ブースで

展示されていたので

実物を目にした人もいるでしょう。

シュッとしたフォルムが美しい

カンガルーレザー製スニーカー。

その名は『MEZZプロフットウェア』。

この12月に発売開始になりました。

BDが知る限り、

シューズをレギュラー商品として

一般展開したキューメーカーは

他に心当たりがありません。

しかも、これは既発製品にロゴだけ

入れたようなライトな企画ではありません。

国産人気シューズブランドと

企画開発段階から協働し、ビリヤードの競技性や

プレイヤーのフットワークを念頭に置いて

設計・製作するという力の入れよう。

だからこそ、「なぜキューメーカーがシューズを？」

という素朴な疑問も浮かびます。

本稿の最後では開発担当スタッフの声も

お届けします。

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◇ MPF-25WP

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◇ MPF-25KP　※国内ビリヤード公式競技大会で着用可

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◇ MPF-25WL

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◇ MPF-25KL

MEZZプロフットウェア共通仕様：

素材：カンガルーレザー

モデル：4種　ホワイト／ブラック／ホワイトライン入り／ブラックライン入り

サイズ：8段階　XS／SS／S／M／L／LL／XL／XXL ※男女兼用

価格：プレーン（MPF-25WPとMPF-25KP）22,000円（税別）　ライン入り（MPF-25WLとMPF-25KL）24,500円（税別）

MEZZ公式サイト商品ページ：https://mezzcue.com/jp/products_pool/apparel/shoes/footwear

MEZZプロフットウェアは

ホワイトとブラックの2色。

それぞれ“プレーン”と“ライン入り”があるので

合計4モデル展開です。

プレーンモデルは文字通り

装飾のないシンプルな無地のデザイン。

ライン入りモデルはアッパー側面と

ミッドソール部にラインデザインが

施されていて、スニーカーらしい

アクティブな印象に。

また、ホワイトのライン入りモデルは

アウトソールがグレーになっていて

カジュアル感がアップしています。

アッパーには上質なカンガルーレザーを使い、

しなやかで軽快なフィット感と、

柔らかく包みこまれるような足当たりを実現。

シュータン（ベロ）にはさりげなく

MEZZロゴが入れられています。

独自設計されたアウトソールは、

アウトドア・スポーツシューズ並に

全域に細かくパターンが刻まれていて、

床材・環境を問わず高いグリップ力を発揮。

安定した足さばきと

軽やかなフットワークをサポートします。

ソールの中央部にもMEZZロゴあり。

短時間ではありますが、

BDはブラックライン入り（MPF-25KL）を

試し履きしました。

普段スポーツブランド各社の

スニーカーなら29cmを着用。

やや幅広・甲高で親指の長い足です。

中厚手のソックスを履いて、

まず上から2番目のサイズの

XL（JP 28.5～29cm）を試したところ、

前後方向は気持ち余裕があり、

足囲（ワイズ）はぴったりフィット。

ただ、ワイズがジャストすぎたのか、

歩行時の歩き出し・止まり際には

やや圧迫感を覚えました。

そこで一番大きな

XXL（JP 29.5～30cm）を試すと、

締めつけ感が全くなく快適そのもの。

前後方向にはより余裕が生まれましたが、

シューレースをしっかり目に結べば

中で足が前後に動かないので

歩行に支障がないレベルだと感じました。

……という訳でBDが選ぶならXXLですが、

大足の試着メモは大半の人には

参考にならないと思いますし、

シューズのサイズ感・フィット感は

やはり実際に足を入れてみないと

わからないものがありますので、

出来ることならまずは試し履きを。

合うサイズが見付かれば、謳い文句通りの

「しなやかで卓越したフィット感」と

「軽量で快適なフットワーク」を

体感できるでしょう。

今回は試していませんが、長時間ビリヤードを

プレーしても疲れにくそうです。

「レザースニーカー」という言葉から

イメージするものは人それぞれだと思いますが、

BD的には想像以上に履き心地が軽やかで柔らかく、

キビキビ動きやすい。つまり普通に

「良いクツだな」と感じました。

加えて、フォルムもデザインも

洗練されているので、カジュアルウェアから

フォーマル寄りなスタイルまで

どんな装いにも合わせやすいのも良いところ。

ビリヤード関係なく、

日常でスタメンを張れる一足だと思います。

それにしてもなぜMEZZは

シューズを出すことにしたのか。

MEZZプロフットウェア開発担当スタッフに

単刀直入にお聞きしました。

語り手：MEZZプロフットウェア開発担当スタッフ

聞き手：BD

――「キューブランドからシューズ……!?」と驚きました。なぜMEZZプロフットウェアを作ることにしたのでしょうか？

「私たちはこれまでビリヤードキューを中心に『精度』『品質』『デザイン』を追求してきました。長年プレイヤーの声を聞く中で感じていたのは、競技中における『足元の重要性』です。長時間のプレーではわずかな姿勢の乱れが疲労を生み、ショット精度に影響を与えます。そのため、キューだけでなく『プレイヤーの身体全体のパフォーマンスを支える製品を作りたい』と考えたのが出発点でした」

――たしかに足元の安定感を重視するプレイヤーは少なくありません。シューズにこだわる人もいます。

「ビリヤードは静的でありながら微妙な重心移動が必要なスポーツです。そのバランスを支えるために、シューズを開発することは自然な流れでした。MEZZらしい『機能性と美しさの両立』を実現するために、素材選定から製法まで妥協せず、試作と改良を重ねて完成に至りました」

――このシューズは男女兼用ですね？　そして、4モデルを用意した意図とは？

「はい、男女兼用設計です。私たちはビリヤード競技では性別に関係なく同じ環境でプレーすることに注目しました。そこで、誰でも快適に履けるユニセックス仕様とし、個々の足型の違いにも対応できる柔軟なフィット構造を採用しました。4種類のデザインバリエーションを用意したのは、『プレイヤーの個性やスタイルに合わせた選択肢を提供すること』『競技シーンだけでなく、日常使いも想定したファッション性』『MEZZブランドとしての一貫した品質を保ちながら、用途・好みに応じた表現の幅を持たせること』といった3つの狙いがあります。シューズは単なる道具ではなく、プレイヤーの一部です。その人らしさを引き出せるよう、デザインの幅を大切にしました」

――開発時のコンセプトやこだわったポイントを教えてください。

「開発コンセプトは『足元から精度を支える』という考え方です。プレイヤーがショットに集中できるように、快適性・安定性・デザイン性の全てを高い水準で並立することを目指しました」

――具体的には？

「特にこだわった点は4つあります。まず、【素材の選定】。メイン素材には高品質なオーストラリア産カンガルーレザーを採用しています。非常に軽く柔軟でありながら、耐久性に優れており、足に吸い付くようなフィット感を実現しました。長時間の使用でも型崩れしにくく、競技中の姿勢を安定して支えます。次に【製法と構造】。アッパーとソールを一体化させる『バルカナイズド製法』を採用。これによりソールの柔軟性と耐久性を両立させ、足の動きに自然に追従する履き心地を実現しました。また、グリップ力の高いアウトソールを独自設計し、滑らず、かつ床を傷つけにくい素材を使用しています」

――あとの2つは？

「【快適性の追求】。足全体を包み込むようなホールド感を重視し、シュータンやライニング部分の厚み・素材を何度も検証しました。結果として、長時間の立ち姿勢でも疲れにくい、バランスの取れたフィーリングを実現しています。最後は【デザイン性】。ビリヤード競技シーンにふさわしい上品さと、日常でも違和感のない洗練された外観を目指しました。ブランドとしての統一感を保ちつつ、カラーや質感で個性を表現できるよう4タイプを展開しています。ぜひ多くの方にMEZZプロフットウェアをお試しいただければ幸いです」

（了）

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