〈BD〉遂に100人参加。開催するごとに拡大を続ける『TOKYO Ladies Cup』について発起人の土師理恵子プロに聞いてみた

7月6日（日）『バグース新宿店』で

『第7回 TOKYO Ladies Cup』が開催。

国内トッププロから

試合経験の浅いCクラスプレイヤーまで

なんと100名の女子選手が参加

（優勝は栗林美幸）。

皆プレー中は真剣に、

オフテーブルでは和気あいあいと

日本最大規模のレディースイベントを

楽しんでいました。

『TOKYO Ladies Cup』は

プロ・アマの公式大会ではない

いわば「ハウスイベント」。

しかも、世界的に見ても数が多いとは

言えない女性ビリヤードプレイヤーを

100名も集客。

これはとても珍しいことです。

発起人でありプロデューサーとして

取り仕切っているのは

土師理恵子プロ（はじりえこ。JPBA）。

現在『バグース』でインストラクターとして

勤務している土師プロは、

以前は『ポイントサンビリ荻窪西口店』に所属し、

そこで第1回～第6回まで

『ポイントサンビリ荻窪

レディーストーナメント』を企画・運営。

初回（第1回）はコロナ禍が

落ち着き始めた2021年12月5日に行われ、

すでに49名が参加する人気ぶり。

それ以降も着々と出場人数を増やしてきました。

女性が企画した女性のためのイベント。

気兼ねなく他選手ともコミュニケーションができ、

しっかりと試合も楽しめる。

参加記念品など賞典も充実していて

ホスピタリティも十分。

参加の動機になりそうな要素がたくさんあります。

今回の『第7回 TOKYO Ladies Cup』は、

そのコンセプトを引き継ぎながら

場所と名称を改めたリスタート第1弾でした。

心機一転のこのタイミングで

土師プロにご登場いただき、

『TOKYO Ladies Cup』の成り立ちと

特徴をお聞きしました。

その前にまず、

第1回～第7回の大会データをどうぞ。

※名前の後に敬称がない選手は

全てプロ（JPBA）です。

アマ選手には「アマ」を付記しています。

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◇ 第1回ポイントサンビリ荻窪レディーストーナメント

2021年12月5日 49名参加

優勝：村松さくら

準優勝：曽根恭子

3位：若江梨々花アマ（※現プロ）／藤江亜希子アマ

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◇ 第2回ポイントサンビリ荻窪レディーストーナメント

2022年7月3日 52名参加

優勝：平口結貴

準優勝：曽根恭子

3位：梶原愛アマ／徐芝儀アマ

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◇ 第3回ポイントサンビリ荻窪レディーストーナメント

2022年12月4日 62名参加（※台湾よりトップ選手、陳佳樺参加）

優勝：村松さくら

準優勝：髙田奈実

3位：丸岡文子／坂田夕紀アマ

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◇ 第4回ポイントサンビリ荻窪レディーストーナメント

2023年7月2日 63名参加

優勝：栗林美幸

準優勝：村松さくら

3位：丸岡文子／鈴鹿美沙子アマ

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◇ 第5回ポイントサンビリ荻窪レディーストーナメント

2023年12月3日 64名参加

優勝：髙田奈実

準優勝：村松さくら

3位：丸岡文子／後藤田佳奈

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◇ 第6回ポイントサンビリ荻窪レディーストーナメント

2024年7月7日 72名参加

優勝：村松さくら

準優勝：務川広海アマ

3位：柳蘭アマ／横澤直子アマ

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◇ 第7回TOKYO Ladies Cup in 新宿バグース

2025年7月6日 100名参加

優勝：栗林美幸

準優勝：青木知枝

3位：髙田奈実／佐原弘子

スポンサー：NAOLLY、SY32、ADAM JAPAN、New Art

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語り手：土師理恵子

聞き手：BD

――TLC（TOKYO Ladies Cup）をいつ・どのように立ち上げたのですか？

土師：以前私が勤務していた『ポイントサンビリ荻窪西口店』で、前身となる『ポイントサンビリ荻窪レディース』というイベントをもともとこじんまりと定期的に開催してました。それも含めるとTLCは10回を超えています。コロナの緊急事態宣言でビリヤードイベントや試合が出来なくなっていたのですが、落ち着いてきた2021年に知り合いだった石井さん（石井康雄氏）にレディーストーナメントのメインスポンサーをお願いをしたところ快く了承してくださり、『第1回ポイントサンビリ荻窪レディーストーナメント』開催に至りました。

運営は私だけでなく、元プロの先輩で現在トップ女子アマとして活躍していて『9ボールクラシック』の運営でもお馴染みの坂田夕紀さんにメインのお手伝いを依頼しています。また、タップブランドの『NAOLLY』の井上直美さんもスポンサーとして加わってくださったおかげで更にイベント規模が拡大化しました。

――TLCのコンセプトは？

土師：「レディースプレイヤーに楽しく参加してもらうこと」ですかね。立ち上げ当初は、私個人としてはスポンサー様からの協賛金によって賞金額を決めてハウストーナメントを開催しようぐらいの気持ちだったのですが、石井さんは「イベントの利益を考えるよりもまず参加者へ感謝の気持ちを伝えたい。多くのスポーツが女性の参加や女子イベントによって注目されるようになり、それがきっかけで一般層にも広がっている。ビリヤードもそうあるべきだと思う」というお考えでした。その選手ファーストの理念が歓迎されてここまで盛大になったと思います。

――回を重ねるごとに規模が広がり認知されてきましたが、手応えは感じていましたか？

土師：はい、第1回から思っていた以上に参加者が多く、その後も増え続けて盛り上がっていました。開催毎に参加賞が盛大になってきていることも大きくて、「他にないハウスレディーストーナメント」という印象を持ってもらえているのかなと思います。開催後に「楽しかった！次はいつですか？」と声を掛けられることも多いです。今はSNSなどで告知すると1週間ぐらいで定員に達してしまうので、エントリー数を増枠して対応しています。

――第7回は初めて『バグース新宿店』で開催されました。この経緯は？

土師：バグースに入社する際の面接で、私から「レディースイベントを引き続き開催したい」と提案したのですが、その時は主に予算面から店舗利用は難しいと言われていました。ですが、バグース入社後にビリヤードプロジェクトチームに参加し、2025年のビリヤードイベントの提案の場でレディースイベント開催案をダメ元でもう一度提出しました。すると、チームメンバーから「開催してほしい」とまさかのゴーサインが出ました。上司である西尾（祐）プロも積極的に関わってくださり、稟議書なども作成していただき、開催にまで至りました。第7回の開催後、『バグース新宿店』からは「また次回も開催してほしい」という声をいただいています。

――TLCを開催することの喜びや大変なこととは？

土師：今回『バグース新宿店』でレディースイベントを再スタート出来てよかったです。特にBC級のプレイヤーがここまで多く参加してくれるとは思っていなかったので嬉しかったです（※Bクラス46名、Cクラス19名）。もちろん大変なこともたくさんありますが、終わればどんな苦労も「楽しかった」と思えます。

――TLCのここまでの発展を土師プロは思い描いていましたか？　そして今後の展望は？

土師： バグースで開催出来るとも、参加者が100名になるとも思っていなかったです。今後はTLCをもっと大規模で全国的なレディースイベントにしていきたいです。女性の皆さんが楽しくビリヤードを続けてもらえるようにしたいという思いは変わりません。イベントを拡大していくためにはより多くの企業スポンサーのご協力を募る必要もあると思いますので、積極的に動いていきたいと思います。メインスポンサーさま（石井氏とNAOLLY井上直美さん）の了承が得られて、会場（バグース）の許可が下りれば次回は来年7月前後に開催したいですね。

（了）

※ TLCの開催告知など最新情報は土師理恵子 Facebook、Instagram、Twitterをご確認ください。

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