初めて見たらビリヤードプレイヤーも
そうでない人も驚くこと間違いなしの
「正方形のビリヤードテーブル」が、
アミューズメントバーで人気を集めています。
テーブルの名は『Maspool』(マスプール)。
2024年12月に
『ビアポンバーGROVE(グローヴ)』系列の
池袋、関内、川崎、八王子の4店舗に設置され、
すでに多くのお客さんが
仲間や居合わせた人達と夜な夜な
ビリヤードを楽しんでいるとのこと。
今年1月から日本トッププロである
土方隼斗プロ(JPBA)が
GROVE契約プロとなり、
より多くのお客さんに
ビリヤードに親しんでもらえるように
プロモーションを展開。
Maspool用の新ゲームも考案中です。
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Maspool設置店の一つが、
池袋駅東口にある
『Dream Bar GROVE 春夏冬店(アキナイ店)』。
(※東京都豊島区東池袋1-40-7
TC76東池袋1丁目ビル3F
TEL:03-5950-1930。
他、『ビアポンバーGROVE八王子店』
『アミューズバーGROVE関内店』
『ビアポンバーGROVE川崎店』に設置。
Shop List:
https://www.global-grove.com/access.html )
ビアポン、ダーツ、カラオケ、
カウンター席、テーブル席があり、
内装・インテリアデザインをふくめて
お店のしつらえにはこだわりと
ラグジュアリー感が漂う
おしゃれなアミューズメントバーです。
42店舗あるGROVEグループ各店の
主役であるビアポンは、
テーブルに置いたカップにピンポン玉を
交互に投げ合うパーティゲーム。
ルールはシンプルで誰でも楽しめます。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
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そんな店内の一角で
ひときわ存在感を放っているのが、
正方形のビリヤードテーブル、
Maspool(マスプール)です。
これはビアポンバーGROVEを運営する
国内のビリヤード業者に製作を依頼した
改造テーブル。
詳しくは、後述する
(株)GLOBAL GROVEの代表、
小森康裕さんのコメントに譲りますが、
Maspoolは小森さんの
「夢の実現」がきっかけで生まれました。
小森さんは、休止期間もありますが、
以前プロとしても活動していた
ビリヤードプレイヤー。
一旦競技活動から離れた後も
(株)GLOBAL GROVEとして
JPBAプロトーナメントへの協賛も行うなど
ビリヤードと繋がりがありました。
そして、2年前にプレーを再開しています。
「この『Dream Bar GROVE 春夏冬店』は、私が人生をかけて取り組んできたもの――ビアポン、ダーツ、カラオケ、お酒――を詰め込んだ夢のお店にすることがコンセプトでした。なので、大好きなビリヤードも置きたかったんですが、フルサイズ(9フィート台)はスペース的にもビジネス的にも難しいものがありました。そこで、テーブル業者さんに相談して生まれたのがMaspoolでした」(小森)
Maspoolのもとになっているテーブルは
おなじみの9フィートの競技テーブル
(ブランズウィック)。
ビリヤードプレイヤー向けに言うなら
「短クッションレールを4つ繋いで」
正方形に改変するイメージです。
テーブルの四隅にあるポケットは、
落ちたボールがそのまま溜まる
ポケットストップ式に改造されていますが、
その他のボディ全体、脚部、
スレート(石板)、
クッションレール&ゴムなどは、
基本的に形状を変えただけで
そのまま活用されています。
壁までの距離が近くて
「撞きづら」な場所もあるため、
備え付けのハウスキューは
ショートタイプが用意されていますが、
もちろん通常サイズのキュー
(マイキュー)を持参してもOK。
GROVE契約プロの土方プロは、
短いハウスキューでもお構い無しで
サクサク入れていましたが、
「普通の9フィート台に慣れている人ほど、Maspoolでは景色が違って不思議な感覚になると思います。僕もまだシュートの狙いやクッションの感覚を掴めきれてはいませんが、だからこそ遊び方に新しい可能性も感じられて面白いです」
と語っていました。
「Maspool」の名付け親は土方プロ。
テーブルの形が枡(マス)形であることと、
英単語のmass(大衆向けの、集まり)の
意味をかけて「Mas」と
「pool(ポケットビリヤードのこと)」を
組み合わせています。
ビリヤードプレイヤーなら
「マスワリ」も連想するであろう
ナイスなネーミングです。
お客さん(非ビリヤードプレイヤー)は
8ボールや9ボールで遊ぶ方が
多いとのことですが、
お店側はどんなゲームを
おすすめしているのかと小森さんに問うと、
「ビギナーさんに遊び方を聞かれた場合は、ローボール4つ・ハイボール4つ・8番と、的球9個を使った簡易的な8ボールをおすすめすることが多いです。台上の9箇所に等間隔にスポットシールを貼ってあるので、真ん中に8番、周りの8箇所に好きなボールを置いてフリーボールで始めます。強くブレイクショットをするのはビギナーには難しいですし、このルールなら一つ目の的球を入れやすいのでゲームが進みます。9ボールも同様にスポットシール上に的球を置いてプレーできます。簡易的に的球を7つにするのもいいですね。ある程度撞ける方なら、8ボールも9ボールも、テーブル中央でラックを組んでブレイクショットから始めても構いません」
とお答えいただきました。
以下の2つの動画は土方プロのデモプレー。
1つ目は、ビギナー向け8ボール
(スポットシール利用。ブレイクショット無し)で、
2つ目は、経験者向けの9ボール
(的球は7個。ブレイクショット有り)です。
現在、GROVEと土方プロは
Maspool用のゲームを考案中とのこと。
正方形だからこそ遊びやすいゲームや、
ビギナーフレンドリーなゲームが
さらに増えることが期待できそうです。
最後に、小森さんと土方プロに
Maspool誕生の経緯や今後の
展開などをお聞きしました。
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◇ 株式会社GLOBAL GROVE代表・小森康裕氏:
このDream Bar GROVE 春夏冬店(アキナイ店)は、弊社の30店舗目となる記念すべきお店。私の趣味と夢を詰め込んだお店にすることにしました。これまで携わってきたビアポン、ダーツ、カラオケ、お酒といったコンテンツを導入し、インテリアやデザインなど全てにこだわろうと。それならプロ時代も含めて17年やってきたビリヤードも加えたい。でも、スペースは限られていて9フィート台は置けないですし、7フィート台にはあまり惹かれませんでした。そんな状況で業者さんに相談したところ、「変形テーブル」を教えていただき、実例も見せていただきました。それで『真四角で作ってもらったら置けるな』と。それがMaspoolの始まりです。
お客さんは「ビリヤードがあるんだ。やろうよ」と仲間と一緒に始めて、少し経ってから「あれ、このテーブル、ちっちゃくない?」と気付くことが多いですね(笑)。「小さいから狙いやすい。球が入りやすくて楽しい」と好評です。9フィート台だと的球が遠くてビギナーには難しい形になることもよくあります。でも、Maspoolなら的球が近いから入れやすいし、入らなくても近くには行くので盛り上がります。
私の世界観ありきで導入したMaspoolですが、お客さんの反応が良くてたちまち人気コンテンツになりました。これでビリヤードにハマり、他店舗でも練習する人やマイキューを購入した人もいます。後付けですけど、Maspoolを導入した結果、弊社のコンセプトである「お客さん同士が出会って一緒に楽しむ」がビリヤードでも実現できました。そこで、もう一度業界のためにと言うと大げさですけど、導入店舗を増やしていけばビリヤード人口の裾野の拡大に貢献できるんじゃないかと思うようになり、八王子、関内、川崎にもMaspoolを置きました。最近はMaspoolの活用法やビリヤードの楽しさをビギナー向けにどう発信するかについて、頻繁に社内でミーティングを行っていますし、土方プロにもアイディアをいただいています。
今後も十分なスペースがあり、売り上げが見込める店舗にはMaspoolを入れていきたいです。撞くスペースも合わせるとそれなりの広さが求められますが、言ってしまえばアミューズメントバー向けの簡易的なビリヤードなので、少々撞きづらくても「このお店、撞きづらいな」なんてことにはならないと思います。弊社としてはダーツ1台とビアポン1台はどの店舗でもマスト。それを確保した上で置ける店舗にはMaspoolを置きたいです。
私も経験者なのでよくわかるんですけど、ビリヤードが生活の一部になり、毎日球の音を聞かないと寝られないという方も多いですよね。そういう方々にもぜひMaspoolをご利用いただきたいです。球仲間とちょっと一杯飲みに行こう、ご飯に行こう、歌いに行こうという時に、真剣勝負じゃなくてもビリヤードを楽しめる空間としてGROVEを覚えていただけたら嬉しいです。
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◇ 土方隼斗:
Maspoolの第一印象は「おぉ、ちょうど半分だ。小さいな」というものでした。形自体が普段の9フィートテーブルとは違うので、実際に撞いてみたら「別物だな」と感じるところもありました。クッションやシュートの狙いを錯覚することもあったりして逆にそれが面白い。新体験でしたね。
このサイズと形状は、特にアミューズメントバーのような友達とワイワイ遊ぶ空間に適していると思います。皆でテーブルを囲んだ時の距離感が近くて、喋りながら遊べて盛り上がりやすい。それに難しいロングショットはないので、球を入れる楽しさやゲームで競う面白さを体感しやすいです。
ビリヤードを覚えたばかりの人やこれからやろうという人にも、Maspoolは格好の入り口になると思います。基本的な撞き方、ボールの狙い方・入れ方などをMaspoolで覚えることができます。練習法や遊び方は9フィートテーブルのものが応用できますし、正方形のテーブルならではの新しいものも考案できると思います。今後僕のYouTubeでもMaspoolが登場すると思いますのでご覧ください。
(了)
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