〈BD〉「グランプリ開幕戦でいきなり結果を出せて嬉しい」――GPE-1優勝・土方隼斗の談話

 

16日(日)の

グランプリイースト第1戦 in Link西川口店

(GPE-1)で

優勝した土方隼斗の談話です。

大会当日の夜に取材しました。

 

※ 1月に取材したロングインタビューも

ぜひ合わせてご覧ください。→ こちら

 

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――優勝の感想を。

 

土方:2025年グランプリイースト(GPE)開幕戦で優勝できて嬉しいです。去年はグランプリで優勝がなかったので、「今年は1回は優勝したいな。力を入れて臨もう」と思ってました。だからと言ってすぐ勝てるものでもないですけど、いきなり結果を出せて良かったです。あと、新しいユニフォームでの初優勝だったことも嬉しいですね。

 

――2日間の戦いぶりは。

 

土方:全体的に安定していたと思います。少なくとも致命傷レベルのミスはほとんどなかったかな。そして、ブレイクも割と良かったのかなと思います。

 

――今回の「9オンフットラック・ブレイクボックスなし・3ポイントルール有り」というブレイクは難しそうでしたね。他選手が苦労している姿も見ました。

 

土方:そうですね。僕も特別良かった訳ではないですけど、周りの人達と比べると相対的に良かったのかもしれません。

 

――事前に9オンフットブレイクの練習や対策はしていたのですか?

 

土方:いや、そんなに時間は割いてなかったです。去年の『チャイナオープン』(※土方プロ準優勝)はこのブレイクルールでしたけど、他の大会ではほとんどないのであまり練習してません。通常の1オンフットのブレイクの感覚を維持しつつ、少しパワーを抑えめにしてイリーガルはしないようなサイドブレイクの撞き方は見付けていたので、今回はそれが上手くハマってくれたのかなと思います。でも、決勝戦はテーブルがダイヤモンドだったこともあるのか、ブレイクが難しく感じられましたし、1回イリーガルもありました。他のテーブルでは、ラックさえ上手く組めていたら問題なくブレイクできました。新ラシャだったおかげもあると思いますけど。

 

――決勝戦(vs 羅立文)は土方プロが先行していましたが、羅プロが後半追い掛けて来てヒルヒル(7-7)になりました。

 

土方:前半は自分的にはほぼミスなしで行けて、スーパーショットもありましたし、そのまま行けそうな雰囲気もありましたけど、さすがは羅さん、最後まで諦めず食らい付いてきました。自分の気持ちも全く切れてなかったですけど、(第12ラックで)2番をミスして上がり損ねたのはだいぶ痛かったです(苦笑)。あれがきっかけで7-4から7-7まで行かれてしまったので。でも、しんどいところはありましたけど、最終ラック(第15ラック)は自分のブレイク番だったので、「展開は気にせず冷静にやろう」と平常心で撞けたのが良かったです。

 

――最後はマスワリ上がり。

 

土方:最近は勝負どころでのブレイク運の無さや展開に悩まされることも多かったんですけど、今回は珍しく(笑)ヒルヒルのブレイクがマスワリ配置になってくれました。ベスト8(vs 杉山功起)もそうでしたね。この2試合はブレイク運が向いてくれてマスワリで上がれました。

 

――羅プロとの対戦成績は、Billiard Walkerによるとこれで19勝19敗です。

 

土方:おぉ、イーブンになったんですか。もし負けてたら、2つ差を付けられるところでしたね。

 

――GPEの決勝ラウンドで土方プロと羅プロが対戦するのはおなじみの光景ですし、GPEの優勝回数も近いです(土方25回/羅23回)。当たると意識する存在でしょうか?

 

土方:いや、正直もう意識することはないですね。羅プロはいつも安定して強いですし、楽に行かせてもらえないのが当たり前だと思っているので。今回も、僕はリードしている時も1ミリも油断してなかったですけど、それでもこちらのワンミスから追い付いて来ますから。そういう方なので、特別何かを意識することはありません。ただ、ミスなく撞きたいということだけ心掛けています。

 

――今回は2023年『GPE-3』以来約1年8ヶ月ぶり25回目のGPE優勝でした。

 

土方:あ、結構間隔が空いてたんですね。グランプリの優勝回数もそんなに意識してないです。単純に、去年はオープン戦では2回優勝できたけどグランプリは0回だったから、今年1つ勝てて良かったなぐらいですね。去年は国際大会優先のスケジュールで調整していたので、グランプリにあまり比重を置けなかったというのもありますし、気落ちすることもなかったです。だからと言ってそれが良いことだとも思ってはいないので、今年はGPEも頑張ります。

 

――先々の予定は?

 

土方:海外の試合は、3月上旬にチャイニーズ9ボールの招待制イベント『Duya Legends Tour Golden Nine』に行くことがほぼ決まっています。テーブルがチャイニーズテーブル(※日本で一般的なテーブルと寸法はほぼ同じだが、ポケットの角が丸くなっていてシュートするのが難しい)なので、簡単に勝てるものではないことはわかってるんですけど、今後さらにチャイニーズ9ボールの試合が増えるようなので、一度経験してみたいなと思ってます。WPAの海外戦で確定しているものはまだありません。例年通りなら7月以降に大きな試合(『世界選手権』や『チャイナオープン』など)が続くと思うので、それまでは身体のケアをしつつ、じっくり準備をしていきたいと思います。

 

(了)

 

Hayato Hijikata

JPBA40期生

1989年3月16日生 東京都出身&在住

アマ時代の2005年『世界ジュニア』銀メダル

2005年、2013年、2019年、2020年『関東オープン』4勝

2007年『ルカシージュニアワールドテンボール』優勝

2008年、2019年『北海道オープン』2勝

2010年『エイトボールオープン』優勝

2013年&2016年『ジャパンオープン』優勝

2013年、2014年、2016年、2024年『関西オープン』4勝

2013年『東海グランプリ』優勝

2016年『全日本ローテーション』優勝

2016年『ハウステンボス九州オープン』優勝

2016年『北陸オープン』優勝

2018年&2024年『全日本14-1』優勝

2024年『チャイナオープン』準優勝

『グランプリイースト』では通算25勝。他、入賞多数

2013年、2016年、2023年、2024年JPBA男子年間ランキング1位

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