5月10日~11日(土―日)に
『栗東市民体育館』で開催された
『わたSHIGA輝く国スポ【デモスポ】ビリヤード競技大会』。
これは今秋、滋賀県で開催される
国民スポーツ大会
(第79回国民スポーツ大会)の
「デモンストレーションスポーツ」です。
A級とB級、2部門合わせて38名の
滋賀県のビリヤードプレイヤーが参加し、
特設会場で腕を競いました。
※結果記事はこちら
画像や大会概要がアップされています。
また、会場には
ビリヤード体験コーナーも設けられ、
2日間多くの人達がビリヤードに触れていました。
大会開催の中核として
準備から当日の運営までを担っていたのは、
今大会をきっかけに立ち上げられた
滋賀県ビリヤード協会でした。
その競技会責任者である
大橋義治理事長にインタビュー。
わたSHIGA輝く国スポ【デモスポ】ビリヤード競技大会
のコンセプトや大会当日の様子などを
教えていただきました。
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――わたSHIGA輝く国スポ【デモスポ】ビリヤード競技大会の開催が決まったのはいつですか?
大橋:当初、滋賀県で行われる国民スポーツ大会は2024年の予定でした。コロナの影響で1年延期になり今年の開催となりました。全くのゼロベースからのスタートでしたので、まずは滋賀県ビリヤード協会の立ち上げから着手しました。今となって振り返れば、そこが一番のハードルだったかもしれませんね。
――わたSHIGA輝く国スポ【デモスポ】ビリヤード競技大会のコンセプトは?
大橋:一人でも多くの滋賀県のプレイヤーに特設会場で試合をしてもらい、その経験がプレイヤーの貴重な思い出となるような大会にすることです。私自身も滋賀県でビリヤードを始め、様々な試合に出場してきましたが、やはり特設会場での試合は格別であり、記憶に残っていくものだと感じています。しかし、年間数ある公式戦の中でも特設会場開催の試合は数試合しかなく、しかも出場するには厳しい県予選を勝ち抜かなければなりません。一つの県からわずか数名しかその舞台に立つことが出来ないのが現状です。ですので、この機会に最高の舞台を用意して、多くの滋賀県のプレイヤーに最高のパフォーマンスを発揮してもらおうというのがコンセプトですね。
――滋賀県ビリヤード協会の皆さんは、今大会でどんな業務・立場を担っていたのですか?
大橋:主管という立場で、行政と連携しつつ、申請、企画、立案、広報活動、予算組みなどほぼ中心的な役割を担っておりました。
――大会本番の感想を教えてください。会場の雰囲気や選手の様子は?
大橋:まず前日準備が終わって会場を見渡した時に「本当に素晴らしい会場が作れたなぁ」と思いました。開会式では選手宣誓や始球式といった特設会場ならではのセレモニーも行いましたが、出場した選手にとっては斬新に思えたのではないのでしょうか。試合の方は、ほとんどの選手が特設会場での試合が未経験でしたので、さすがに緊張している様子が伝わってきました。普段観客から観られながら試合をすることがないので、「余計に緊張しました」という声も多かったです。
また、今大会のもう一つの趣旨として、ミニテーブル2台と試合用の空きテーブルを利用して、来場していただいた一般のお客様にビリヤードを体験してもらいました。これが思いの外大好評で「すごく楽しかった」「難しいけどポケット出来た時はめちゃくちゃ気持ちいい」「ビリヤードはどこに行けば出来るのですか?」など様々な感想や問い合わせを頂戴することが出来ました。大会2日目になると、決勝トーナメントということもあり好ゲームの連発で、観客だけではなく、ビリヤード体験に来られた方も熱心に観戦されていたのが印象的でした。
――出場者、来場者、来賓などからどんな声を聞きましたか?
大橋:選手からは「貴重な経験をさせてもらった」「このような特別な会場で試合をさせてもらっていい思い出が出来た」「もう一度今回のような舞台で試合をしてみたい」「ビリヤードを続けてきて本当によかった」「初めて家族を会場に連れて来たが、自分の試合をしてる姿を見てもらい、ビリヤードに対する理解を得られた」といった声が上がりました。来場者からは「観覧席が設けてあるのはありがたい」「いつも空きテーブルは一般公開されてるんですか?」という声があり、来賓の方からは「選手の年齢層が幅広い事に驚いています」などのお言葉をいただきました。
――反対に、難しく感じたところや反省点は?
大橋:国民スポーツ大会は国が行っている事業であり、主催はJSPO(公益財団法人日本スポーツ協会)、文部科学省、滋賀県、栗東市といった行政です。そういった公の組織と仕事を進めていく中で、我々ビリヤード人の慣例や常識のようなものが一切通用しないことを強く認識しました。そして、ビリヤードを普及させ裾野を広げていくには、業界の古い体質にとらわれず、ビリヤード愛好者の声や意見をもっと取り入れていくべきだと感じました。
――競技会責任者として、大会を終えた時の大橋理事長の個人的な感想や思いとは?
大橋:まずは無事大会を終了出来た事に正直ホッとしています。準備期間4年という一大イベントを任された責任はハンパじゃないですよ(笑)。それだけに選手や来場者、来賓の方から感謝の言葉や労いの言葉をいただいたときは本当に嬉しかったですね。なかでも最も嬉しかった事は、数多くの関係者全員の力でこの大会を成功させた事です。栗東市の職員の方をはじめ、協会関係者、滋賀ビリヤードクラブ(SBC)の皆さん、ビリヤードとは無関係ながらボランティアとしてお手伝いいただいた方など、この大会に携われた全ての方々の努力によって成功出来たことが何よりも喜ばしい事です。ご協力いただいた皆様には心から感謝しています。個人的な感想としては私自身が理想としていた大会に出来たのではないかと思います。県内のプレイヤーに特設会場の舞台を経験していただく事、多くの一般の方々にビリヤードに触れてもらえる機会を提供することの2点については予想以上の成果でした。
――滋賀県ビリヤード協会として一つ大きな事業を終えました。今後の展望とは?
大橋:協会設立当時、私が理事長に就任した際の所信表明で、「国スポ大会の成功がゴールではない」と明言しました。確かに重大なイベントで当面の目標ではありましたが、あくまでも協会設立の意義は県内のビリヤード業界の発展と繁栄です。普及活動として2年前から福祉施設でビリヤード教室を定期的に開催しています(今大会にもたくさんの生徒が遊びに来てくれました)。そして、今後の展望としては県内の公立高校にビリヤード部を創設するという目標があります。かなりハードルは高そうですが(笑)、今大会で行政との繋がりを持てたことで一歩前進出来たのではないでしょうか。まずは、地域移行という形で進めていく予定です。
――滋賀県ビリヤード協会の活動は、わたSHIGA輝く国スポ【デモスポ】ビリヤード競技大会だけで終わる訳ではないということですね。
大橋:その通りです。協会から伝えたい事は、県内のビリヤードシーンにおいて主役はあくまでもプレイヤーの方々だということ。滋賀県のビリヤード業界発展の為、滋賀県ビリヤード協会は事業を進めて参ります。ご意見・ご要望があればお気軽にお問い合わせ下さい。皆さんの力でビリヤード業界を盛り上げていきましょう。最後になりますが、次年度は青森県で国スポが開催されます。記念大会も開催されると聞いています。関係者の方々、大変だと思いますが頑張って下さい。佐賀県から引き継いだバトンを青森県にお渡しいたします。
(了)
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