〈BD〉「ICCS 2025 in チャタヌーガ 前夜祭~初日 」――Detective “K” season 9 episode 7

 

私の名はDetective K。

ビリヤードキューの調査を引き受ける探偵だ。

 

2025年9月4日~6日に開催された、

超高級キュー展示・販売イベント、

『インターナショナル・キュー・コレクターズ・ショー』

(以下ICCS)。

 

9月6日に現地速報を公開しているが、

改めて開催日前日から初日の様子をレポートする。

 

******

 

◇ 9月3日(水)

 

UKコーポレーション代表の

大原秀夫氏と共に、羽田を出発。

 

ミシガン州デトロイトを経由し、

およそ16時間でテネシー州チャタヌーガに到着。

 

時差が13時間あるため、

昼過ぎに出て同日の夕方に到着。

半日の旅のようなものだ。

 

参加者は、会場となる

『ザ・リードハウス・チャタヌーガ』での

宿泊が義務付けられており、

まずはチェックイン。

 

ロビーで旧知のキューメーカーや

コレクターとの挨拶を済ませ、

早くもテンションが上がる。

 

会場のザ・リードハウス・チャタヌーガ・ホテル
会場のザ・リードハウス・チャタヌーガ・ホテル

 

チャタヌーガは人口18万人の小さな街。

 

到着日のイベントは何もないので、

(株)三木の三木崇椰氏と新井翔太氏と共に、

マイナーリーグの野球観戦。

 

 

地元チーム『ルックアウト』を

応援するファンやスタッフは、

日本から来た我々を歓迎してくれた。

 

気候も良く、ホットドッグとビール、

またはコーク片手にのんびり楽しむ。

 

ホテルと球場は徒歩で往復したが、

治安に問題なし。チャタヌーガ、好印象だ。

 

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◇ 9月4日(木)

 

本日は、夜7時の「ICCS参加者

フレンドリーマッチ」までフリータイム。

 

アメリカ南部料理のレストランで昼食後、

ウイスキー蒸溜所、

『チャタヌーガ・エクスペリメンタル・デイスティラリー』の

案内ツアーに参加する。

 

 

ダウンタウンのど真ん中に蒸溜所が

あること自体驚きだが、

テネシーウイスキーの製法にはこだわらない、

バーボンウイスキーの生産を色々と試みている。

 

最大9種類の試飲がツアーに含まれており、

すっかり良い気分になったが、

急に酔いが回りホテルの部屋でぶっ倒れた(苦笑)。

 

酔いを醒ましたのち、向かったのは

『チャタヌーガ・ビリヤード・クラブ』。

 

チャタヌーガ・ビリヤード・クラブ

 

 

14台のテーブルが設置された、

1982年開業の由緒ある玉屋だ。

レンガ造りの建物は築200年、

街の歴史建造物にも指定されている。

 

バーや葉巻をたしなむシガーラウンジも併設。

オレが思い描く玉屋の理想形だ。

 

フレンドリーマッチの形式は、

参加者が予想以上に多くなったため、

スピード8ボールのスコッチダブルス、

2マス先取で開催。

 

スピード8ボールとは、

的玉9個で行われる8ボール。

5個入れれば良いので進行が速い。

コレは日本で流行らせても良いと思う。

 

オレは旧知のコレクターと即席ペアを組み、

準決勝まで進んだが、キューメーカーの

ジェリー・マクウォーターと

ICCS運営メンバーのマット・コネリーのペアに、

マスワリ・トリキリでサクっと終了。

 

フレンドリーマッチ優勝のマクウォーター/コネリーペア
フレンドリーマッチ優勝のマクウォーター/コネリーペア

 

ヤツらは決勝戦でニック・バーナーと

コレクターのペアを破り優勝した。

もてなしの心まったくなし(笑)。

 

ホテルまでとぼとぼと歩いて帰り、明日に備える。

 

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◇ 9月5日(金)

 

本日からICCSのイベントが本格始動。

 

朝9時から参加者全体ミーティング。

主催者代表の

ショーン・ブラウンの挨拶に始まり、

ジェリー・マクウォーターが1990年代の

コレクター向けイベントの歴史について語る。

 

1枚目:主催者代表のショーン・ブラウン

2:1990年代のイベントをパネルで説明するジェリー・マクウォーター

 

 

ICCSの開始は2002年だが、それ以前に

『ショーケース・オブ・アメリカン・キューアート』(1995年)

『ギャラリー・オブ・アメリカン・キューアート』(1996年~1999年)

というイベントが年1回行われていた。

 

当時、これらのイベントを主導していたのは、

ジェリー・マクウォーターと、

アラスカ州のキューメーカー、

トーマス・ウェインの二人。

 

オレはキュー探偵として参加し、

体験したイベントだったが、

若手のキューメーカーやコレクターたちに

とっては驚きだったようだ。

 

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続いて今回の目玉、

ICCSスペシャルコレクションのお披露目。

 

「エレガンス・イン・シルバー&ホワイト」

というタイトルで、

1920年代の華やかなアメリカをテーマに、

11のキューメーカー、2つのケースメーカーが

デザインした高級モデル。

 

これらは午後の内覧会、明日の一般公開時に

オークションにかけられ、販売される。

 

緊張の面持ちでプレゼンテーションする

メーカーたちに、アツい視線が注がれた。

 

同時にコレクターたちの

「これはオレが手に入れる」的な

オーラが伝わってくる。

 

プレゼンテーションしたキューメーカー・ケースメーカー

1枚目:John Bender ジョン・ベンダー

2:Shelby Williams シェルビー・ウィリアムズ

3:Takaya Miki 三木崇椰氏(エクシード)

4:Mike Caponeマイク・カポーン

5:Josh Treadway ジョシュ・トレードウェイ

6:Larry Vigus ラリー・ヴァイガス

7:Mike Durbin マイケル・ダービン

8:Richard Black リチャード・ブラック

9:Daug Beasley ダグ・ビーズリー

10:Paul Drexler ポール・ドレクスラー(pfd)

11:Jerry McWorter ジェリー・マクウォーター

12:Bob Owen ボブ・オーウェン

13:Clyde Hawk クライド・ホーク(ジル・ホークケース)

14:Phil Eastwood フィル・イーストウッド(Quiverz キバレスケース)

 

 

参加者全員で昼食をとった後、

会場のセッティング。

 

キューメーカー・コレクターは

各自のブース設営で忙しく、

話しかける余裕もないほど忙しい。

 

全員が最高のイベントとすべく

一所懸命準備する姿は感動的ですらある。

 

内覧会の会場風景
内覧会の会場風景

 

そして午後1時、内覧会開始。

 

総額いくらになるか見当もつかないほどの

キューが並んだ様子は壮観。

 

同時に「エレガンス・イン・シルバー&ホワイト」

キューのオークションも始まり、

あいさつ代わりの入札がちらほら。

明日が楽しみだぜ。

 

エレガンス・イン・シルバー&ホワイト
エレガンス・イン・シルバー&ホワイト

 

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おっと、内覧会開始直前までの

レポートでいっぱいになってしまった。

 

メーカーやコレクターの展示と、

アツいオークションの模様は

次回以降レポートする。

悪いが次回に期待してくれ、BD!

 

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◇ 2025 ICCS

 

・9/6 現地速報

・9/17 前夜祭〜初日(本稿)

 

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