〈BD〉「あの時、心の中の火が燃え盛りました」――2025『都道府県対抗』優勝・石川チームアンケート

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↑ IPBCマネージャー上杉さん制作 

 

 

6月7日~8日に和歌山で行われた

アマチュアポケットビリヤード団体戦、

第59回全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権大会

(種目はローテーション)。

 

初優勝を飾った

石川(IPBC)チームの全員に

アンケート形式で感想をお聞きしました

(なんとマネージャーとして

大活躍していた上杉優さんも

回答くださいました)。

 

番手順にお届けします。

 

ーーーーーー

 

● 1番手:杉本優太(すぎもと ゆうた)

 

 

Q1 優勝が決まった時のお気持ちを。

 

杉本:自分は決勝戦で早く負けてしまったので、他のテーブルをドキドキしながら見ていました。21年前(2004年)に石川が3位になった時も選手として出場していましたが、あれ以降ブロックリーグ通過もなかったので、「長かったー、やっと勝てた……」って気持ちでした。

 

 

Q2 大会2日間の感想や印象に残ったシーンとは?

 

杉本:今大会はリーグで6勝5敗と負けが多くなってしまい、迷惑をかけてしまっていました。なので自分の試合よりも、メンバーがリーグ通過を決めてくれた試合、決勝戦進出を決めてくれた試合、優勝を決めてくれた試合が印象に残っています。

 

 

Q3 個人的な目標は何か持っていましたか? そしてそれは達成出来ましたか?

 

杉本:個人的な目標は優勝でした。「どんな内容でもいいから優勝する!」と思っていたので優勝できて最高です。

 

 

Q4 石川が優勝できた理由はなんだと思いますか?

 

杉本:それはもちろん石川県の団結力だと思います。選手だけでなく、石川の皆の協力がありました。マネージャーは全試合の結果をLINEで細かく報告してくれましたし、IPBCにスポンサードしてくださっている株式会社大商HOLDINGS様も動画撮影や運転など、選手のことを考えて色々サポートしてくださいました。都市対抗出発前にはIPBCのメンバーが壮行会を開いてくれました。他にも色々ありますが、石川県ビリヤード界全体で勝ち取った優勝だと思います。

 

 

ビリヤード歴:約27年

使用プレーキュー:早川工房(シャフトは早川工房トリファイド ローロースト/タップはNavigatorオートマティックSX)    

IPBC在籍年数:25年

都道府県対抗出場回数:今回が20回目

 

ーーーーーー

 

● 2番手:篠田純一(しのだ じゅんいち)

 

 

Q1 優勝が決まった時のお気持ちを。

 

篠田:優勝が決まった瞬間で言えば自分はまだ試合中でした。しかもエクステンションを使って考え中で、歓声はなんとなく聞こえましたが、それがどういった類いのものかはわかりませんでした。試合が終わった後に仲間に確認したら優勝ってわかって。BDさんが撮ってくれた写真の時ですね。「マジかあ! やったー!」って感じでした! みんなと抱擁したときは感極まりました。すごく良い写真なんで宝物にします!

 

 

Q2 大会2日間の感想や印象に残ったシーンとは?

 

篠田:全てにおいてうまく噛み合ってた気がしますね。番手や対戦順、夜の食事とかも含めて。(5番手の諸橋)大介の息子、コウちゃんと仲良くなったのも癒やしになったし、めちゃくちゃ楽しい2日間でした。あと、決勝戦は途中からギャラリーが急に増えたのがわかって「最後の1台になったのかな」と。昔からその状況でやってみたいなと思っていたので夢が叶いました。ナルシストな僕にとってはご馳走でした!(笑)

 

 

Q3 個人的な目標は何か持っていましたか? そしてそれは達成出来ましたか?

 

篠田:目標ってわけじゃないですけど、今回自分は歳もキャリアも一番上だったので変な気を使わせないようにと思ってました。2年前(2023年)に4連敗スタートをしてしまい、話し掛けにくい雰囲気を出してしまった事があって。だから今回は、なるべく多くコミュニケーションを取って仲間達が気持ち良くプレイできればいいなと。チームも個人もスタートダッシュできたので、終始良い雰囲気でいられたのは良かったです。

 

 

Q4 石川が優勝できた理由はなんだと思いますか?

 

篠田:選手達の熱量が高く揃っていた事が大きな要因の一つじゃないかと。1週間前からインスタがこまめに更新されてて、自然とモチベーションも上がっていい感じで本番を迎えられましたね。あとはやっぱり応援ですね。仲間はもちろんですけど、LINEのメッセージがひっきりなし来てて。後で聞いたら、決勝戦は携帯を5台並べて(5試合のライブ配信を同時に映して)みんなで観戦してたと。その応援が届いたんだと思います。だから入ってくれた球があったと思います(あの最後の8番とか〈笑〉)。

 

最高のメンバー、スポンサードしていただいている(株)大商の大西さん、献身的なサポートをしてくれたユウちゃん、応援に来てくれたチアキちゃんとコウちゃん、コタロー、そして地元で応援してくれたクラブ員、店のマスターの徳ちゃんや恩師の北村潤さん、北陸のたくさんの方々、さらには理解のある選手たちの家族、そして運営スタッフの皆様、関わって頂いた全ての方々に感謝申し上げたいです。ありがとうございました!!

 

 

ビリヤード歴:35年

使用プレーキュー:ランブロス(シャフトはHOW AP/タップはKAMUIオリジナルM)    

IPBC在籍年数:7年くらい

都道府県対抗出場回数:今回が6回目くらい

 

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● 3番手:壽時敬(じゅじ さとし)

 

 

Q1 優勝が決まった時のお気持ちを。

 

壽時:2勝1敗の状態で諸橋さんが勝って(チーム3勝目を挙げて)優勝が確定した時は、まだ1試合残っていたので、割とシンプルに「やったー! 優勝だ!」という気持ちだったと思います。その後、篠田さんが勝利し、優勝を伝え、選手5人で抱擁した際には色んな感情が流れました。

 

応援してくれたIPBCメンバーやOBの方々、帯同してくれた上杉マネージャー、お世話になっている方々や日々サポートしてくれている家族と石川メンバー4人への感謝が一番大きかったかなと思います。あとは、優勝が夢だったので「夢が叶ったー!」という気持ちでした。

 

 

Q2 大会2日間の感想や印象に残ったシーンとは?

 

壽時:いっぱいありますね! まず試合進行がとてもスピーディーに感じました。開催、運営にご尽力してくださったJAPA、運営スタッフ、関係者の皆様ありがとうございました!

 

あと、1日目が終わり、みんなで食事している時に杉本優太さんがボソッと「20年待ちました」(3位になった2004年大会から)と呟いたんですね。あの時の悔しさを忘れずにずっと挑戦してきた、この機を逃すもんかという思いを感じて、きっと当時のメンバーや先輩達も同じ気持ちだろうと胸が熱くなり、リーグ突破・優勝したいという気持ちがより強くなった瞬間がありました。

 

 

Q3 個人的な目標は何か持っていましたか? そしてそれは達成出来ましたか?

 

壽時:IPBCの大先輩・徳山さんから(2004年大会3位のメンバー)、壽時の性格を熟知した上でのメンタルのアドバイスや「会長としてチームをまとめるのは壽時の役目である。壽時ならできる」とありがたいお言葉を頂き、自分なりに実行しました。達成できたかはよくわかりませんが、結果的に達成できたということで(笑)。

 

 

Q4 石川が優勝できた理由はなんだと思いますか?

 

壽時:色んな要素があり、一つでも欠けたらリーグ突破・優勝できないのが都市対抗だと思ってます。その中で一番大事だなと感じるのは「チームワーク」ですね。チーム内の雰囲気は最高でした! IPBCメンバーや仲間たちの応援も力になりました。みんなありがとう! 個人的には運がよかった! でも、運はとても大事な要素だと思いますね!

 

 

ビリヤード歴:約17年

使用プレーキュー:PREDATOR IKON4(シャフトはREVO 12.4/タップはPREDATORビクトリーM)    

IPBC在籍年数:約14年

都道府県対抗出場回数:今回が8回目ぐらい

 

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● 4番手:山中秀一(やまなか しゅういち)

 

 

Q1 優勝が決まった時のお気持ちを。

 

山中:「うわ! マジか! 勝った! やったぞー!」って感じでした(笑)。

 

 

Q2 大会2日間の感想や印象に残ったシーンとは?

 

山中:何度来てもとても素晴らしい大会なので、この舞台で撞ける事を意気に感じていました。決勝戦で、いつも入らない上がり際のセカンドブレイクが入って上がり切れたことが印象深いです。

 

 

Q3 個人的な目標は何か持っていましたか? そしてそれは達成出来ましたか?

 

山中:自分は緊張して固くなって腕が震えるので、とにかくリラックスして撞くように意識していました。その上で、チームのメンバーはみんな強いので、自分が足を引っ張らないように、チームの良い雰囲気をキープ出来るようにプレイしようと思っていました。結果的に優勝出来たので最高でしたね!

 

 

Q4 石川が優勝できた理由はなんだと思いますか?

 

山中:チームのメンバーの強い気持ちとナイスプレイ、サポートしてくれた人たちの思いや行動、全て含めたチーム力の勝利だったと思います!

 

 

ビリヤード歴:約25年

使用プレーキュー:MEZZ EXCEED(シャフトはIGNITE/タップはZAN グリップハード)    

IPBC在籍年数:約10年

都道府県対抗出場回数:今回が6回目

 

ーーーーーー

 

● 5番手:諸橋大介(もろはし だいすけ)

 

 

Q1 優勝が決まった時のお気持ちを。

 

諸橋:決勝戦で自分のテーブルにギャラリーが集まって来た時、仲間の優太が「あと1勝!!」って声出ししてくれた瞬間に自分とチームが置かれてる状況を把握できました(笑)。優勝が決定した瞬間で言えば、セコンドに付いている仲間のところにダイブしたい気持ちでしたね(笑)。もう試合がないから骨折れてもいいか、くらいの(笑)。

 

 

Q2 大会2日間の感想や印象に残ったシーンとは?

 

諸橋:初日、メンバーのみんながほどよく勝てて、ブロック1位という最高の状態で終えて、明るくチームで晩御飯へ行った時のシメのタイミング。

 

モロ「待たせたな、優太! 明日準決勝に連れてってやるぞ(笑)」

優太「待ったよ、20年待ったよ……」

モロ「へ? に、20年?? そ、そんなに??」

 

っていう、このシーンですね。心の中の火が燃え盛り、浮かれた気持ちが一瞬で引き締まりました。「楽しんでる場合じゃない」と。

 

 

Q3 個人的な目標は何か持っていましたか? そしてそれは達成出来ましたか?

 

諸橋:個人的な目標は「ブロックリーグ1位」でした。去年が都市対抗デビューだったんですけど、1勝差で通過できないという大変悔しい思いをしました。自分でなんとか出来るものじゃないけど、まずはブロック1位かなと。

 

 

Q4 石川が優勝できた理由はなんだと思いますか?

 

諸橋:一概に言えないですけど、優勝できる理由はないけど、優勝できない理由を潰す努力はたくさんしてきました。健康管理、モチベーション、チームワーク、マネージメント強化、メンバー選考方法の見直し……。技術向上は無し(笑)。そんな事をメンバーやマネージャーに求め過ぎてただのわがままな大将になり、「ジャイアン」と呼ばれるようになっちゃいました(笑)。ただ今回、初の5番手でしたが、全勝から0勝までどんな結果でも受け入れる覚悟は持って大会に向かいました(笑)。

 

 

ビリヤード歴:21年

使用プレーキュー:PREDATOR P3(シャフトはCUETECシナジー/タップはPREDATOR ビクトリーH)    

IPBC在籍年数:3年

都道府県対抗出場回数:今回が2回目

 

ーーーーーー

 

最後に、石川チームを支えていた

マネージャーの上杉優さん

(トップ画像前列左)からも、

「アンケートに答えたい!」と

ご要望いただきましたので、

選手と同じフォーマットで掲載いたします。

チームスタッフ視点で見た優勝の舞台裏です。

 

 

● マネージャー:上杉優(うえすぎ ゆう)

 

Q1 優勝が決まった時のお気持ちを。

 

上杉:めちゃ嬉しい。でも、正直自分は応援とアシスタント? マネージャー? として行っていたので気持ちがグチャグチャでした。嬉しいのは嬉しいし「優勝旗持って帰ろうね」ってメンバーには言っていたので、本当に持って帰れる事にびっくりする気持ちもありましたし、「こいつらやばー!」って言う感情の方が強かったかもしれないですね(笑)。

 

 

Q2 大会2日間の感想や印象に残ったシーンとは?

 

上杉:グループLINEやインスタのストーリーに皆の勝敗や様子を投稿する事をメインにしていたので、一人ひとりの試合を最初から最後まで見ることはできなかったですが、動き回りながら見ていた限りでは、みんな平場とは違う表情と球を見せていてとても見応えもあったし、鳥肌が立つ取り切りもあって、ゾクゾクしたり色々な感情が溢れ出て、2日間ほぼ感動で泣いてました(笑)。仲良くしてくれている他県の選手の方々ともたくさんお話しできたし、その方々の試合もちょこちょこですが見られたので良かったです。

 

 

Q3 個人的な目標は何か持っていましたか? そしてそれは達成出来ましたか?

 

上杉:まず、去年マネージャーとして来ていたIPBCのもっくん(元木太平さん)が今年は仕事で来られなくなったので、もっくんの代わりが自分に務まるのかという不安がめちゃありました。何よりも、計算ミスをせずに勝敗を選手や石川で応援してくれているクラブ員に伝えることが目標でした。自分一人では不安だったので現地では杉本にも確認してもらい、LINEでもっくんにも確認してもらって、みんなの協力で間違える事なく伝える事ができたので、目標達成したと言っても良いと思ってます。

 

 

Q4 石川が優勝できた理由はなんだと思いますか?

 

上杉:ん〜、なんですかね? メンバーの仲の良さは関係あると思ってます。今大会の前は、時間や場所の都合が合わずメンバー全員での練習会はできませんでした。でも、それぞれがお互いを信頼、尊敬し合っていたのでそこにこだわりすぎずに本番を迎えられたと思います。

 

皆が皆を信じて、皆が皆のことを考えられる。自分が負けても他のみんなが勝ってくれる。そういう気持ちが伝わり合うチームだったと思います。まさに「One for all、All for one」ですよね(笑)。ヤンチャなこのメンバーだったからこそ、漢の友情みたいなものが生まれ、運も引き込み、勝利への道へと導いてくれた気がします。私はそんなIPBCが大好きです!

 

 

ビリヤード歴:約12年

使用プレーキュー:MEZZ(シャフトはWX00/タップはPREDATOR ビクトリーM)    

IPBC在籍年数:約4年

都道府県対抗応援回数:今回が4回目

 

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石川の皆様、ありがとうございました!

 

2025都道府県対抗:

 

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