プエルトリコ・サンフアンで
11月11日〜16日に開催された、
『WPA 女子10ボール世界選手権』。
48名が→ダブルイリミネーション、
決勝トーナメント（ベスト16）、
4ラック先取×2セット先取 or 3セット先取の
セットマッチ方式で競いました。
優勝を飾ったのは、
ロシア出身アメリカ在住の25歳、
クリスティーナ・トゥカチ（AIN=中立選手）。
トゥカチはダブルイリミネーションを
勝者側から通過。
ベスト16から、
O・ザレフスカ（ポーランド）、
魏子茜（台湾）、
J・オーシャン（オーストリア。2010年大会覇者）
という各国トッププレイヤー達を
倒して決勝戦へ。
最後は、2023年
『女子ラスベガスオープン』の覇者であり、
韓国No.1プレイヤーへと成長した
ソソア（21歳）と対戦。
20代対決となった決勝戦は、
ソソアが第1セットを
シュートミスなく撞いて4-1で先取。
しかし、第2セットで
ソソアにミスが出始めてきたところを
トゥカチがきっちり捉えてポイント獲得。
4-3で取り、セットカウント1-1のタイに。
そこから第3セットをソソア、
第4セットをトゥカチが、
ヒルヒルの接戦の末に奪って
2-2のフルセットに。
両者ともに高いランアウト力が
ありながら、オフェンス主体ではなく、
早い段階から積極的に
セーフティを仕掛けて行きます。
クッションや返しのスキルも高く、
ディフェンスバトルも見どころがありました。
そして最終第5セット。
第1ラックの6番から取り切ったトゥカチが、
そのままマスワリ2連発で3-0とリーチ。
続く第4ラックは、5番セーフティ戦から
トゥカチが取り切って4-0で勝利。
セットカウント3-2で初優勝を飾りました。
ヨーロッパではジュニア期から
多くのタイトルを獲得してきたトゥカチ
（2017年『9ボール世界ジュニア』覇者）。
それ以降、国際トーナメントでは
上位に進むものの、
優勝には手が届きませんでした。
遂に悲願の世界タイトル獲得です。
この決勝戦では、
持ち味である冷静なプレー、
勝負際での粘り強さ、
攻守の適切なショット選択が
最後まで発揮されていたと思います。
何より精神的にタフで、
ゲームボールを入れるまで
内面を表情に出すことが
ほとんどありませんでした。
余談ですが、トゥカチのパートナー
（夫あるいはフィアンセ）は、
現『9ボール世界選手権』覇者の
F・ゴースト（AIN=中立選手。ロシア出身アメリカ在住）。
プール界初の「世界チャンピオンカップル」が
誕生しました。
一方、敗れてしまいましたが、
ソソアはフォーム＆ストロークをはじめ、
ショットや組み立てもプロフェッショナル。
非常に完成されていて
同世代では飛び抜けたレベルにあります。
この先、トップ女子戦線でより一層
優勝争い絡む存在になるでしょう。
優勝：K・トゥカチ（AIN=中立選手。ロシア出身／アメリカ在住）
2位：ソソア（韓国）
3位：C・センテノ（フィリピン）、J・オーシャン（オーストリア）
※大会公式サイト（結果一覧）はこちら
2024年日本勢（6名）結果はこちら
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以下、プエルトリコオープンを含め、
今年の「プエルトリビリヤードエキスポ」内で
行われている4大会の概要・結果です。
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◇1 女子10ボール世界選手権
日程：11月11日～16日
出場：48名
賞金総額：175,000ドル（約2620万円）
優勝賞金：50,000ドル（約750万円）
2024年度優勝者：K・トゥカチ（AIN=中立選手）
※公式サイトはこちら
2024年日本勢（6名）結果はこちら
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◇2 チャレンジオブチャンピオンズ →11/16終了
※新イベント
日程：11月11日～15日
出場：3名。F・ゴースト（9ボール世界王者。AIN＝中立選手）、C・ビアド（10ボール世界王者。フィリピン）、J・フィラー（8ボール世界王者。ドイツ）
賞金総額：36000ドル（約540万円）
方式：現世界王者3名が9ボール、10ボール、8ボールの3部門で対戦。ポイント上位の2名がグランドファイナルを戦う
8ボール（終了）： 優勝ゴースト／2位フィラー／3位ビアド
9ボール（終了）：優勝ゴースト／2位ビアド／3位フィラー
10ボール（終了）：優勝フィラー／2位ビアド／3位ゴースト
グランドファイナル（終了）：優勝フィラー／2位ゴースト
公式サイトはこちら
※結果記事はこちら
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◇4 男子プエルトリコオープン →11/16終了
日程：11月11日～15日
出場：64名
賞金総額：64000ドル（約960万円）
優勝：V・パツラ（ウクライナ）
公式サイトはこちら
※結果記事はこちら
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◇ 2024 プエルトリコエキスポ関連記事
11/16 パツラがPBS初優勝。『プエルトリコオープン』
11/16 フィラーが総合優勝。チャレンジオブチャンピオンズ
11/15 河原9位タイ。平口・谷17位タイ。女子10ボールDay4
11/14 河原、平口、谷が敗者最終へ。女子10ボールDay3
11/13 河原、平口、谷が勝者最終へ。女子10ボールDay2
11/13 呉坤霖&韓雨ペアがミックスダブルス優勝
11/12 谷と平口、白星発進。女子10ボールDay1
11/11 女子10ボール世界選手権。日本勢6名出場。組み合わせ決定
10/29 ミックスダブルス 16ペア決定
10/17 プエルトリコ4大会日程＆概要
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