昨日18日の『全日本14-1』で、
連覇で3度目の優勝を飾った土方隼斗。
大会当夜のコメントをお届けします。
土方プロは22日から中国・北京で始まる
出場します。
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――全日本14-1、連覇で3度目の優勝。まずは率直な感想を。
土方:2日間14-1漬けで頭がすごく疲れましたが(笑)、今年も一つオープン戦で優勝できて嬉しいです。
――ベスト16(vs 羅立文)で98点ランを出してハイラン賞も獲得。14-1公式戦での自己最高ですか?
土方:はい。ハイラン賞をいただいたのも初めてでした。相手が羅立文プロ(優勝5回)だったからハイランが出せたのかもしれません。羅プロには1球でも撞かせたらダメだと思ってすごく集中してました。ただ、ハイランを出せた嬉しさはありますけど、自分がハイランを出される側になるのも全然ありえること。ほとんど撞けずに不完全燃焼で終わることがあるので14-1って難しい種目だなと思いますし、相手の立場になると複雑な気持ちでもあります。
――ちなみに練習でのハイランは?
土方:たしか190点台だったと思います。10年ぐらい前に一人練習で出しました。あとは自分のYouTubeで100点を出したり、今回も大会前日にYouTubeライブで90点を出しました。前よりも少し賢くなって球の動きの知識も付いてきてるのかなと思います。
――2日間、球の状態自体はいかがでしたか?
土方:今までの全日本14-1では一番良かったかもしれません。初日のベスト32(vs 吉岡正登)も2イニングぐらいで上がれましたし、全体的によく撞けていたと思います。ただ、2日目はベスト16でだいぶ頭を使ってしまったせいか、だんだん思考力がなくなってきて、準決勝(vs 北谷好宏)の途中ぐらいから、組み立てを間違えて自分で難しい取り切りにしてしまった場面もありました。まだまだ14-1の知識と経験が足りないなと感じました。
――決勝戦はジュニア期からのライバル、飯間智也プロと対戦。プロ入り以来決勝戦で当たるのは初めてだったとのこと。どんな思いでしたか?
土方:9ボールや10ボールではなく、まさか14-1の決勝戦で当たるとは思ってなかったですけど(笑)、純粋に懐かしい気持ちプラス嬉しさもありました。飯間プロは昔から14-1が好きでたくさん撞いているのは知ってるので、知識と経験で言ったら分が悪いかもと思いつつ、せっかく20年ぶりぐらいに決勝戦で当たったんだから、この時間を楽しもうという気持ちの方が大きかったです。僕の頭が回ってなくて入れ繋ぐ14-1になってしまったし、シュートミスもありましたけど、飯間プロもミスをしてくれてたので、ああいう展開になったと思います。
――これで14-1で3度目の優勝です。初優勝は2018年でした。
土方:今思うと2018年の時は14-1という種目をそんなに特別視していなかったというか、「難しく考えず、とりあえず球を入れればいい」という気持ちでやってました。当時に比べると今は14-1のゲーム性がわかってきて、冷静に頭を回せている時は14-1っぽい、理にかなった取り方ができるようになったと思います。ただ、今日の準決勝の後半と決勝戦は昔に近かったですね。
――今年J・ショウ(イギリス)が、14-1ハイランチャレンジ(ハイラン更新を目指して一人で撞き続ける企画)で832点の世界記録を作りましたが、こういった記録にも興味はありますか?
土方:いや、今はないですね。どうだろう……100~200点ぐらいは今の自分の力で出せると思いますけど、その先は厳しいと思います。僕はまだ球の動きの基本的な知識でカバーしているだけで、14-1特有の知識や経験値は不足しています。例えば、積極的にトラブルを割りに行かなくていい場面で割りに行っちゃったり。そういうハイリスクなことをするとやっぱりどこかでミスが出るから、ランが伸びないですよね。そのあたりは14-1を撞き続けているヨーロッパ選手とか羅プロとかに比べたら僕はまだまだ。彼ら並の知識と経験値がないと300点以上は無理だと思います。ただ、シュート力が売りの自分ですが(笑)、細かい球の動きは苦手じゃないですし、ボールを15個使う競技は割と相性が良いので、仮に14-1の試合がもっとあって、もっと14-1を練習する状況になったら、ハイランも上がると思います。
――今年は5月の時点でプロ公式戦で優勝3回(『GPE-1』、『GPE-2』、全日本14-1)。かなりいいペースですね。
土方:たしかにいいペースだと思います。でも、ランキング争いということで言えば、東なら羅プロや杉山功起プロや林武志プロもアベレージが高いので、自分がそんなに上にいるような実感はありません。今年後半は海外の大会と日本の大会が結構重なりそうで、『東海グランプリ』と『ジャパンオープン』は出られないかもしれません。そうすると、出られる全国オープンは『北陸オープン』と『全日本選手権』だけかもしれない。その意味でも今回オープン戦で勝てたことは良かったです。
――海外戦は?
土方:中国・北京で22日に開幕するチャイニーズプールの『ゴールデンナイン グランドファイナル』(Duya Legends Tour Golden Nine Global Finals)に出ます。優勝賞金1億円ぐらいある大きい大会で、そこまで勝ち進むのは難しいにしても、海外勢の予選最終段階のベスト32ぐらいまでは行きたいですね。その後は、WPAとマッチルーム(WNT.)の動き次第ですが、夏以降にいくつか出られると思います。僕は海外戦の招待運が良くはないのであまり期待しないようにしていますが(笑)、いつ海外遠征が決まってもいいように、モチベーションを保ち続けながら練習に励みたいと思います。
(了)
Hayato Hijikata
JPBA40期生
1989年3月16日生 東京都出身&在住
アマ時代の2005年『世界ジュニア』銀メダル
2005年、2013年、2019年、2020年『関東オープン』4勝
2007年『ルカシージュニアワールドテンボール』優勝
2008年、2019年『北海道オープン』2勝
2010年『エイトボールオープン』優勝
2013年&2016年『ジャパンオープン』優勝
2013年、2014年、2016年、2024年『関西オープン』4勝
2013年『東海グランプリ』優勝
2016年『全日本ローテーション』優勝
2016年『ハウステンボス九州オープン』優勝
2016年『北陸オープン』優勝
2018年、2024年&2025年『全日本14-1』優勝
2024年『チャイナオープン』準優勝
『グランプリイースト』では通算26勝。他、入賞多数
2013年、2016年、2023年、2024年JPBA男子年間ランキング1位
使用タップ:BIZEN
スポンサー:自遊空間、JUST DO IT、ココカラダ、Session、リナックス総合研究所、GLOBAL GROVE
YouTubeチャンネル:土方隼斗のビリヤードTV、あつまれ☆ビリヤード
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